ファイナルシーズン 隅田ラウンド 第27節 マッチレポート 名古屋オーシャンズ VS ペスカドーラ町田

試合

起死回生のチャンスを活かして名古屋が7連覇を達成

Fリーグ2023-2024 ファイナルシーズン 隅田ラウンド 第27節
〜名古屋オーシャンズ VS ペスカドーラ町田〜

1月14日(日)、Fリーグディビジョン1はファイナルシーズンの上位リーグ最終節を開催、第3試合目は、勝点3差で優勝を争う、名古屋オーシャンズとペスカドーラ町田が対戦した。

レギュラーシーズンを1位で終えた町田は、名古屋に勝点4差をつけてファイナルシーズンに突入。いつ決着がついてもおかしくないと思われたが、町田ラウンドで名古屋と町田がともにバサジィ大分に敗戦、名古屋ラウンドでは名古屋がシュライカー大阪に引き分け、町田がバルドラール浦安に敗戦を喫するなど上位リーグらしい波乱が起こり、最終節までもつれ込んだ。優勝の条件は、町田は引き分け以上、名古屋は勝利が必須。得失点差に大きく差があるため、名古屋は勝てば優勝となる。

両チームのサポーターによる熱い後押しが会場のボルテージを上げるなか、試合はスタート。得点への強い意欲を見せる名古屋とアグレッシブな守備で対応する町田、最後は守護神・ジオヴァンニがゴールに鍵をかけるという構図で試合は展開していく。長くその均衡が続いたが、1stピリオド終盤、名古屋の吉川智貴が隙をついた動きから鋭いシュートを放ってゴールをこじ開ける。町田も少ないチャンスをシュートまでつなげるが得点までは至らずハーフタイムを迎えた。

2ndピリオドは早々に試合が動く。名古屋の清水和也が前半の得点シーンと同様の崩しで得点しリードを広げた。町田は定位置攻撃から得点を狙うがスコアに結びつけることができないまま時間が経過すると、6分を切ったところでパワープレーを選択。野村啓介をゴレイロに仕立てて重心を前に傾けていく。2分半を残して礒貝飛那大の縦パスを受けた野村が足裏でボールを流し込んで得点し、1点差に迫った。その後も町田は惜しいチャンスは演出するものの得点までは至らず。そのまま名古屋が守り切って優勝をもぎ取った。

この勝利で名古屋は7連覇を達成。最後の最後で名古屋らしい勝負強さを見せての優勝となった。

名古屋オーシャンズ 試合後会見

試合後会見に臨む名古屋オーシャンズのフエンテス監督とキャプテンの篠田 龍馬選手

試合後会見に臨む名古屋オーシャンズのフエンテス監督とキャプテンの篠田 龍馬選手

フエンテス監督

ーー試合の総括をお願いします

試合後会見 フエンテス監督の通訳をするのは鬼塚 祥慶選手

試合後会見 フエンテス監督の通訳をするのは鬼塚 祥慶選手

決勝戦らしい試合になったと思います。緊張感の高い試合で、すごく難しいシチュエーションにはありましたけど、優勝するために努力を続けてきた結果、勝利することができました。条件は、勝たなければならないというものでしたが、そのチャンスを活かして優勝を成し遂げるだけでした。エラーも少なく、自分たちに与えられたチャンスをうまく利用できました。

前半のうちに1対0から2対0にできるチャンスや、後半にも2対0から3点目を決めるチャンスがありました。でも、全体的にはすごくいい内容になったと思います。残り6分で相手がパワープレーという選択をしましたが、失点はありながらもいい守備ができていたと思います。ここでいう「いい守備」とは、リードしているスコアをキープすることが大事だということです。高い緊張感のなかで戦術や技術のすべてをパーフェクトに行うのは、すごく難しいことです。

町田は引き分けでも優勝できる状況でしたが、私たちはできる限りのことを全力でやり尽くしましたし、勝利にふさわしい試合ができたと思います。町田もすごくいいシーズンを過ごしていましたし、最後の最後まですごくいい戦いをしていたと思うので、そこは祝福しないといけないと思います。

