試合

勝点差2のチーム対決は、集中した守備でお互い譲らず

~立川アスレティックFC VS 湘南ベルマーレ~

11月26日(土)、Fリーグディビジョン1は、第14節を開催し、立川アスレティックFC がホームアリーナの一つ、立川市泉市民体育館に湘南ベルマーレを迎えた。

ホームの立川は、13節終了時点で5位。ここ2試合はプレーオフを争う順位の近い相手との試合が続き、勝点3を狙って戦うものの、いずれも引き分けて勝点を分け合っている。3位を狙うグループの中ではやや遅れをとる状況だ。対戦する湘南は、勝点2差で立川の上をいく4位。この試合の勝敗によっては、順位が入れ替わる対戦だ。湘南は、前節シュライカー大阪にホームで6得点を奪って勝利しており、この結果を今節につなげたいところ。

両チームが勝点3に執念を燃やす対戦は、中盤でボールを奪い合うトランジション合戦の様相。攻守が瞬く間に入れ替わるが、どちらのチームも切り替えが早く、ゴールに近いエリアでシュートを打たせない、打たれたシュートも身体を張って止める、最後はゴレイロが立ちはだかるといった展開。

その中で序盤にリズムを掴んだのは立川。ところがその攻勢が実る前に湘南が大きな展開から先制点を決める。右サイド最後尾でボールを持った内村俊太選手が左サイドを走る山﨑歩夢選手に長めのパス、山崎選手は守備に入った立川の選手をかわして、長い距離を走って逆サイドに詰めた内村選手に再びパス、内村選手はそのボールをゴールに流し込んでリードを奪った。しかし、スコアは動いたものの試合展開は変わらず、ハーフタイムへ。

2ndピリオドもお互いチャンスは作るものの、得点に結ぶことができない展開。攻守が目まぐるしく入れ替わる試合ながら、ボールが外に出る、アウトオブプレーの時間は短く、時計の進みは速い。それでも中盤過ぎの時間帯、立川がホームの意地を見せ、コーナーキックから中村充選手がこぼれ球を拾って強烈なシュートを放ち、得点。同点に追いついた。

終盤、残り時間が3分を切ったところで湘南がタイムアウトを取得。攻撃の強度を高めていく。2分を切ったところで湘南がパワープレーを始めるが、立川もパワープレー返しとともに、攻守の入れ替わりを狙って攻め上がり、シュートまで持ち込む。10秒を残したところで立川がタイムアウトを取得し、その後はパワープレーに移行するが、お互い集中した守備でゴールを許さず、タイムアップを迎えた。

立川アスレティックFC 試合後会見


比嘉リカルド監督
ーー試合の総括をお願いします
比嘉
3試合連続して引き分けてしまって悔しいです。今日の相手は、順位が上だったんですけど、自分たちはこのゲーム、一生懸命リズムを作って、チャンスをいっぱい作りました。でも先制されて、またやり直すのにちょっと時間がかかってしまいました。なんとか最後まで勝ち切れるように頑張りましたが、引き分けになってしまったので、今は前を向くしかないですね。自分たちがやっていることの結果なので。このグループは、一つになれば前を向けるし、同じ方向に行けると思います。結果を出せるように、メンタルを強く持って、この悔しさを力にして、これからも続けてやっていきます。以上です」

上村充哉選手
上村「悔しい試合になりました。チームとしても、プレーオフを争う上で、絶対勝たないといけない相手だったし、個人的には古巣で、負けたくない相手だったので、そこで勝ちきれなかったのは悔しいですね。切り替えて、次の(バサジィ)大分戦に向けて頑張ります」

ーー前回対戦は敗戦しているというところで、この試合はどのような対策を考えて臨まれましたか?
比嘉「僕らのプレーモデルは、変わらないので、特別な作戦はありません。自分たちのホームだからしっかり相手の良さを出させないように、ディフェンスのプレッシャーをかける。点を取るためにはボールを持たなければならないので、相手にボールを持たせなければいい。自分たちがボールを持って、アグレッシブな攻撃ができるように、そう思って臨みました。ホームゲームだし、2試合、いい試合をして引き分けてしまったから、今度こそ勝点3を取りたいと思っていました。プレーオフを争う相手との直接対決で、選手たちは一生懸命やってくれたんですけどね。ただ、相手への対応は、相手の動きを読みながら変えないといけない。その上で僕らももうちょっと相手ディフェンスを崩せるように。チャンスを作っているのに、点を取りきれないところがあるので、ゴール前が一つの課題でもあります」

