試合

好調Y.S.C.C.横浜快勝。ボルクバレット北九州は地元で連勝ならず。

FリーグDiv.1(F1)2023-2024シーズン第6
~ボルクバレット北九州対Y.S.C.C.横浜~

7月2日(日)、ボルクバレット北九州対Y.S.C.C.横浜が北九州メディアドームで行われた。Fリーグ初開催の同会場はピッチと客席が近く、922人のファン・サポーター達が作る熱い雰囲気は試合を一層盛り上げ、来場者だけでなく選手達からも好評だった。

 

試合の立ち上がりは両チームとも拮抗した入りだったが、6分に北九州のジュニーニョ選手が先制。ゲームが動き、北九州の流れになると思われた直後に横浜は北野聖夜選手のシュートで同点に追いつき、わずか1分弱の間に試合は振り出しに。

その後も堤優太選手、伊藤玄選手と横浜が得点を重ねて1-3で1stピリオド終了。

2nⅾピリオドは開始間もなく堤優太選手が再び得点。北九州もCKから続いたチャンスなどで攻勢の時間帯もあったが、横浜のゴレイロ矢澤大夢選手の安定した好セーブもありなかなか決めきれない中、パワープレー開始後田村龍太郎選手がゴール。

しかし37分には横浜の菅原健太選手が連続して得点し点差を広げ、最後まで攻めの姿勢を見せ続けた北九州だったが試合終了間際にパカット選手が1点を返すに留まり、3-6で試合終了。北九州はホームで今季初の連勝とはならなかった。

6節の結果を受け、北九州は11位、横浜は4位。

■得点者■

北九州 ジュニーニョ、田村龍太郎、パカット

横浜 北野聖夜、堤優太(×2)、伊藤玄、菅原健太(×2)

 

Y.S.C.C.横浜試合後会見

ーー試合総括をお願いします

鳥丸太作監督
鳥丸「まずアウェーでボルクバレット北九州さんのサポーターさんから僕らにも声をかけていただいたというか、僕らに対してもコールしてもらってすごく嬉しかったというのがありました。そんな中で試合が出来たことをとても嬉しく思いますし、選手にも伝えていたんですけど、北九州さんもすごくいいチームで、そのチームに勝利出来たので嬉しいです。
勿論失点はしたくなかったですし、ただゲームなので、僕らが想定した流れにもっていけなかったというのはありましたけど、その中でもパワープレーだけを切り取ってみれば僕らも点を返すことができたということで前向きな材料はありました。
失点をして褒められるというのはないんですけど、パワープレーを含めて40分間ベンチも共に声を出し合って戦えたというのはすごく価値のあることだと思いますし、パワープレーの最後の失点の所も含めていいゲームだったなと思っています。
一戦一戦目の前の試合を勝つことによって具体的に上の順位を得られると思うので、まずは次のホーム戦絶対勝てるように、そこに向けていい準備をしたいと思っています」

堤優太選手
「入場の時から僕らにもエスコートキッズをつけていただいて、それにプロフェッショナルとして応えることが出来ました。ゲーム内容の所はうちが最初に失点しましたけど、ここ最近失点しても焦らずというチーム内でも統一感があって、僕らのセットの逆のところで同点に追いついてくれて、試合を通して3-6で勝つことが出来た。
アウェー3連戦と非常に苦しい月でしたけど、いいゲーム内容で終われて良かったと思います」

田村佳翔選手(ミックスゾーンでのコメント)

ーー今日の試合を振り返って下さい

田村「今日はまず簡単な試合ではなかったです。先制されているのでやっぱり一瞬慌てましたし、ファーストセットで失点しちゃったんですけど、ただ、僕らの方のセットに関しては失点無しで帰ってくる、それでチームを助けるというのが僕らのセットの中の役割だと思っているので、取られた後もすぐにあの時間で(北野)聖夜がしっかり決めてくれてすぐリセット出来たんで、逆にそれでしっかり落ち着いてプレー出来たなというのがまずこのゲームの一番良かったところと思っています」

――ピンチになっても落ち着いて試合を進めていたように見えました

田村「それは単純にキーパーの質が高いからというのはあります。矢澤大夢のシュートストップの精度がすごく高いので、ある程度どこまで切ってどこまでやられても大夢が何とかしてくれる、という前提で僕らはプレー出来るので、そこへの安心感はすごいですし、あとはファーストセットの2点目、堤が安井嶺芽からパラレラで受けて最後ゴール決めたシーンとか本当にフットサルの質が高い。こっちから見てても、同じFリーガーとして見ててもものすごく質が高くて、『Fリーグ一質が高いぞ』って見せれるくらい、紹介したいくらい質が高いプレーをしているので、そういった意味ではすごく落ち着いていたのかなと思います。
同じチームとして見てても面白いですし、正直練習やってても相手のセットから本当にボール取れない。彼らとやってるので自分達もむしろ自信付きますし、彼らにやられてもしょうがないってなるくらい、それくらい質高く練習やってるので。お手本のような二人組の関係だったと思いますし、多分なかなか見れないんじゃないですか?名古屋くらいじゃないですか?見ている人に面白かったと言われるのは本当に嬉しいです。面白いフットサルをするというのが僕らのアイデンティティーなんで」

――現在上位につけていますが、今年は優勝を狙うという気持ちはありますか?