タイトルを取ることが難しいシーズンではありましたが、名古屋は名古屋、優勝にふさわしい試合ができたと思います。

ーーまずは優勝おめでとうございます。シーズンを振り返っての感想をお願いします
すごく難しいシーズンでしたし、すごくタフなシーズンになりました。シーズンのなかでたくさんのことが起こりましたし、全部のことを話せばすごく長い記者会見になると思います(笑)。でも、名古屋が慣れていないシチュエーションでした。レギュラーシーズンは、いつももう少し余裕のある状況で勝ってきましたし、プレーオフがあったときは、そこで苦しむこともありましたけど、苦しみながらも勝ってきました。

今シーズンはいつもと違うシチュエーションで、すごく苦しいシーズンになりました。でも、どういうシチュエーションでも、私たちは勝てるということを信じ続けてきたこその結果だと思います。

ーーパラレラで崩すような形が多かったですが、町田に対しての対策でしたか?
どの試合でもいろんなシチュエーションを想定して対策をしています。今日の試合に関しては、マンツーマンでよりアグレッシブに前に来る守備が多く、そこでパラレラが空いてくることに試合中に気づいたので、そこをより狙っていくという話をして、パラレラからゴールを決めることができました。

そういう空いているスペースを自分たちがうまく利用できたので、そういった攻撃になりました。

ーー今日はダルラン選手などがスタートから10分くらい続けて出場するなど選手個々で出場時間に偏りがあったが、その意図を教えてください
決勝などこういう試合を戦ううえでの私の考え方として、勝利に導ける選手たちがよりプレーをしないといけないと思いますし、より出場時間が少なかった選手は、長く出場してる選手に休憩をする時間を与えるという役割があります。出場時間が少なくても、それはすごく大事な役割だと思っています。

篠田 龍馬選手

ーー試合の総括をお願いします
まず僕らは、1回どころじゃなくて3回ぐらい死んだチームというのが本当だと思います。その状況に、このチャンスが転がってきたので、これはもう完全に僕らのゲーム、確実に僕らのゲームにできると思って試合に臨みました。

町田がいいシーズンを送ってきたなかで、そこはリスペクトを持って今日の試合に臨みましたけど、気持ちは本当に「確実に僕らのゲームになる」というモチベーションで入りました。

本当に今、監督が言ったように完璧に近い内容だったと思いますし、僕がセーブするシーンもほとんどなかったと思います。町田が最後にパワープレーをしてきたところで、ちょっとばたついたところはありましたけど、それ以外は完璧だったと思います。後ろから見ていても、本当にみんなが頼もしく見えましたし、自分たちが名古屋オーシャンズにいる意味であったり、名古屋オーシャンズというチームのアイデンティティであったりのすべてを今日の試合は出せたんじゃないかなと思います。

ーーシーズンを振り返っての感想をお願いします
監督が言ったことと同じようですけど、本当に苦しい辛いシーズンだったと思いますし、優勝を逃したシーズン(2016-2017シーズン)がよぎるようなシーズンであったとは思います。

ただ、そのときを経験している僕や八木(聖人)や安藤(良平)は、そのときとの比較ができます。だから、今のチームはそういう状況には確実にならないと思っていました。ただ、選手のなかで自分たちの力にちょっと疑問を持ってしまう瞬間も、少なからずありました。そういうなかでも選手間でミーティングをして、そういうシーズンには絶対にならないし、自分たちを信じてやるだけだという話をして、みんなで取り組んできました。

そうした自分たち一人ひとりの取り組み方というのは、どこのチームにも絶対に負けない。それぐらいやってきてますし、やっぱりそこを信じるだけだと。疑問に思う瞬間もありましたけど、最後は名古屋オーシャンズというチームに、先ほども話しましたけど、「いる意味」や「名古屋オーシャンズの力」というのをみんなが信じてやれば絶対に大丈夫だと、本当にそういう信じる気持ちがすごく大事だなと思わされるシーズンでした。今日も最後の1秒までわからない展開でしたけど、自分たちを信じて、弱気になるのではなくて、強気で跳ね返すという気持ちを全員が持って最後までやれたのが結果に繋がったと思います。苦しかったですけど、その分本当に今回の優勝はすごくうれしい。本当に自分のなかでも一番うれしい優勝だなと思います。

ーー先ほど名古屋らしさという言葉があったが、改めて名古屋らしさとは?
今シーズンは、その名古屋らしさがなかなか見せられずに、こういった最終節までもつれる展開になったと思います。

