Fリーグ2023-2024シーズン 第6節 マッチレポート バルドラール浦安 VS 名古屋オーシャンズ

試合

首位名古屋が手堅く勝利、浦安はホームで勝ち星なし

Fリーグ2023-2024シーズン 第6節
〜バルドラール浦安 VS 名古屋オーシャンズ〜

Fリーグディビジョン1は、7月1日(土)2日(日)に第6節を開催。バルドラール浦安は、1日にホームのバルドラール浦安アリーナに名古屋オーシャンズを迎えた。

浦安は、5節が終了して2勝2敗1分で7位。ホーム開催の試合で勝利がない。名古屋はここまで全勝、独走体制で首位をひた走る。ブラジル代表でもあるギレルマオの加入も発表され、今後に向けて戦力的にさらなる充実が予想される。

試合は序盤、主導権を奪い合うなか、名古屋が高い位置からプレスを仕掛けると、吉川智貴がボールを奪って左サイドのアンドレシートへパス、そのままシュートに持ち込み、1分もたたないうちに先制に成功する。その約2分後には、自陣のキックインから宮川泰生がタイミングを見計らって飛び出し、守備についた選手の前を取ってゴール前まで走り抜けてシュートを放ち、2点目を決めた。

浦安もいい形を作って攻撃を仕掛ける時間帯もあるが、よりゴール前のシーンを多く作り出しているのは、名古屋。9分には相手陣内で奪ったボールをシュートに持ち込んだプレーで獲得したコーナーキックから再び宮川が得点。その5分後には、高い位置からのプレスで奪ったボールからアンドレシートのこの試合2得点目が生まれ、名古屋は前半のうちに4得点を挙げた。

2ndピリオド、浦安はギアを上げて攻守ともに強度を増す。名古屋は変わらず攻勢を強めるが、お互いにシュートまでは持ち込むものの、得点に結びつけられないまま時間が経過していく。

4点差を追う浦安は、7分を残したところで加藤竜馬をゴレイロに仕立ててパワープレーをスタートする。メンバーを代えながら攻撃するが、逆に名古屋の安藤良平と清水和也にパワープレー返しを決められ、リードを広げられてしまう。浦安はあきらめずにパワープレーを継続。そこから大島旺洋が得点。最終盤には本石猛裕が決めて2点を返すが、反撃もここまで。ホームでの勝利はお預けとなった。

6節が終わって浦安は8位に順位を落とし、名古屋は連勝で首位街道を走っていく。

バルドラール浦安試合後会見

小宮山友祐監督

バルドラール浦安 試合後会見 小宮山友祐 監督

ーー試合を振り返ってください
前半の立ち上がりがすべてだったかなと思っています。選手たちにも試合前、前半、まず10分までは0-0、5分でいいから0-0で行こうと言っていたなかで、1分経たないうちに失点してしまったこと。それも一番気をつけなければいけない自陣でのロストからのカウンターで失点してしまったところが、もったいなかったと感じています。タラレバですけど、前半の0-4がなければまた、違った試合だったかなというところは正直感じています。0-4になる前に、こちらもチャンスがあったので、そういうところをしっかり決めればというとことも含めて、先週の湘南(ベルマーレ)戦と同じで、決めるところをしっかり決めれば勝てるし、決めないとああいう試合になってしまうという印象です。

後半に関しては、名古屋がどうだったかちょっとわからないですけれど、こちらとしては、前半以上にギアも上げましたし、内容としても良かったんじゃないかなと感じています。ただやはり最後の部分はどうしても、フィジカル的なものも含めて、そういった弱さはあるのかなと、まだちょっと難しさがあるかなと感じています。全体としては、ああいうチームに勝つことが目標なので、勝てなかったことを非常に悔しく思っています。

ーーセットの構成を2周目あたりから変更していたが、名古屋への対応ですか?
ファーストセットとセカンドセットでずっと回していくだけでは、おそらくこちらが保たない、3セットで回していけたらなというところと、ファーストとセカンド、それぞれのセットでも、コンディションがいい選手、悪い選手がいるので、そういうのを見極めるためにも、1回全員を使って何ができるかを見たかったというところ。ただその何ができるかというところで失点してしまったので、もったいなかったです。

