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北九州の名を背負って戦う

地元サポーターを迎えてのホームゲーム目前
~ボルクバレット北九州・馬場源徳監督インタビュー~

今シーズンからF1に昇格したボルクバレット北九州。これまで8試合を戦って現在3勝5敗。各チーム消化している試合数が違うため、順位は暫定で8位。昇格初年度で厳しい戦いが予想された中、敗れはしたものの多くのフットサルファンから高く評価された立川・府中アスレチックFCとの試合や、上位チームであるシュライカー大阪に対して勝利するなど注目を集め、ゴールランキングでもウーゴ・サンチェス選手が5位、クシヤマ・イザケ選手が9位につけており確実に存在感を示している。 今季初めてホームに観客を迎えるバサジィ大分戦を前に、ボルクバレット北九州を指揮する馬場源徳監督にここまでの戦いぶりを中心に話を聞いた。

F1で8試合を戦った今

ーー現時点で、結果についてプラン通りに進んでいますか?
馬場:勝ち点や勝敗の結果に関しては想定内です。もちろん試合には勝ちたいですし、負けるのは本当に悔しい。でもそんなに簡単にはいかないことは最初から分かっていますし、いきなり上手くいくなんてことはありません。

ーー今季初の地元開催となったエスポラーダ北海道戦はギリギリで勝ちを逃すことになり、試合後の会見では「経験値の差」という表現をされていました。
馬場:チームとして、F1での経験値の差もあれば、個の差もあります。最後の局面、ちょっとした動き出しのスピード、わずかな一歩の差。F1で長くやっているチーム、在籍経験の長い選手は巧く試合を運ぶ経験値を持っています。それは試合で積み重ねていくしかありません。私たちはまだ今シーズンF1の舞台にやってきた新入生のようなものです。試合で最高のパフォーマンスを出せるよう日々練習から取り組んでいます。

ーー洗練された戦術を徹底的に落とし込み、表現しながら、熱さやハングリーさ、泥臭さのような部分も同時に感じさせる個性的なチームとも言われています。
馬場:そこは非常に難しいところで、洗練さだけを追求すると強さに結びつかなかったり、熱さに寄り過ぎると気持ちが空回りしてギリギリの戦いで自爆することにもなる。立川・府中戦なんかはそうでした。バランスが難しいですね。

ーーF1の舞台でも選手達はよく戦えていると感じます。
馬場:そこには見方がふたつあります。ひとつは今彼らに感謝しているということ。本当によく頑張ってくれている。F1でもやれている。もうひとつは『でもこのままでいいの?まずいでしょ?』という見方。今のままで3年後、5年後大丈夫なの?と。もっと上を目指す必要性を考えるとそういう見方になります。

選手達はみな頑張っています。もちろんそこは誉めてあげたい。でも頑張るのは当たり前のことです。レベルを上げるためには練習以外の時間でも個人でどう使って、どう差を埋めていくか。そこをやり切れないと。私たちは行政やスポンサーの方々、街の皆さんから支援されて、九州の名を背負って戦っています。もっとやらなければならない。このステージで戦うというのはそういうことです。

ボルクバレット北九州に「7人のキーマン」を


10月27日にマルシオ・サントス氏とのテクニカル・アドバイザー契約の締結、更に10月28日にはスペインフットサルリーグからクリスチャン・チャオ・パルメイロ選手の加入が発表された。いずれも5年後にはFリーグのトップになるという目標を見据えた補強だ。

馬場:長くF1で戦っているチームにはキーになる選手が7人います。チームに長く在籍するベテランやF1経験の長い選手たちがその7人を構成しています。勝負をかけた局面には必ず精鋭のキーマンたちが出てくる。北九州はまだその7人のキーマンたちを作れていません。これから5年先の目標に向かうためにはキーマンを今から作っていかなければならないですし、そこに外国人選手を加えて仕上げていく。それも積み重ねです。

ーー観客を迎える最初のホームゲームの対戦相手はバサジィ大分になりました。同じ九州、過去何度もトレーニングマッチで対戦しているチームです。
馬場:確かに大分さんとは何度もトレーニングマッチをやっています。ただし、それはあくまでもトレーニングマッチ。常に私達が大分まで行き、アリーナではなく練習場でやってきました。今回初めて正式なリーグ戦として、北九州のホームアリーナで戦います。大分も今までの対戦とは違う気持ち、万全の態勢で入ってくるでしょうし、これまで経験してきたトレーニングマッチとは全く別のものになると思います。

 

ーー次節の試合に向けファン、サポーターへメッセージを。
馬場:まず試合を開催出来ていることに感謝しています。観客の前でプレー出来るのは本当に素晴らしいこと。F1に上がって毎試合テレビカメラが入り、試合が中継されていることでも随分選手の心構えが変わっています。更に現地で観客の皆さんに見られることで、よりよいプレーをしたいと意識するのは大切です。そして私たちは来て下さった皆さんには必ず楽しんでもらえるプレーをお見せします。

ーー『予測不可能なジャイアントキラー』というABEMAでのボルクバレット北九州のキャッチコピーに対しては?
馬場:ジャイアントキラー?シーズン折り返してからはもう言われなくなるんじゃないですか?やれて当たり前と思われるようになるでしょうから。

そう笑顔で答えた馬場監督。果たして今後のボルクバレット北九州、予想通りの展開となるか楽しみだ。

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Text by 東 恭子
Photo by 東 恭子
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