まず間違いなく日本一のクラブで、外国人選手も世界のトップクラスが集まって、一番いい環境でやらせてもらっている。そして外国人選手だけじゃなくて、日本を代表する選手たちが集まっている。まずそこを、何て言うんですかね、「自分を信じる」というか、「なぜここにいるのか」「なぜこのエンブレムを背負っているのか」ということを、全員が理解しないといけないというところで、さっきも言いましたけど、ちょっと自分たちに疑問を持ってしまう瞬間もやっぱりあったんですけど、その疑問を捨てて初心に立ち返って「なぜここにいるのか?」、それは自分たちが今までその力を見せてきたからこのチームにいるわけであって、その自分たちの力をまず信じることが一番大事でした。

そのなかで、以前と違って、もっと余裕を持って試合に勝てた時代じゃないこと、他のチームもすごくレベルアップしていることをまず理解して、そのうえで、日本で一番の選手たち、世界でトップクラスの選手たちが一致団結して基本に立ち返って、全員で攻撃して、全員で守って身体を張って戦うことができれば絶対に勝てるという、今シーズン、この厳しい状況だからこそ僕は出していかないといけないと思って、そういう話もしてきました。それが本当に最後に繋がって、こういうふうにチャンスが転がってきたと思いますし、そのチャンスをものにできたと思います。

ペスカドーラ町田 試合後会見

試合後会見に臨むペスカドーラ町田の甲斐 修侍監督とキャプテンの伊藤 圭汰選手

試合後会見に臨むペスカドーラ町田の甲斐 修侍監督とキャプテンの伊藤 圭汰選手

甲斐 修侍監督

ーー試合の総括をお願いします
まず結果に対しても、本当に悔しいのは当たり前ですが、それ以上に今シーズンはスタートしてからこのような最後の舞台になるところまで、簡単な試合を一つもなかったですけど、選手たちのハードワークと頑張りが今日という日を迎えることに繋げてくれたと思うので、本当に選手たちを誇りに思いますし、讃えたいなと思います。

出た結果に関しては、勝負事なので、今日を想定する内容のギリギリを辿りながら、最後を迎えました。簡単なゲームじゃないですし、名古屋も相当な気持ちを見せてくるということは想定していました。こういう大舞台で簡単なミスが起きたりすることは勝つことが難しくなる原因ではあったんですけど、普段は起きないような失点が起きたりして、ただ、そういうエラーも想定しながら我々は引き分けでもタイトルが取れる可能性を残していましたので、できればビハインド1点で最後の時間を迎えたいと思っていました。そのようななかで2点という難しさがあって、それでもパワープレーから最後のブザーが鳴るまで、可能性を残す戦いをしてくれた選手たちは本当によくやってくれたなと思います。

タイトルを取るということは本当に簡単じゃないですし、(勝点差が)7に開いたり6に開いたりという町田ラウンドだったり、名古屋ラウンドがありましたけれども、ただそれは不運でもなんでもなくて、本当にこの長いシーズンの、今日のゲームだけを見るとその内容に目が行きがちですけど、リーグがスタートしてから今日のゲームまでのすべての集大成がこの結果、タイトルは取れなかったということ。ですから、そこはもう惜しいとか惜しくないじゃなくて、我々がまだこれからしっかりと成長していかないと、このタイトルを取るということには繋がらないということ。一番思えるのは、例えば3対1で名古屋が負けそうになったゲームで、3対3に追いついて今日を迎えましたけど、3対2で僕らが名古屋ラウンドで優勝して今日の日を迎えるのではなく、優勝を争う今日のゲームを経験できたことの方が僕は価値があると思っています。負けて悔しいですけど、これからまだまだ成長しないといけない選手たちがたくさんいるので、今日のタイトルが取れなかった悔しさ以上に、今後の選手たちの成長に期待をして、今シーズンはまだ終わりじゃないですし、全日本選手権と、またチームとしてこういう長いリーグにチャンレンジできる来シーズンを楽しみにしたいなと思います。

ーーシーズンの振り返りをお願いします
今日、試合が終わってから選手たちに伝えたんですけど、今日のゲームで起きたことによって(優勝を)逃したというよりは、27節すべての積み重ねのなかで出た結果だと僕は思っています。そういう意味では、ノーストレスに近いようなゲームで活躍するのと、今回のようなファイナルシーズンの町田ラウンドだったり、名古屋ラウンドだったり、今日のようなゲームで活躍して結果を出すというのはまったくの別物です。ただ、シーズンを送りながらそこに向けて、本当にヒリヒリするようなタイトルのかかるゲームで力を発揮する選手たちになってもらわないといけないですし、選手たちにもそこを目指すようにさっきも話したところです。

