コラム

北九州、2点リード守れず大阪に惜しい敗戦

Fリーグ2025-2026シーズン 第14
〜ボルクバレット北九州 VS シュライカー大阪〜

 

10月4日、北九州市立体育館で行われたボルクバレット北九州対シュライカー大阪の試合は、2-3でホームの北九州が逆転負けを喫した。

試合は拮抗した展開で始まったが、タイムアウト後の19分に北九州は宮崎岳のゴールで先制。1-0で試合を折り返した。
2ndピリオド、両者ともに決め切れずに試合は進んだが30分に奈須野隼がFリーグ初得点を挙げ、北九州がリードを2-0に広げる。
しかし31分、加藤未渚実のシュートで大阪が1点を返すと、さらにパワープレーに入った大阪は田村友貴が連続得点を決めて逆転。流れをつかんだアウェーの大阪が、勝負強さを発揮して2-3で勝利を収めた。

リーグ戦再開後2戦続けてホームで戦った北九州だが、地元のファン・サポーターに勝利を届けることができず悔しい結果となった。

■得点者■

北九州 宮崎岳、奈須野隼

大阪 加藤未渚実、田村友貴×2

 

試合後選手コメント

■ボルクバレット北九州
安嶋健至選手

前節はうまくいかない部分があったので、守備の徹底というところを監督を含めチーム全員で1週間取り組んできました。アップから自分たちが目指す形は出せていたと思います。苦しい展開の中でも2点目を取れて、最後に相手をパワープレーに追い込む展開までもっていけたのは狙い通り。準備していたものを全て出せたと思います。チームとしての方向性はすごく良かったです。
ただ、大阪のパワープレーはやはり質が高く、それに対して勝ち切るだけの能力や準備はまだまだ足りないと痛感しました。2-0から3点をひっくり返される。本当にフットサルは怖いなと。

大阪がキーパーを関口(優志)さんに代えて5-4の形にしてスイッチを入れてきたところで受けに回ってしまったという意識が少なからずあったと思います。今日の守備は相手にボールを持たれても背後を取られず、常に自分の前に相手を置いてゴールから遠ざけるような形でした。ボールを長く持たれても前にディフェンスを置けていたんですが、5-4になると状況が変わり、そこへの対応で少し受けに回ってしまったかなと。

相手のクオリティは高かったですが、その前にこちらにも決定機はいくつかありましたし、僕自身も含めて3-0にできていれば展開は違っていたと思います。それでも2点取れたのは成長した部分。2点目で少し楽になったところもありましたが、やはり最後は「個」の部分。大阪はパワープレーでもパスがずれず、ポジショニングも正確。戦術もありますが、最終的には選手が責任を持って決め切るところだと感じました。

(今後の課題としては)決め切る力と、最後にクローズできる選手をもっと増やすことが必要だとは思います。パワープレー守備をこなせる経験ある選手は勿論必要ですし。今日の大阪は長い時間パワープレーを続けて、パス回しも上手かったのでスタミナ的にもきつくなった。交代した時に守備が崩れないよう、人を増やし、出ている選手も守り切る力をつけなければいけないと思います。
それでも、やり続けることが大事。波のあるチームだからこそ、残り試合もアップから今日のような準備ができるか。ベテランだけでなく全員がやれるかどうかで真価が問われると思います。勝てていないチームだからこそ、波があるのは本当にきつい。

今、6試合勝ち星がなく苦しい時期です。下位チームとの対戦だったこの2試合は本当に重要でした。ここで勝ち点を積まなければ上には行けない。この2試合が上に行くか、下に落ちるかの分岐点でした。
それでも、あくまでも目指すのは上位。そこがぶれると毎年同じことの繰り返しになる。どのチーム相手にもいいゲームができる自信はあるので、上を目指して戦い続けます。

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▶Text by 東 恭子
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