Fリーグ2024-2025  第8節 〜湘南ベルマーレ VS 名古屋オーシャンズ〜 アイキャッチ画像

試合

パワープレーの応酬で勝点1を分け合う結果に

Fリーグ2024-2025  第8節
〜湘南ベルマーレ VS 名古屋オーシャンズ〜

7月20日、湘南ベルマーレはホーム・小田原アリーナに昨シーズンの王者、名古屋オーシャンズを迎えて、Fリーグディビジョン1第8節を戦った。

昨シーズン、ファイナルシーズンを下位グループで戦った湘南は、今シーズンこそ上位グループへの進出を目指しているが、ここまでの成績は2勝2分3敗と黒星が先行。名古屋相手とはいえ、勝点3にこだわって戦いたい。対する名古屋は、今シーズンから新しい指揮官・イマノル監督を迎え、新たなチームづくりに取り組んでいるところ。その影響もあるのか、5勝2分1敗と王者の安定感がやや影を潜めている。現状、波に乗り切れていない両チームだが、浮上のきっかけを掴みたい思いは同じだ。

Fリーグ2024-2025  第8節 湘南ベルマーレ VS 名古屋オーシャンズ 戦う選手

1stピリオド、先制したのは湘南。4分に前川尚志が相手のミスからルーズになったボールを拾ってネットを揺らした。さらに13分には、林田フェリペ良孝が右サイドからシュートを放ってリードを広げた。名古屋も際どいチャンスは作るものの、湘南が粘り強く守ってゴールを許さない。残り時間が少なくなると名古屋は吉川智貴をゴレイロにしてパワープレーをスタートするが、得点できないままハーフタイムへ。

2ndピリオドは開始から6分、フリーキックを獲得した名古屋がデザインされたセットプレーで甲斐稜人が得点し、1点差に迫る。その後、お互いに得点できない時間が続くと、残り時間が8分を切ったところで名古屋が再びパワープレーを開始。すると14分に水谷颯真が、その1分後に金澤空がゴールを決めて逆転に成功する。その後も名古屋はパワープレーを継続。しかし、リードを許した湘南もマイボールになるとパワープレーを仕掛けていく。パワープレーの応酬のなか、最後の得点を奪ったのは湘南の堀内迪弥。そのままタイムアップを迎えて、勝点1を分け合う結果となった。

Fリーグ2024-2025  第8節 湘南ベルマーレ VS 名古屋オーシャンズ 戦う選手Fリーグ2024-2025  第8節 湘南ベルマーレ VS 名古屋オーシャンズ 戦う選手

湘南ベルマーレ 試合後会見

伊久間洋輔監督

ーー試合の総括をお願いします
いつも通り、ホームの熱い応援で最後まで頑張れたかなというのが1つ印象です。で、今日のゲーム、名古屋に対してどう戦うかというところでは、前半に点数を与えないところ、与えたとしても、全部できるかっていうのは難しいですけど、守備的になるところ、前半は名古屋さんの4-0システムの速い攻撃をうまく止められてたんじゃないかなと思いますし、うまく2点取れた。ただ、そこで終わるわけもなくというところは想定内のなか、最近の名古屋さんはパワープレーを長い時間するので、そこは想定していたものの、もう少し自分のマネジメント的に交代のところがやはり。後半にあれだけ攻められると最後の体力的なものもありますし。そういうところでいうとゲームとしては、パワープレーのディフェンスができる選手とか、その層がもっと増えていかないと上位陣と戦うには厳しいなっていうところもあります。

ただ最後にパワープレーで追いつけたのは、非常にみんなの力が出ていたと思いますし、先週も粘り強く戦えていたと思いますので、今シーズンの粘り強く戦ってディフェンスをするというところはできてきていると思います。

名古屋さんに対して勝点1を取れたのは、「勝てた(試合)」と言われれば、そうかもしれないですけど、そう簡単ではないので、勝点1を持って、来週、前半戦(中断前)のラストゲームにいい形で臨めればと思います。

ーー効果的な守備から得点を取れて、後半は名古屋に逆転されたが、最後に追いついて勝点をもぎ取るという戦い方ができていました。シーズン当初からこの戦い方ができていたらもう少し順位は上だったと思うが、逆に、ここまでの7節があってこそできた戦い方なのか、監督はどうみていますか?
そうですね、僕の想定では今シーズン、(内村)俊太、ナタンがケガで最初からいないというところで、積み上げの中で、やはり最後はディフェンス力を個人にしてもチームとしてももっと上げていかなきゃいけないという課題があります。戦い方もやはり、先シーズンも得点という部分ではやはりなかなかね、2年前よりが落ちてますし、それをどうするかっていうと、簡単に言うと、失点をしなければ、その分が埋まるっていうのは、当然の考えのなかで、やっぱり攻撃して点を取るって結構難しいことだと思うんですよね。他の上位のチームには得点をいっぱい取ってる選手がいると思うんですよ。うちもね、(堀内)迪弥がいますけど、もう1人ぐらい同じぐらい得点力がある選手がいれば、どんどん上位に行けると思いますし、だから今日俊太が戻ってきましたけど、まだ本調子じゃないですし、彼らが本調子に戻るまでに守備は固くできれば、後半に向けては、こうもっと戦えるというところでいうと、積み上げる部分、ディフェンスはできてきてるのかなというところです。あとは、守備はしているんで、カウンターで得点をもっと増やさなきゃいけない。そこができてくるとさらに戦えるようになるんじゃないかなと思ってます。