僕らはタレントとして突き抜けている選手がたくさんいるわけじゃないですし、若い選手も多いなかで、チームとして27試合のゲームの勝ち負けに対して必要なことに目を向けて、なおかつ1点差でも勝つというところを、一つ前のシーズンからやってきました。そこを今シーズン、選手たちが本当に高いレベルでこなしてくれて、意識をしっかり、1人2人じゃなくて全体的に共有しながら戦えたという意味では、そこがやっぱり最後まで優勝争いできた、成長してくれた部分かなと思います。

ただ、いろんな戦術だったり、個人のスキルもありますし、そういうなかでいうとまだうちの子たちは戦術的にも個人戦術や技術的にももっともっと成長して、身につけないといけないこともたくさんあります。ですから今回こういう経験ができた、シーズンの序盤・中盤では経験できないようなゲームをファイナルで経験できて、うまくいかない試合もたくさんありましたけど、それも含めてこの順位にいないと味わえない心境でプレーする機会はないと思うので、本当にこういうシーズンをまた次につなげられるように頑張ってほしいと思います。

ーーどうやって得点するかというところで、相手のサードセットが出たときにヴィニシウス選手などを入れていたが、そこで点を取りに行こうという意図でしたか?
相手のメンバーが変わったところで、我々が点を取りに行く布陣にしてということは、何回か試みたんですけど、特にそこで違いやアドバンテージを生むことがなかなかできなかったので、後半の残り10分を切ったところからが勝負と考えました。我々も基本は出てるセットが2セットプラス2人という状況なので、できる限り全員をある程度使って、選手の出場時間は一応想定していたものがあったので、前半でそれを上回らないようにコントロールをして、一応その目標は達成して後半を迎えました。

そのコントロール以上に相手のメンバーに対してというところで、違いが生める、得点を取りにいけるところが生み出せればよかったんですけど、なかなか攻撃のところで点を取りに行く圧力というか、そういうシーンが作れなかった。今日、何回か、やられているところでジオヴァンニがキャッチして、投げて、2対0に近いようなシーンもありましたけど、いい時はそういうところで確実に得点にできるんですけど、得点できない時点で、なかなか点が入りづらいものと僕は捉えました。そこで逆にプラスアルファを生もうとしすぎて3点目を取られるよりも、2対0をコントロールして、パワープレーをしたなかで、最低でも1分を残して1点差になれば必ず何かが起こる可能性を残すんじゃないかなと思っていたので、本来であればプラス1点を取りに行ける状況が起きれば一番よかったんですけど、そういうシーンが生めなかったので、6分5分半をめどにパワープレーをする準備をしました。

ーー守備のなかで普段起きないようなミスがという話もありましたが、前半にアンドレシート選手に角を使われてパラレラでゴールを奪われましたが、ハーフタイムにその修正はしましたか?
前半に起きたパラレラで取られた得点と、後半早々にああいう状況になりましたけど、正直修正を促さないといけないような複雑なシーンではなかったので、そこはもう全員が認識して、後半挑もうという話をしました。さすがに緊張感のあるゲームのなかで普段できている付き方を、局面的なそういう状況判断ができなくなるっていうことも大いにあるなかで、守りに自信がある倉科(亮佑)が、ああいう形で置いていかれましたけども、それも含めて今日のゲームで起きたこと。それがあったから負けたのではなくて、それが起きたとしても同点にさえすれば我々はタイトルの可能性があるというところを信じて、最後まで試合を探りました。

結果、通常ゲームでプラスアルファを生めずに得点はできなかったですけど、パワープレーで最後の6秒まで可能性を残せたという意味では、選手たちはこの難しいゲーム、これまでやってきたゲームでうまくいったゲームはたくさんありますけど、今日は特にオフェンスもディフェンスも上手くいかない時間が多かったなかででも、それでもやっぱり名古屋を優勝させない可能性を残すゲームが最後までできたというところは選手たちを讃えたいと思います。あと一つ、優勝は逃しましたけど、名古屋と同じ勝点で終えたことは恥じることではないので、そこは選手たちはよくやってくれたなと思います。

ただ、こういうシーズンを送った翌シーズンといいますか、次がどうなるかというところが一番大事だと思います。選手らがこれをどう捉えて、来シーズン、どういう戦いするかというところを、僕も今から楽しみですし、そこをしっかり突き詰めて、これからやっていけたらなと思います。

