コラム

ファイナルシーズン北九州ラウンド・湘南ベルマーレは上位2チームに一勝一敗

 

1月24日、Fリーグ2024-2025 ディビジョン1ファイナルシーズン北九州ラウンドがスタートし、今回初のセントラル開催となった北九州市立総合体育館では3日間で上位リーグ、下位リーグ合わせて12試合が行われた。

今季レギュラーシーズンを6位で終え、ファイナルシーズンでは上位リーグに入り、5試合すべてが上の順位のチームとの対戦となった湘南ベルマーレ。
25日はパルドラール浦安と対戦し2-1で勝利。26日のしながわシティとの対戦は3-1で敗戦となり北九州ラウンドは1勝1敗で勝ち点3を積んだ。

レギュラーシーズン首位と2位のチームを相手に悪くない結果だが、両日とも試合後会見の伊久間洋輔監督、高橋広大選手、内村俊太選手はそれぞれがまだ上の順位のチームとの間に力の差があり、シーズン最後の全日本フットサル選手権に向けて更なる成長が必要とコメントを残している。

26日のしながわ戦後、浦安戦で得点を決めた堀内廸弥選手と、日本代表(1月27日~2月5日インドネシア)に初選出された萩原真夏選手に北九州ラウンドの振り返りと次戦以降について話を聞いた。

堀内廸弥選手

――北九州ラウンドの2試合を終えて

僕らは優勝も何もかかってない中で、でも上位陣とやれているということで、先の選手権や色々と経験も含めてプラスになるのは間違いないので、ただ一戦一戦勝利を目指すというのは変わりません。
今日の試合(しながわ戦)、力の差はあるから負けていると思います。細かいところのミスとか色々敗因って考えられると思うんですけど、結局その差が大きいし、トップリーグになってそういう小さいことが差として出ていて、たとえ1点でもその差は大きいと思うし、勝ち負けなんで、結局実力が足りない。しながわには二連敗しているので、そこはやっぱりまだ足りてないと思います。

――浦安戦後、勝ちはしたがまだまだ足りないと伊久間監督も高橋広大選手もコメントしていました

間違いないですね。昨日の試合に関しては、相手の方が優勝へのプレッシャーを感じてて、こっちは失うものはないけどチャレンジするという気持ちはあるという。相手はその重圧の中で戦ったということであったり、こちらはポジティヴに感じながらの戦いということだったり、そういうところの差であったり。あとは点を取れた時間帯とか、守り切れたというところなんかが良かったのかなと。
内容的にも相手の方が決定機も作れていたし、押し込まれる時間も多かったんで、こっちがもっと先手先手をとって時間を作れるようになっていかないと。そうなって初めて細かいとこで負けたとか言えるようになるのかなと。まだまだ足りないですね。

――レギュラーシーズンの戦い方との違いはありますか?

僕らが求められてること、やっていかないといけないことは、相手の強度に対して自分達のフットサルが出来るか、質にこだわってやれるかということなので、相手が強い中で自分達がやれることをどれだけ精度高くやれるかということだけだと思います。

――去年は下位、今年は上位というチームの位置について

クラブが5年かけてアジアチャンピオンになりたいと言っていて、今年が3年目。僕が来た初年度はロドリゴとかがいたんですけど、2年目主力選手が抜けて、ちょっと実力が落ちた感じはあったんですけど、2年間かけて成長していると思います。真夏が代表に選ばれたり、若い選手達が出場時間伸ばしたり、いい成長を見せていると思います。

 

萩原真夏選手

――北九州での2試合を振り返って

1対1のさらしとかも何回も出来たんで、昨日よりは今日の試合の方が感覚も良かったかなと思います。
勝負の世界なんで勝ったり負けたりは紙一重と言うか、今日の相手の2点目も完璧なシュートだったんで、そういうところもこの世界勝負を分けるので、それが昨日は僕達の方が逆だっただけ。多分昨日のゲームも浦安の方がシュート倍くらい打ってて、それでも僕達が2点決めて勝ってるわけで。

――湘南の優勝はないが、残りの試合でどういうところを見せたいか

とにかく勝つ姿勢っていうのは常に持たないといけないと思うので、優勝は自分達には無理なんですけど、勝ち点3を積み上げて、どれだけ上位に行けるかっていうのはチームで話しています。言ってみれば消化試合みたいなもんですけど、たまたま上位リーグに行けたんじゃないの?みたいなのは多分どこかで言われてるんじゃないかと思うんで、全試合勝つ気で、上位でもちゃんとやれるっていうところは証明していきたいんで。
昨日も浦安の方が勝たないといけないというプレッシャーは感じる試合だったと思うし、僕らは逆に失うものがないって言うか、自分達のプレーを全力でって言うか。
昨日もフィウーザがかなり止めてくれたっていうのもあって、ボール保持率で言ったら多分7:3とか、本当に僕らはどれくらい持てたんだろうっていうくらい相手にボール持たれてたんで、苦しい展開でプレスくらっていた。僕らがちゃんとプレスかけても相手は回避してくるし、セットプレーの精度もそうですし、僕らはキーパーに下げてしまうとかがある。ちゃんとコートの中で選手達で話し合って再現できるっていうところは浦安とかしながわとか上位チームの方が力はあると思うんで、そこに差は特に感じてますね。

――27日からの日本代表メンバーに選出され、スケジュールもタイトになります

すぐ出発です(笑)楽しみでもありつつ、不安もあります。U-20の時に代表でプレーしていましたけど、やっぱりそことはレベルの違う世界なので。自分に出来るのかな?って思いますけど、ただ自分のプレーをするだけって言うか、経験はするしかないんで。
フィウーザや内村さんがいるんでそこは心強いし、肩の力を抜けるって言うか(笑)

――ファイナルシーズン岸和田ラウンドに向けて、ファンの皆様へひとこと

次は名古屋戦で、上位チームとの連戦が続きますけど、ここで湘南の底力を見せてやろうと思いますので応援よろしくお願いします。

 

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▶Text by 東 恭子
▶Photo by 東恭子
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