もっとメンバーを絞って戦えば、もしかしたら競れたのかなというのはありますが、もちろん勝つことが目的ですけど、ここでメンバーを絞っていたらこの先ずっとリーグ戦が続くなかで、チームとしての力は落ちてしまいます。そういう意味で全員を使ってみて、現時点で名古屋に何が出来るかというところを知りたかった。やっぱり試合と練習は違うなというところと、これからこの選手に中心でやっていってほしいなという再確認と、まだまだ時間がかかるなという確認が見えた試合でした。

ーー後半はパワープレー返しの失点以外はなく、守備の強度も上がったように見えたがハーフタイムの指示は?
前半の最初に4点連続で失点したときの選手たちの顔と態度を見て、戦っているという感覚がまったくしなかったので、昨シーズンぐらいから、あまり喝は入れなかったんですけど、このハーフタイムはさすがに少し厳しい言葉を選手たちに投げかけました。

戦術的な修正ももちろん入れましたけど、一番はメンタル的なもので、何と戦ってるんだというところをやっぱりしっかり実感しないといけない。練習でも、トレーニングマッチでもなくて、多くのファン・サポーターの皆さんが足を運んでくれていて、下部カテゴリーの選手がラインを引いてくれたり、準備をしてくれたり、片付けをしてくれたり。自分たちは試合するだけでいい、そんな輝かしいトップチームの試合がこんな内容では、自分たちを支えてくれる多くの人たちに何も伝えられないという話も含めて、何のためにやっているんだというところは、しっかりと伝えました。それで発奮したかどうかはわかりませんが。戦術的なことを言うと、もっとしっかりボールを動かすことと、ピヴォに収まっていたんで、ピヴォに入ったときにどういうアクションをするかというところと、この試合を通してずっと言ってた狙い目を、もっともっと色濃く狙っていこうと、そういうところが良かったのかなと思ってます。

ーーパワープレーは、タイムアウトをとった後にメンバーが変わっていたが、それぞれの狙いは?
これもさっきお話しした通りで、パワープレーの練習は全員やっていますが、今後を考えたときに同じメンバーがずっと試合に出るのではなく、今日は柴山(圭吾)と伊東(陽希)を入れましたけど、彼らが持っているものがあるのでその引き出しのなかで、パワープレーで何ができるのか、それをやってくれという話をしました。でも、それさえもやらせてもらえずに、失って失点した。そのレベルなんだなという。彼らは経験がない、練習だったらできるけど、名古屋相手の試合ではできないというのが現時点の力だと。そのためにいつもやってるメンバーといろいろ入れ替えもしましたし、最後は宇野(伊織)を入れたのもそうですけれど。戦術理解度と若い力の台頭というところで、宇野を入れたことによって、ゴールのチャンスは増えました。成長している部分と、まだまだ変化していかなきゃいけない部分というのが両方が見えた時間帯だったかなとは感じています。

ーー2週間前、前回のホームゲームではゴレイロが両方ともピッチに立てないという状況も経験しました。この名古屋戦に向けては、どういう要求をして臨んだのでしょうか?
一つは、何のためにやってるかといったら、名古屋を倒すためにやってるわけで、Fリーグタイトルを取るというところが、自分たちの目的であり目標であって。このピッチに立つと、自分の応援の横断幕が出て、近しい人が来てくれる。その人たちに向かって手を挙げて挨拶すること、そこがゴールじゃないよという話をずっとしています。そこはスタートであって、Fリーグで活躍して、今日も小暮代表監督が見に来ていましたけど、日本代表選手になって、ワールドカップに出て、そこで初めてフットサル選手として、何かを得られるんじゃないのというのを常々伝えてきました。そのためには名古屋に勝たないと。代表選手は、当然強いチームから呼ばれるわけで。アンドレシートやダルランがいますけど、強い名古屋を倒すことによって自分たちの選手としての価値が上がるということをずっと伝えています。