田村「そうですね。明確に優勝狙いに行っていると思います。ただ、ずっと勝ってきたチームではないと僕は思っているので、勝てば勝つほど一戦一戦のプレッシャーってすごく重くなってくる。現状4位ですけど、上位3チームとやって1勝1敗1分にはなっている。ここから先って自分達より順位は下のチームと当たることになると思うんですが、そこをちゃんと勝っていくことが優勝するために一番大事な事だと思うんですけど、多分それって実際には一番難しいと思っているので。ただ一戦一戦同じ力で、同じ熱量で戦えるようにやっていきたいなとは思っています」

――地元神奈川のチームでプレーするようになって感じることは?

田村「今実家に住んでるので、環境面でも助かるところはありますし、地元に近い、ほぼ地元でプレーできる嬉しさはあります。地元に帰って来れてフットサル以外の所、プライベートでも充実していて楽しいです。チームが自然に受け入れてくれて、すっと入ることが出来て感謝しています」

ボルクバレット北九州試合後会見

ーー試合総括をお願いします

中嶋孝行監督

中嶋「今日は初のメディアドームということで1000人近いお客さんが入って、同じような目線でゲームを見るという機会になったんですけど、非常に応援の人の熱量とか、ピッチに伝わってくるような雰囲気で僕らとしてもとても興奮できるようなゲーム環境だったなと思います。その中で勝ち点3を取ろうということでやったんですが、先制出来た後に前半失点が重なってしまい、ゲームがちょっと難しくなったなと感じます。
後半も相手エリア内で押し込んでまたボール奪う局面は作れたし、パワープレーのところも失点はありましたがチャンスも作れた中で、ゴールの機会を上手くいかせなかったのかなと思います。
ジュニーニョ選手が怪我をしてしまい、なかなかセット組も難しい所はあったんですが、松川(綱太)が怪我明けで出て来て、彼の良さを生かしてピッチに出れたのも良かったし、伊名野(慎)と大澤(将士)も怪我明けだったんですが出れたのは良かったと思います。これからが、7、8月の中旬くらいまで僕らも正念場だと思っていて、何とか来週再来週とどうにか勝ち点取れるようにしていきたいと思います」

安嶋健至選手

安嶋「先制点取った後の1分以内の失点が痛かったのと、後半立ち上がりの1点が結構流れ的には自分達が乗りたいところで乗らせてもらえなかったというところは結構ダメージを与えられたかなと思っています。
特に自分が出ていたセットで、逆が点取ってくれた後に失点してしまったのでそこに責任を感じているというか、もったいなかったなと。守らないといけない失点だったと思います。
後半最後は自分達のペースでいけていたと思うんですが、やっぱり自分達は後がない、ボール取りに行くしかないという心理状況でプレーしていたので相手は結構嫌がっていたのではと思うんですが、そうなる前にもうちょっと上手いゲームコントロールだったりとかを学ばないといけないと思っています。最後までパワープレーで1点取ったところとか、バーにも当たる惜しいシーンもありましたし、最後までチームが1点でも多く返そうという気持ちは見られた。パワープレーで2本返されましたけど、それはパワープレーやってる選手達の責任じゃないですし、チーム全体としてのものなんで彼らを責めることは出来ないし、YSに上手いゲーム運びをされたなという試合だったと思います。

後は本当にメディアドーム。僕も在籍して6年目になるんですけど、ここでは一度も公式戦やったことなくて、本当にワクワクした気持ちで、前日練習から素晴らしいピッチだなと思ってやらせてもらって。実際お客さんが入るとより熱狂的な、本当にいい所でやれたなという感覚のもと、大勢のサポーターの皆さんが駆け付けてくれたのに不甲斐なかったなと。
最後もお見送りの時にあれだけの方が笑顔で写真撮ってください、握手してくださいと言って下さることに対して、自分達の勝利で、もっともっと北九州を盛り上げていきたいなと強く思いました。
サポーターの皆さん、準備してくださった皆さん、スポンサーの方々、本当に沢山の方々のおかげで試合出来たので感謝しています。勝つところを見せられずに本当に悔しいです」

ーーメンバーもかなり入れ替わったが、チームの練度は?

中嶋「シーズン立ち上がりから残念ながら一回も準備したセットを上手く継続的にやれるということがない状況下で怪我人が出て、というようなことが外的な要素としてあって、だからこそ今挑戦出来ているところもある。北海道戦とかもいいゲームも出来ていますし、湘南さん名古屋さんとも途中までリードするような試合展開にもっていけているというのもある。
ただちょっとしたところの差や、選手個人の弱みというのをチームで助けられなかったりとかはまだあるのかなという気はしています。だからこそ今壊しながら作っていくというところで、壊れるところとか上手くいかないところに当然弱みって出てくると思うんですけど、それが次に強みになって帰って来ているという部分はあるので、そういうところはもうやっていくしかないと思っています。健至のセットの所は非常に完成度も高くなっていて、ボール繋ぐ、保持出来る、崩して前進出来るという部分も精度が良くなっているし、パカットを入れたセットも選手変わってもやりながら微調整出来るメンバーなんで、全体的に今は修正しながらで難しい所ではあるけど良くなっているところはあると思います。ただちょっとした、小さなところで失点につながるというのはあるので、やりながら修正していくしかないと思います」

ーーFリーグ同期のY.S.C.C.横浜にライバル意識は今もありますか?

安嶋「僕はF2時代から戦っているんですけど、YSも明らかにメンバー変わっていて、自分達ももうF2から2位で昇格したメンバーは僕だけ。となると、僕は(ライバル意識)ありますけど、チームはどうなのか、他のメンバーはその時代を知らないんで。もちろん負けたくない相手ではありますけど、明らかに向こうも自分達も変わってるんで。ただ、単純に強くなってるなと。F2時代のYSよりは遙かに強いなという印象は持ってます。正直悔しい。負けたくないですね、シンプルに」

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Text by 東 恭子
Photo by 東恭子
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