~Fリーグ選抜に4-3で競り勝つ~
フットサルの国内最高峰リーグ「Fリーグ ディビジョン1」の30節・Fリーグ選抜(F選抜) vs シュライカー大阪の試合が12月22日、神戸市のグリーンアリーナ神戸で行われた。(記事は12月22日時点)
大阪は55の勝ち点を積み上げ、リーグ3位。首位・名古屋オーシャンズ、2位・バサジィ大分はすでにプレーオフ進出を決めており、最後の1枠に入るために勝利がほしい。
F選抜はリーグ8位と健闘しており、さらに上の順位を目指す。
両チームのスターティング5
前半は互いにピヴォを置く「3-1システム」で入り、序盤は大阪が流れをつかむ。強度の高いプレッシャーが機能し、F選抜のパスミスを誘って攻め込む。2分には大阪の加藤未渚実(♯8)が右サイドからドリブルで仕掛けてシュートを放つと、DFの足に当たってゴールイン。大阪がオウンゴールで先制点を挙げた。
6分には大阪のアンドレウ(♯23)がドリブルでマークを揺さぶり、中央からのミドルシュートが高めに決まって2-0とした。
ここから緩めず、大阪がさらに攻勢をかける。8分にアルトゥール(♯5)がキックインを受けて15メートル付近から豪快に蹴りこみ、9分にもアルトゥールが右サイドの角度のない位置からネットを揺らし、4-0とリードを広げる。
F選抜も山田凱斗(♯14)がスピードを生かした突破からシュートに持ち込み、新田駿(♯10)が果敢に仕掛けたが、大阪のゴレイロ・檜山昇吾(♯21)を中心に守備が固く、重苦しい雰囲気に包まれた。
そんな空気を一変させたのは、F選抜キャプテンの磯村直樹(♯9)だった。14分に底辺でボールを奪い、磯村が中央から左足を一閃。強烈な弾道でゴールを奪う。
さらに17分には左サイドからのパスをファーにいた畠山勇気(♯8)が冷静に流し込み、4-2と追い上げる。6点が入る目まぐるしい前半だった。
◇◆◇
後半は大阪が素早いパス回しとポジションチェンジで裏のスペースを狙うのに対し、F選抜はカウンターでゴールを目指す。大阪が優位に試合を運ぶが、F選抜が体を張った守備で、簡単には打たせない。28分には大阪のFKでアルトゥールが低めを狙うが、ゴレイロの上原拓也(♯12)が好セーブをみせた。
その後はシュートシーンも少なくなり、F選抜が残り何分で5人で攻める「パワープレー」に移行するかが焦点だったが、35分にまたもF選抜の磯村が左サイドの角度のない位置から浮き球を左足で捉え、高めにズバッと決まった。1点差となり、F選抜のベンチが沸く。F選抜はタイムアウトを取り、残り2分14秒からパワープレーを開始した。
同点を目指したが、大阪も必死の守備で時計が進む。4-3のまま時計は「0:00」を刻んだ。試合は大阪が支配したものの、後半は無得点で課題を残した。
大阪はこれで勝ち点を58に伸ばし、4位のフウガドールすみだも勝利をつかんで勝ち点53。リーグ戦も残り3試合。大阪の次戦は12月29日午後1時から、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪(ホーム)で、バルドラール浦安(9位)を迎える。
試合後、Fリーグからの引退を表明したばかりの稲田瑞穂(♯88)は「ギリギリの点差になってしまったが、勝てたことは大きい。1失点目は自分が底辺でボールを奪われたのが原因。しっかり修正し、プレーオフ進出に向けてチーム一丸となって臨みたい。次戦は自分にとって最後のホーム戦になるので出し切りたい」と活躍を誓った。(文中、敬称略)
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