ーー点が取りきれなかったのは、湘南のディフェンスが良かったというところもありますか?
比嘉「それもあります。自分たちがチャンスを作ったときにシュートまで行って、フィウーザに止められたりとか。2対1を作ってもラストパスが悪かったりとかもあって、失点までは、僕らのリズムだったんですよね。2対1を作っても得点するのは簡単じゃないのがフットサル。湘南は、そこでうまくずれて得点になった。そういうゴール前のところは、僕らの課題です。そういうところも良くならないと相手より点を取れないから、そういうところも頑張りたいです」

ーー次の対戦相手の大分は、監督が代わって、まだ結果は出てないですけど巻き返しを狙っています。どのような気持ちで試合に臨みますか?
比嘉「勝ちきれるように、メンタルのところを直さないといけないですね。町田でやりますが、ホームゲームだしね。僕は、メンタルが強いチームが勝点3を取れると思っています。僕らも大分も、1週間の間にそんなに大きな変化はできないと思いますが、乗り越えないといけない。勝ちきれるようにメンタルの部分を修正していきたいと思います」

ーー中断明け直後の試合は得点が多く取れていたが、ここ3試合は1-1で引き分けというところで、得点が取れないことについての課題は?
上村「決定力というしかないですよね。これまで4点、5点、6点入っていた試合は、シュートもたくさん打っていたし、決めるところを決めていただけの話だと思います。だからネガティブになるところもありますけど、今季は、セットプレーで点を決められているのは非常に大きい。去年からセットプレーで点が取れることが増えてきて、シュートが外れたとしても次のセットプレーで点が決められるという自信があれば、シュートももう少し自信を持って打てるかもしれないですし、セットプレーがポジティブなところ。課題は、決めるべきところを決められないところですね」

ーー攻めている時間帯で失点したように見えたが、ピッチの中はどんな感じでしたか?
上村「いや、そんなにバタバタはしてる感じはなかったですし、チャンスも多く作っていたんで、前半0-1にされたんですけど、そんなに落ち込む、メンタル的に落ちこんではないですね、あのタイミングは。ただ勝ちきれなかったんで、監督も言っていたけど、メンタル的には一つ強くならなければいけないかなという感じです」

湘南ベルマーレ 試合後会見


伊久間洋輔監督
ーー試合の総括をお願いします
伊久間
アウェイにもかかわらず、たくさんの方に応援に来ていただき、ありがとうございます。ホームのような雰囲気で試合ができたと思います。

試合に関しては、立川(アスレティックFC )さんは、ここ数試合引き分けているとはいえ、攻撃力が非常に高く、個もありますし、チームとしてのボールの動かし方なども素晴らしいので、そこに対して『どう戦うか』ということで今週やってきました。日本代表が3人いますし、我々はチャレンジャーというところで臨んだんですけど、前半いいところで得点でき、金澤(空)選手や上村(充哉)選手は、練習通りに抑えることができたと思います。やはり、後半に追加点が取れなかったことが痛かったなと思います。ただ、このアウェイでの引き分け、プレーオフのことを考えると、負けて立川さんに勝点3が行くよりは、我々も勝点3が非常に欲しかったですし、良いとはいえませんけど、悪くはなかったと思います。ゲーム内容としては、若い選手も頑張っていて、これからまだまだ成長できると思いますし、非常に良かったと感じています。以上です」

フィウーザ選手
フィウーザ「こんにちは。今日は、引き分け、ベルマーレと立川、みんな頑張ったね。ちょっと寂しいけど、立川は、いいチームだし、選手は素晴らしいので、(試合は)難しい。黒本(ギレルメ)、いいキーパー、なので(ゴールを)決めるのは難しい、いっぱい止める。次、勝ちましょうね。(ペスカドーラ)町田との試合は難しい、町田も強いけど、来週、勝ちましょう」