だから先週、湘南に引き分けたことも、ものすごく大きな反省だと捉えています。選手たちに伝えたのは、ホームで1回も勝ってない、今日もまた負けて3連敗、自分たちの存在意義は、ここで一番出さなきゃいけない。それが出せていないことに、ある種不甲斐無さを自分も含めて感じていて、それを変えられるのは自分しかいないんだと。甘やかしてくれる監督じゃなくて、妥協も許さない。1週間のセッション数でいったら名古屋が7とか8、やるところをうちは多くて4とか5なわけで。その中でやれることは、一人ひとりがフットサル選手として、どこまで自覚を持ってやれるかということが一番大事じゃない? と。練習回数が少ない、名古屋の選手よりもフットサルに向き合ってない、それで試合だけ勝たせてくれなんていうのは、ない。チームの練習は少ないけど、個人でどれだけ時間を割いてトレーニングを進めていけるかだと思うよ、と。まだまだそういった部分に関しては、足らない。特に先々週(ペスカドーラ)町田に負けた後、先週湘南と引き分けたこともそうだけど、自分たちはどこを目指しているのか、口だけでFリーグで優勝したいとか、日本一になりたいとかじゃなくて。ちゃんと行動も考えも繋がっているのかというところは伝えましたね。その結果がこれだから伝わってないのかなと思いながら。でも、そんな簡単には伝わらない。いきなりは強くはならない。

でも少し変化、成長してきているところも見えてるから。だから我慢比べだと思う。俺が我慢しきれなくなるか、我慢している間に凄まじく成長してくれるか。どっちかかなというところ。

名古屋は4-0になってるのに、2セットしか使わない。ちょろちょろ代えるけど。でも、それが名古屋オーシャンズ。徹底して最後までフエンテスの基準、名古屋の基準に達している選手しか使わない。あれだけ徹底できるところもすごいなと、やっぱり思うし。逆にうちはそれは出来ないから。同じことをやったら多分力負けする。今もロッカールームで言ったけど、ベンチメンバー12人、キーパー入れて14人、その力がやっぱ同じぐらいにならないと。今はまだバラバラだから。名古屋ほどじゃないけど、出る時間に差があるわけだから。全員でそこを埋めていこうぜという話は、今もしてきたところです。

大島旺洋選手

バルドラール浦安 試合後会見 大島旺洋

ーー試合を振り返ってください
今日の試合に関しては、立ち上がりに
0分、2分、8分ぐらいで3失点してしまって、そこで正直試合が決まったかなって思っています。後半に関しては、浦安の方が攻めていて、自分たちも手応えは感じたんですけど、やっぱり立ち上がりの失点が痛かったなと思います。

ーー立ち上がりに簡単に失点してしまったが、チームとしてはどのように考えていますか?
今日はいつもの守備とは形を変えていました。それは名古屋の分析をしていての対策だったんですけど、そこでやられてしまったので。逆にオーシャンカップでは、いつも通りやっていてやられたのがあったので、それもあって、変えたというのがあります。

ーー監督がハーフタイムには喝を入れたと話していましたが、そこはどう捉えていますか?
怒られて当然という前半の内容だったので、それは見てるファンの方も監督と同じように思ってたと思うし、自分たちもこのまま失点を重ねて負けるというのは、せっかく会場に来てくれた人たちにも申し訳ないんで、選手たちとも話して、少しは良くなったのかなと思います。

ーー後半は名古屋もパワープレー返し以外では得点できなかったので、そこはやるべきことが機能していたと思うがピッチの中ではどのように感じましたか?
自分たちも機能していたと思います。ハーフタイムに、セットごとに細かく話して、前半の経験から、相手は多分こう来るから、そうするとここが空くよねみたいな話しを、自分が出ていた4枚のセットは話していて。それで実際シュートまで、押し込める形が出来たので、それを前半の立ち上がりからやっていたら内容も結果も、もっと違ったのかなと思います。

ーー前半の経験があってもなお、後半に得点ができなかったが、その辺りの課題は?
オーシャンカップの決勝は、立ち上がりが良くて後半に失速してしまったので、今日も立ち上がりは0で行こうっていう話をしてて、それは守備も攻撃も、自分たちでペースを握って、特に立ち上がりの10分は行きたいという話をしていました。なのに多分最初のセットプレーでやられてしまった。そこで連続失点をしなければ、まだ話は変わったと思うんですけど、連続失点をしてしまって、前半はそのままズルズル行っちゃったというのはあります。