伊藤 圭汰選手

ーー試合の総括をお願いします
本当に悔しい結果になりました。失点の部分を振り返ると、吉川(智貴)選手のゴールも清水(和也)選手のゴールも、0点何秒付き遅れただけで失点しました。本当に0点何秒で勝負が決まってしまう世界だと思いますし、そこで付いていけなかった僕らのディフェンスに課題があります。本当に悔しい試合をしたので、この試合を、この人生のなかで忘れることなく、この悔しさを糧に頑張るしかないと思います。本当に悔しくて何度も泣いたんですけど、この経験を僕らが跳ね返して、また優勝できるようなチームを僕中心に作っていきたいと思います。 今日はありがとうございました。

ーーシーズンの振り返りをお願いします
甲斐監督も言った通りで、1年間シーズンを通しての結果として、今日の順位が決まっていると思いますし、町田が今シーズン素晴らしいシーズンを過ごしたと言われますけど、負けた試合をもっと勝たないといけなかったですし、今日みたいに難しい試合を勝っていくチームにならないといけないと思います。この経験を無駄にせず、リーグ戦を最初から最後まで本気でやらないと優勝はつかめないと思いますし、この経験を無駄にすることなく頑張りたいと思います。

ーー周囲からの期待感やプレッシャーを感じましたか? また、その状況が影響したことはありますか?
甲斐監督もいつも言ってたんですけど、僕らはまだ何も成し遂げていない状態だったので、僕だけかもしれないですけど、プレッシャーというのはあまり感じていませんでした。ただ、このファイナルシーズンの僕らの戦いを見てると、やっぱりうまくいかないことが、いつも過ごしてきたシーズンでは起こらないないことがたくさん起きていたので、そこは少なからずチームみんなでタイトルが見えたり、メディアの方だったり、いろんな声が聞こえてたので、あったかと思います。

ただ僕自身は、本当に何も成し遂げてなかったのでプレッシャーを感じることはなくプレーできていましたけど、そのプレッシャーをいいプレーにすることはできなかったと思います。名古屋はこういう大事な試合で勝ったり、最後で引き分けたりするのに僕らは負けたりしてしまったので、そういうところで差があったかなと思います。

ミックスゾーンにて
※ミックスゾーンでの取材のため、写真はありません

伊藤 圭汰選手

ーー入りがうまくいかなかった感じですか?
多少硬さはあったかと思いますけど、しっかり守れていましたし、雰囲気的にもよかったです。前半はよくできてるなと思いましたけど、本当にちょっとした差で先制されてという試合になってしまいました。

ーー差のようなものは感じましたか?
名古屋の攻撃のクオリティというのは僕らより高いかもしれないですけど、僕らは攻撃というよりディフェンスが特徴だと思いますし、そこが名古屋に劣っているとは思ってないですし、そこはもちろん手応えはありました。

ーー何があれば勝てると思いますか?
失点の部分だけで振り返ると本当にマーク、しっかり付いて行く。あとはパスラインを味方の選手が切ったり、本当に細かい部分かなと思います。

ーーそのあたりはいつもできているところだと思いますが、いつもできていることが、じゃあなぜ今日はできなかったのかということはどういうふうに考えていますか?
相手がこう、外す動きだったり、そういうのがうまかったかもしれませんし、僕らの中でちょっと余裕が出すぎて、マークが少しルーズになったかもしれないです。

ーーシーズンを通してチームは成長したと思うが、その辺りを振り返ると?
全体としてはいいシーズンだったと思いますけど、最終的な結果を見れば2位ですし、もっと勝てた試合がありました。やっぱり負けた試合を勝つ試合にしなければいけなかったです。連勝があったり、勝つ試合が多かったのはよかったですけど、たくさん課題も残るシーズンでした。

ーーピッチの中で感じたチームの成長は?
今年は勝つ試合が多かったなかで、大量得点とか差がつくことはあまりなかったですけど、難しい試合に勝つことは本当に僕らの自信になっていきました。それと、パワープレーのディフェンスも、以前はけっこう失点することもありましたが、今シーズンはディフェンスメンバーのなかで徐々に積み重ねてきたものがあって、それが自信に繋がったシーズンだったかなと思います。