ーー欠場の選手もいて、普段とは違う選手で組んだセットもあったと思いますが、この試合はどういったところにポイントを置いて臨みましたか?
伊久間「リーグを戦っていれば、退場者が出たり、ケガ人が出たりということはありますし、そういう意味で何かを変化させたということはありません。控えの選手の力を引き出せれば、それ以上のものを出す可能性もありましたし。今日は津田(京一郎)を入れましたけど、彼の力はそれなりに出ていたと思いますし、そういう意味では今後のリーグに関して、マイナスですけど、プラスになったところもあったと思います」

ーーこれまであまり見ない選手同士のセットもありましたが?
伊久間「どこに誰を入れれば、どうみんなの力が最大限出るかということにフォーカスしているので、そういう意味でいうと、今日はアシストしたのは(山﨑)歩夢かな? だと思うんですけど、通常の試合での出場機会は少ないですけど、彼のポテンシャルは非常にありますし、こういう劣勢というか、人がいないとか、通常の選手がいないというときに、彼の力は出ますし、相手もやりづらいと思います」

ーー津田選手は、攻撃的なポジションで使われていましたが?
伊久間「フィクソもできますし、ピヴォもできますので。今はフィクソには(内村)俊太と(牧野)謙心がいますから、今回のようにピヴォにも使いますし、後ろにいても俊太が前にいけますので、そういう意味では彼の機能というのは非常にいいものがあると思います。攻撃で点も取れますし、だからもうちょっと噛み合ってくると、今年入ってきたばかりなので、もう少しフィットすれば、まだまだ力を出せるんじゃないかなと思っています」

牧野謙心選手
ーー試合全体を振り返っての印象、チームとして、個人としてよかったところ、課題と感じたところがあれば教えてください
牧野「チームとして良かったところは、守備の時間が多かった中で、カウンターの際にいい形でフィニッシュにいけてたところです。

個人的に課題を感じたのは、セットプレーでの失点の際に、もう少しケアしておけばと感じたところがあったので、次節に向けて話し合っていきたいと思いました」

ーー今日も惜しいシュートがあって攻撃面でも積極性を感じますが、ご自分の意識としてはどうでしょうか?
牧野「フィクソですが、守備だけでなく攻撃の起点や得点などの能力もないと上のレベルではやっていけないと思うので意識はするようにはしています」

ーー今日のような惜しいシュートを今後決めるためにはどんなことが必要だと考えますか?
牧野「まずセグンドに走ることが大事だと思います。ボールが来なくても走りきることを今後も意識していこうと思います」

ーー今シーズンは、成長も感じられていると思いますが、自分自身の手応えや自分で成長を感じるところ、現状の課題など教えてください
牧野「去年以上にシュートを枠に打たせることが減ったと思うので、守備面で成長を感じています。課題は、攻撃面です。フィクソでも守備をやってるだけではダメだと思うので、得点に絡めるようなパスや外からのシュートを意識していこうと思います」

ーー今シーズンは、成長も感じられていると思いますが、自分自身の手応えや自分で成長を感じるところ、現状の課題など教えてください
牧野「去年以上にシュートを枠に打たせることが減ったと思うので、守備面で成長を感じています。課題は、攻撃面です。フィクソでも守備をやってるだけではダメだと思うので、得点に絡めるようなパスや外からのシュートを意識していこうと思います」

ーー今日はボラ選手とのマッチアップもありましたが、印象は? 気をつけたことなどはありますか?
牧野「(自分が)小学生のときに、湘南でプレーしていた選手なので、体が強くて足元がある印象です。今日は、少しだけマッチアップしたのですが、他の選手と違うことをしてくるかもしれないという考えを持ちながら対戦していました」

ーー牧野選手が感じる、チームのストロングポイントと現在の課題は?
牧野「ストロングポイントは攻守において走れるところです。守備の際もすぐに撤退してくれるので守りやすいと感じます。課題としては、定位置攻撃が少し短調になってしまうときがあるので、練習から話し合って完成度を高めていきたいと思っています」

ーー次節は上位の町田との対戦ですが、意気込みをお願いします
牧野「今節もですが、3-1の形なのでピヴォに当ててくる回数が多いチームだと感じています。自分がしっかり仕事をして、ピヴォにいい形でやらせなければ勝てると思います。上位に行くには絶対に勝たなくてはいけない試合なのでチーム一丸となって、勝ちにいきたいと思います」

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
▶Photo by 湘南ベルマーレフットサルクラブ
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