ーー名古屋相手に、4点差は厳しいというのは、試合中でも考えますか?
正直、名古屋に0-4から、勝ちに持って行くのは可能性的には低いとは思います。でも、試合は何が起こるかわからないし、そこは勝利するために諦めずに戦って、パワープレーで2点取り返したのは、次につながるかなって思います。

ーーパワープレーの得点の1点目は大島選手の得点でしたが、いい形に見えました
はい。あれはもう今シーズンからの形をやっていて、結構あの形は手応えがあります。最初は違う方の形でやっていたんですが、ベンチからこっちの方が空くっていう話があって、狙った通りにゴールが生まれたかなと思います。

ーー今日の試合からは離れますが、自分の強みや見てもらいたいプレーは?
自分の強みは相手の逆をつくことっていうのが、自分は好きなプレーでもあるし、あとは運んだり、決定的なパスを出すというのが好きで、そこが強みかなと思ってます。一本のパスで試合を決めるようなプレーを見てほしいですね。

ーー4枚のセットで出場することが多いですが、クワトロの方が好きとか得意とか、ありますか?
3-1もクワトロも別にどっちでも、自分はいいんですけど、クワトロの方が、動きとか、そういうのが好きですね。

ーー今シーズンの目標は?
個人の目標は、ゴールとアシストで10得点に絡みたいというのがあります。去年が7ゴール2アシストとか3だったんで、まずは去年の成績をクリアして。今年は二桁ゴールとか、もっとゴールに関わるような選手になっていかないと。それは監督からも言われてますし、自分もそう思うので。6節終わってやっとゴールが取れたし、アシストもセットプレーからはありますけど、まだまだ足りないので、今シーズンはもっともっとゴールに関わるプレーというか、結果にこだわりたいと思います。

ーー課題にしていることは?
課題は、身体のサイズはまだまだ小さい方ですし、これから向き合っていく必要があるかなと思います。

ーー身体のサイズを大きくするのは短期間ではなかなか難しいが?
そうですね、自分も小さい頃からずっとそれは言われていて、コンタクトとかはなるべく避けるというか、そこでは勝負しないようにプレーしてきたというのがあります。それがクワトロとか、そういう部分では生きていると思うんですけど、フットサルはどうしてもぶつかることはあるので、やっぱり最低限そこで負けないようには、もっともっとしていかないといけないと思います。

ーー日本代表などは、意識しますか?
そうですね、選手をやってる以上は。

名古屋オーシャンズ試合後会見

フエンテス監督

名古屋オーシャンズ 試合後会見 フエンテス 監督

ーー試合を振り返ってください
試合開始からしっかり入れた試合だったと思います。浦安のホームでの試合が難しいことはわかっていましたけど、早い時間に先制点を取ることで自分たちがポジティブにできたと思います。

ここまでで一番いい入りができたことと、先制点を取れたおかげで落ち着いて、自分たちに自信を持ちながらできたと思いますし、2点目も早く決められて、相手がやりたいことをできないという形に持っていけたのが良かったかなと思います。プレー中も、しっかり相手を見ながらプレーすることができたので、いろんなシチュエーションで自分たちが上回ることができたのかなと思います。それで3点目4点目を決めることができて、アドバンテージを持ったままハーフタイムに入ることができました。

後半は、また違った入りにはなりましたけど、そこからは難しい試合になるのはわかっていましたし、より戦ってくるというのは理解していましたので、自分たちもより戦えたと思います。後半は、アグレッシブさなど、相手のレベルが上がっていましたので、4-0のままでしたけど、しっかり自分たちらしいプレーができたと思います。最後の場面では、パワープレーというシチュエーションでいい守備ができていましたし、そこから2点決めることができました。自分たちは何回か、うまく守備ができなかった場面があって、そこで2失点という形になりましたが、試合をコントロールしながら運べたと思います。

ーーセットが固定されていず、構成が変わることも多かったが、その狙いは?
セットは、前の試合のところがかなり影響しています。そのなかでも試合上の必要性、スコアを見たりだとか、というところから変えたりはしています。そのまま継続するか変えるのかどうかは、そこの場面でできるだけいい状態で戦えるように交代しています。最終的には、フィジカル的なものも考え、出場時間も考えながら交代しています。レベルの高いメンバーが揃っていると思っているので、そこが自分たちのフィジカルを落とさずにプレーできている、いいポイントじゃないかなと思います。