ーー今日の試合はすごく大きな経験になったと思うが、どう活かしていきますか?
もちろんこの経験を無駄にしないっていうのはあるんですけど、やっぱりこういう緊張感だったり、勝つか負けるかの世界でプレーすることだけでも、ほかのクラブの選手は体験できてないこと。名古屋を2位で迎えるっていうシーズンも、(シュライカー)大阪以外は過ごしたことがないと思うので、名古屋とこういう状況で戦えたことは僕らにとってもやっぱり経験になります。だからそれをそのまま繋げるというのは、いろいろな面があって難しいんですけど、メンタルの部分で、こういう試合を経験できたのは大きいことだと思います。大事なのはメンタルだと思います。

ーー選手が多少変わっても来年につながると思うが、その辺はどうですか?
来年に繋げないといけないですね。優勝します。

◇◇◇

礒貝 飛那大選手

ーー試合全体を振り返っての感想をお願いします
まずはやっぱり勝てなかったことで、悔しいという気持ちが一番にあります。そのなかで最後のパワープレーでは、自分が決められるシーンもたくさんあったので、そこは自分の日頃の行いが悪かったかなと思います。

全体的には本当に試合に入る前からチームとして雰囲気もよかったですし、球際であったり、やるべきことというのは、しっかりと準備してきたなかで戦えました。チームとしては、この1年間いい試合ができたかなって思います。

ーー1年目でこの舞台に立てたことについては?
町田に加入するときに、町田はずっと昔から強いチームだったというのは知っていたので、1年目は試合に出られなくても、たくさんのことを吸収して、2年目からチャレンジしようという思いで入りました。最初の頃はやっぱり出場できるチャンスもあまりなくて、出場時間も少なかったんですけど、途中から甲斐さんが試合に使ってくれるようになって試合のなかでたくさんのことを吸収して成長できたというのは本当に自分の中でも大きかったなって思います。

ーー今日もファーストセットに入って、チームの中で重要度が増しているように見えますが?
そこまで意識はしてないんですけど、誰が出ても同じような強度でプレーできますし、例え自分がケガをしたとしても他の選手が試合に出るチャンスにもなりますし、そこは味方を信用してるので。重要度というと、役割は意外ともらえてたりするんですけど、そこまで感じてはなかったですね。

ーー判断力や果敢に縦パスを入れていくプレーが印象的でした
名古屋はやっぱりプレスも速いし、強度も高いですけど、ピヴォに入っている(野村)啓介くんは、身体が強い選手なので、収めてくれれば関わることによって、チャンスも増えてゴールできるシーンもあるなというのを感じていました。チームとして、ピヴォに当てられなくても自分の方からはまず当てるということを意識して、当てたあとの関わりというところは予測しながらプレーしてました。

判断であったり、パスの精度というのは、自分の強みにしている部分です。そこを1試合通じて、もっとたくさんチャンスメイクであったりができればよかったなって思います。その状況判断であったり、パスの精度というのは、今までやっていたサッカーで培われた能力なのかなって思います。

ーー1年目で優勝争いの舞台に立てたことについては?
1年目でこの舞台に立てたことは感謝していますし、優勝できなかったですけど、得られるものはものすごく多かったなと思います。

名古屋相手だからとかは関係なく、いつも通りの自分たちのプレーができていたら必ず勝てたゲームだったはずですし、やっぱりこの舞台にまた戻ってくるっていう強い決意を改めて持てたので、それは良かったかなと思います。

ーーそういう意味では今日は何が足りなかったと考えていますか?
相手の得点は、パラレラ抜けての思いっきりシュート打っての2点だったんですけど、こっちは思い切りのなさがあったかなって思います。

ーーパワープレーの時間帯は思い切りも良かったと思うが、その前は少し引けていた感じですか?
そうですね。みんな確実に決めたいっていう思いがあったので、そうなってたのかもしれませんし、もっとシュート打てるチャンスがたくさんあったし、自分自身もそうですけど、もっと打っていれば何か起こったかもというのは、ちょっと後悔ですね。

ーーこの経験を来シーズン、あるいは今後にどうつなげていきたいと考えていますか?
まずは全日本選手権、必ずこのチームで優勝したいと思います。来シーズンは、今シーズン得たものを活かしながら、自分の特徴を活かしながら、もっともっと吸収できることはあると思うので、相手のマークも、今シーズンは1年目だったので緩かったということは多分あったと思うので、来年からマークが厳しくなったとしても自分のプレー貫いて、チームの勝利に貢献して、来年はまだ新人賞狙えるんで、新人賞を取れるように頑張ります。

