フットサルもシーズン開幕が近づき、各クラブが2022-2023シーズンのクラブ新体制について発表を行っている。5月22日(日)には、湘南ベルマーレが新体制発表「ベルマーレ アツマーレ ハジマーレ」を開催した。
湘南の新体制発表は、2部制。1部は、学校法人新名学園 旭丘高等学校のホールで行われた。旭丘高校は、小田原駅東口から徒歩5分ほど。お城通りを複合施設ミナカ小田原を右手に歩いた先に位置している。
新体制発表は14時30分から。その前には、クラブをサポートするホームタウンの首長や企業関係者を招き、「まちと企業とクラブの歩み方 〜スポンサードって実際事業に繋がるものなの?〜」をテーマに、広報サミットを実施。一般社団法人日本フットサルトップリーグ副理事長 久保田圭一氏、株式会社湘南ベルマーレフットサルクラブ代表取締役社長 佐藤伸也氏、取締役経済産業担当役員 古川剛士氏が登壇し、地域の経済やスポーツとの関わりについて、ディスカッションが行われた。
その後は、トップチームの選手が地域の企業をつなぐお手伝いをする交流会を開催。選手を中心に、企業関係者が名刺を交換し、互いに新たな可能性を探った。選手が交流会に参加した時間はわずかだったが、選手たちも積極的に会話に加わり、スポンサー企業同士を繋ぐのに一役買っていた。
5年後のアジアNo.1をめざす新体制を発表
新体制の発表は、発表会場でもある旭丘高校の学校長・水野浩さんの歓迎のあいさつの映像からスタート。その後、舞台には今シーズンを戦う選手が1人ずつ登場。ワンポーズを決めて、自己アピールした。また、新加入の3名は、それぞれ挨拶を行った。
湘南らしいシーンは、育成カテゴリーの紹介でP.S.T.C. LONDRINAの各カテゴリーのキャプテン全員があいさつしたところ。サテライト、U-18、U-15、U-15VALE、U-12、U-10、U-9、U-8、U-7まで、トップチームの選手も見守る中、堂々とチームの抱負や自身の決意を発表した。舞台から降りるときには、トップの選手からグータッチで讃えられた。
その後は、伊久間監督から今シーズンの強化方針を発表。現在行われているクラウドファンディングの目的を改めて説明し、5年後にアジアNo.1を目指すために今シーズンから何をすべきと考えているかがじっくりと語られた。
2022-2023シーズンのチームスローガンは、「Chance & Empowerment」。
湘南ベルマーレフットサルクラブの5つの不変価値や湘南スタイルの定義、エンパワーメントする5つのチカラについて監督が自らの言葉で語り、熱意を持ってクラブの存在意義を伝えた。キャプテンは、背番号87番のフィウーザ選手が務める。また、リーダーグループとして8番 籔内涼也選手、13番 佐藤玲惟選手、14番 高橋広大選手、15番 鍛代元気選手の4名がサポートする。
今シーズンのユニフォームもお披露目された。サプライヤーであるgoleador(ゴレアドール)のデザイン担当者が湘南が大切にしている5つの不変価値をモチーフにしたデザインであることを説明した。
1部の締めくくりには、ホームタウンを代表して小田原市・守屋輝彦市長があいさつ。市が取り組んでいる「世界が憧れるまち“小田原”」2030ロードマップを示し、湘南ベルマーレフットサルクラブの掲げるアジアNo.1の目標を後押しすることを約束した。
第2部はミナカ小田原前でファンと交流
第2部は、屋外に出てファン・サポーターとの交流を楽しむ時間に。小田原駅東口のお城通りを封鎖して、レッドカーペットならぬグリーンカーペットを敷き、そこを選手のステージとした。歩道にはファン・サポーターが並び、選手を身近に感じられる空間が出来上がった。
スタートを盛り上げたのは、湘南ベルロックのパワフルなライブ演奏。沿道のサポーターには、ハリセンが配布され、声は出せずともノリノリの雰囲気に。背番号と名前、キャッチフレーズの紹介とともに選手が入場すると、縦に長い空間ながら一体感あふれる空気感に包まれた。
まずは選手が1人ずつステージに上がって、今シーズンの抱負とともにあいさつ。多くの選手が会場の雰囲気に感激した様子で、優勝してより大規模なパレードを行えることを誓った。
その後は、プロの実力を見せるゲームタイムに。グリーンカーペット上に並んだ選手がボールを落とさずパスして往復させた。選手の技術を間近で見るチャンスだったが、同時にゲームの合間に、サインに応じたり、一緒に写真を撮ったりと交流も忙しく行われた。
最後は、再び湘南ベルロックのライブで締め。ステージの下に選手が集まり、沿道に詰めかけたサポーターと一緒に写真を撮って、お開きとなった。
地域密着を掲げる湘南らしく、ホームタウンに愛されていることがよくわかる新体制発表となった。