ーー後半は、パワープレー以外で得点がなかったがその要因については?
そこは相手の守備のレベルがかなり上がったからだと思います。すごく固い試合になりましたし、フィジカルコンタクトがかなり増えた後半になったと思います。前半もコンタクトはもちろんありましたけど、そこから継続して後半はより強くなりました。私たちにアドバンテージがあるなかで、相手がアグレッシブになるというのは普通のことだとは思います。5点目6点目を決めにいくという考えもありましたけど、そこからはより試合をコントロールするというところに重点を置いて、考えながらやっていました。浦安の守備が良かったのと、プラスキーパーがすごく止めていたので、そこも要因だと思います。そのなかでも自分たちは決めにいきましたけど、そこは可能じゃなかったというところです。

ーーブラジル代表のギレルマオ選手の加入が発表されましたが、この後のスケジュールは?
7月の中旬にチームに合流します。強いピヴォなので、必ず力になってくれると思っています。

ーー十分強いチームだと思いますが、まだ戦力が必要ですか?
強いチームだと思いますが、今はフィールドの選手が1人少ない状態で戦っています。それでもしっかり戦えるチームなのは間違いないですけど、新しい戦力の選手がくることは、どのチームの監督でも、絶対にうれしいことだと思います。リーグは長いシーズン戦いますし、ケガや累積などもあるので、そういった状況もサポートできることは大事な要素ですから、必要な戦力だと考えています。

篠田龍馬選手

名古屋オーシャンズ 試合後会見 篠田龍馬

ーー試合を振り返ってください
オーシャンカップの決勝戦以来ということで、僕らも浦安に対してすごく準備をしてきましたし、そういった対策をするなかで、監督も難しいゲームになるよという話はしていましたし、僕も試合前にそういう話をしました。開始早々に2点取れましたけど、引き続き難しい試合になるよというのを自分たちに言い聞かせながら気を緩めずに試合を進めていったなかで、いい流れで前半を終えられました。後半もゲームを支配してたと思いますし、ゴールはパワープレー返しでしかなかったので、もうちょっと後半も点が取れていればよかったかなと思います。パワープレーで2失点して、そこはやっぱり課題だなと思いますし、最初に言いましたけど、僕らも浦安に対して準備してきましたけど、相手ももちろん準備してきているんで、そこは相手の方に有利に働いたというか。また反省して修正してやっていきたいなというふうに思います。

ーー言える範囲でどのような準備をしてきたか教えてください
僕たちはみんな浦安に対して、すごいリスペクトを持っています。それは、みんなも思っているんですけど、監督が本当に注意しないといけないチームだというのをずっと言っていて、セットプレーもそうだし、ディフェンス、守備は受け渡しのゾーンディフェンスをしてくるんですけど、本当にいいフットサルをしてくるチーム、いい意味でちゃんとフットサルをしてくるというか。そのなかで僕たちに勝とうとしてくる。名古屋に今、勝つために戦い方を変えてやるというよりは、自分たちのフットサルをして僕達に勝とうとしてくるので、浦安の攻撃に対するディフェンスの練習もしましたし、僕たちもそのゾーンディフェンスに対しての崩し方っていうのを準備してきました。

ーー後半はパワープレー返し以外で得点が入らなかったが、何か難しさを感じたところがありましたか?
前半で4点差がつきましたが、2-0の時点でちょっとだけ強度が、後ろから見ていて僕たちの強度が落ちたなっていうのがあったんで、あとでビデオ見てみないとわからないところもありますけど、ちょっと強度的に落ちちゃったのかなっていうことがあります。ゴールに向かって行くというよりも、ゲームをコントロールして相手にやらせないというか、そういう感じの戦い方になったかなというふうに思います。けど、やっぱりあの流れのなかでボールは支配してましたし、後半もゴールをこじあけないといけなかったかなというふうには思います。