ーー今シーズンは代表にも呼ばれましたが、そこについては?
1年目で呼ばれたのは、自分でも驚きですし、日本代表になるっていうのは、夢ではあったので、呼ばれたときは本当にうれしく思いました。

試合に出ることはできなかったんですけど、トレーニングには今日戦った名古屋の選手もいましたし、本当に日本のなかでもレベルの高い選手たちや海外でプレーしている選手たちがいて、彼らと共に練習することによってプレス強度であったり、状況判断というのは、もっと高みを目指さないといけないことを再認識しました。

◇◇◇

中村心之佑選手

ーー試合全体の感想をお願いします
負けちゃったので、そこはシンプルに悔しいっていう気持ちがやっぱり一番大きいです。でも自分のでき的には、けっこうよかったかなとは思います。そうですね、一番は負けたことが悔しいということです。

ーー自分のプレーのなかで特によかったと感じているところは?
自分の強みは守備のところなので、そこはあんまりやられなかったのかなと。完璧っていうほどではないですけど、自分の中では良かったかなというところですね。攻撃も最近はチャンスを作れるようになってきて、今日もシュートまでいけるところもあったので、そこもよかったかなと思います。

ーー守備の部分では、ダルラン選手とマッチアップする場面も多かったが、フィジカルに差があるなかでもうまく守っていた印象だが?
名古屋の選手でいえば、アンドレシートとかはあまりサイズはないですけど、僕的にはそっちの方がイヤかなっていう感じです。フィジカルに頼ってくれたほうが自分的にはやりやすいという感じです。

ーー自分の機動力が活かせるからですか?
そうですね、守備の面でも、攻撃の面でもそういうところで違いを出せると思うので、自分的にはそっちの方が得意かなと思います。

ーーサイズ的に大きく違う場合に何か工夫してることなどはありますか?
大きいからといってそこにビビって行かないじゃなくて、むしろ外国人選手だとアグレッシブに行った方が相手がビビってくれることの方が多いですし、最初に1回ガツンと行った方が相手は嫌だと思うので、そこで自信持って行くことが大事かなと思います。

ーー今日も最初にガツンと行ったんですか?
そうですね。そこでただボールを見てるだけだとやっぱり攻撃をする方からしたら全然イヤじゃないので、そこかなという感じ。特に工夫してるとかはないです。

ーーシーズン全体を振り返っての感想は?
今シーズンに前半戦は、全然試合に出られない時間も多くて、メンバーにも入れなかったり、入っても試合に出られなかったり、ちょっとだけだったりということが多かったなかで、甲斐さんと話しをしながら、何が足りてないのかというのを見つめ直しました。そこがシーズンの中盤くらいから練習からもしっかり出せるように改善できてきて、そこから徐々に試合に出る回数も増えてきて、最後にこういう舞台にも立てた、この試合に出られたというのは、よかったかなと思います。でも、全体的には最後の方は良かったですけど、それをシーズンの最初からやれれば、もっともっと上にいけると思うので、来シーズンは最初から出られるように頑張りたいです。

ーーちなみに甲斐監督に使ってもらえなかった理由は?
僕は去年からトップに昇格したんですけど、フィクソというポジションで底辺でミスったり、状況判断が良くないことが多くて、今まではそれでも出してもらえたというか、多少目を瞑ってもらえていたんですけど、今シーズンはもっとそこにこだわらないと試合には出せないし、改善してこそ自分の守備とか攻撃の部分で違いを出せるという話をしました。そこを改善しないと一人前にはなれないということで練習から意識してきて、改善できてきたかなという感じです。

ーー要求が高くなってきたということは認められているということでもありますね?
ジュニアユースから甲斐さんの元でやってきたんですけど、トップに上がってからその要求の高さというのは感じてましたし、そこをもっとやっていかないといけないなという危機感や焦りもありました。やっぱり甲斐さんを信頼してやってきたことでできたのかなと思います。

ーー来シーズンに向けて強化したい部分は?
さっき言ったように守備のところでは、そこまでやられる感じもないし、自信はあるので、やっぱり攻撃の部分で得点だったり、アシストだったりという違いを出せるようになっていくのが今後の課題だし、もっと上に行くために必要なことかなと思います。

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
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