ーー今日はいつも出場時間が短い選手も少し多めに出ていた印象がありますが、3セットで回すような練習をしてきたのですか?
セットは結構固定してやってきてはいますけど、3セット目に入るときにフィクソで安藤選手が入ったり、今日だったらダルランがピヴォじゃなくてフィクソで入ったりとかという組み合わせは、練習ではあんまりないですけど、試合ではあります。今日は前半の2-0になった時点で若い選手も出ていましたけど、ほかのチームだったら絶対出れる選手たちなんで、やっぱりどんどん試合に出て行かないといけないと思います。どんどん使って、どんどん成長してもらえば、主力の選手たちの負担も減りますし。

ーーキャプテンとして、いろいろなメンバーが試合に出るときに気をつけていることはありますか?
新しく入った選手といっても、今年は3人なんですけど、僕は名古屋でしかプレーしたことないので、他のチームのことはわからないですけど、名古屋でプレーするのと、ほかのチームでプレーするのはやっぱり違うと思っています。いろんなプレッシャーがたくさんありますし、勝たないといけないっていうのが一番の大前提にあって、そのためにプレーするっていう。どこのチームもそうですけど。個人のエゴは、あるところで捨てないといけなくて、チームのために徹して、その中で自分の良さを出すというところがやっぱ大事になるので、そういうことは伝えてます。

出場機会が少ない選手もいますけど、(金澤)空は前節からちょっと多くなって今日は結構出てましたけど、やっぱり立川(アスレティックFC)にいたときよりも確実に少ない。そのなかでも、今日はかなりいいプレーをしてましたし、そういうプレーができるんだよというのは、やっぱり見せてほしい。立川で自分のプレーを出すのは、多分慣れていたと思うので、次は名古屋で、いろんなものを背負ってやるっていうところで、また彼も成長すると思います。彼だけじゃなくて(甲斐)稜人もそうですし、どんどん成長してほしいなあと思うので、そういう出られないときのモチベーションというか、自分だけじゃなくてチームとして戦っているからという振る舞いのところは、自分も含めて気を付けてますし、気になったときには、伝えるようにしています。

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
小西 尚美の記事一覧

好調Y.S.C.C.横浜快勝。ボルクバレット北九州は地元で連勝ならず。前のページ

強い気持ちで臨んだ立川が3得点で勝利、湘南はリーグ戦初黒星次のページFリーグ2023-2024シーズン 第7節 湘南ベルマーレ VS 立川アスレティックFC マッチレポート

関連記事

  1. 試合

    強度の高い試合を制して、名古屋が連勝街道ばく進中

    ~フウガドールすみだ VS 名古屋オーシャンズ~8月22日(月…

  2. Fリーグ2023-2024シーズン 第16節 マッチレポート Y.S.C.C.横浜 VS 名古屋オーシャンズ

    試合

    攻守に盤石の名古屋が再開1戦目から手堅く勝利

    Fリーグ2023-2024シーズン 第16節〜Y.S.C.C.横浜…

  3. 試合

    プレーオフ出場へ王手!勝点で並ぶライバル対決は立川が勝利

    ~ペスカドーラ町田 VS 立川アスレティックFC~1月22日(…

  4. 試合

    ホーム開幕&久光選手追悼試合で勝利し、2連勝を飾る!

    ~湘南ベルマーレ VS ボアルース長野~6月12日(土)、湘南…

  5. 試合

    ホーム最終戦を勝利で飾りたい北九州、勝ちへの執念が上回る長野に敗戦

    ~ボルクバレット北九州 VS ボアルース長野~1月8日、ボルク…

  6. 試合

    両チーム合わせて9得点!北九州は最後まで意地を見せるも湘南が勝利

    ~ボルクバレット北九州 VS 湘南ベルマーレ~Fリーグの新シー…

最近の記事

  1. 試合後会見に臨んだ名古屋オーシャンズのフエンテス監督
  2. Fリーグ2023-2024 ディビジョン1・2入替戦 第2戦 マッチレポート エスポラーダ北海道 VS ヴォスクオーレ仙台
  3. ファイナルシーズン 隅田ラウンド 第27節 マッチレポート バサジィ大分 VS 立川アスレティックFC
  4. ファイナルシーズン 隅田ラウンド 第27節 マッチレポート 湘南ベルマーレ VS Y.S.C.C.横浜
PAGE TOP