ーー前半は名古屋が湘南の前からのプレスの掛け方などにすごく苦しんでるように見えましたが、名古屋への対策をする上で落とし込んだものはありますか?
選手権のときに名古屋さんと戦って前半多分うちはすごいプレスかけて1-0で折り返して、後半に5点ぐらい取られて負けています。当然ね、あれを一試合通してできることがベストだと思うんですけど、それを後半でやりたいという。だから、前半はちょっとラインを下げて。名古屋の選手は速い選手が多くて裏のスペースを4-0(システム)でとられるとやっぱり劣勢になってしまうんで、そこはちょっとラインのコントロールはしました。あとは、抜けていく選手へのパスコースを限定するとか、抜けていく選手にしっかりついていくとか、その辺は話をしました。当たり前のことなんですけど、それが前半は本当にできてました。そこら辺を練習から伝えて、ゲームの前半はできたなっていうところですかね。

ーー名古屋は監督が代わってやり方は変わったと思うが、選手はそれほど入れ替わりがないので、選手の特徴を見て対策としても継続して今日の試合に臨んだというところですか?
昨シーズンは、前に強い選手がいたんですよね。前に当てられたら1対1でやられてしまうっていうことがそれはそれですごく怖くて。今シーズンの名古屋さんの戦い方は、グループで来るという感じなんで、グループでやるんだったらグループで対抗する。できてるとは言わないですけど、対策としてはそういうふうにやってます。今年の名古屋さんの戦い方を見てうまく、今日はそこがうまくできた部分もあるんじゃないかなというところですね。

ーーパワープレーの守備の修正はされていますか?
どこを切らなければいけないっていうところは、だいぶやってます。が、全員ができればいいんですけど、そこが今日のね、パワープレーの1失点目は、パワープレー守備でいつも出ているセットだったんですけど、そこは名古屋さんも上手なんで、そこに関してはちょっとずれてしまった部分もあります。2失点目に関しては、交代のところで失点してしまったと思います。パワープレー守備に関しても共有している部分、今やってる部分に関しては、良くなってきていると思うので、やっぱり(体力が)枯渇したなかでできるか、さっき広大も言ってましたけど、パワープレーのディフェンスはやっぱり最後のところなんで、そこの部分はもっともっと修正は必要だと思います。

高橋 広大選手

ーー試合の総括をお願いします
前節は、失点の仕方やタイミング、相手の試合の運び方にやられたことが課題でした。多分選手みんながそれを理解していたと思うので、入りからいいプレーをして、いい形で折り返せたと思います。そこはできたけど、自分が思うに今回課題が出たのは後半の戦い方。前半に強度高くいってる分、みんな疲れてるし、疲れていても40分やりきらないといけないなかで、明らかに質が落ちる。精度が落ちるから質も落ちて、やっぱり攻撃を受ける時間が今日も長くて、シュートも少なかった。そこが課題。どう成長していくかというなかで、多分そこはみんなわかっていると思うから、疲れてるなかでも精度を上げて、やっていけばまた後半(中断明けに)違う戦い方ができると思います。

今日は、本当に長い時間、ほぼ攻撃を受けてるだけだったけど、跳ね返して、1点2点取っていれば、また違う展開になったと思う。でも、ひっくり返されて追いつけたのは、自信を持っていいところだから、全然勝ててないなかで、次節が中断前ラストになるんですけど、必ず勝てるようにまた練習からやっていきたいと思います。

名古屋オーシャンズ 試合後会見

イマノル監督

ーー試合の総括をお願いします
前半は自分たちのエラーで2失点して、その前にも自分たちには、絶対に決めないといけないチャンスがが2、3回あったんですけど、そこで決められませんでした。後半は、「自分たちが行くぞ」という姿勢になったと思うんですけど、パワープレーで得点を決めて、3対2にはなりました。しかし、そこに行くまでもチャンスはありましたし、3対2になった後も、自分たちには相手のキーパーがいない状態でのチャンスもありながら、決めきれずにそこで試合を終わらせることができませんでした。その後、同点にされましたが、そこも守備のところで、声掛けをしていたところではあったんですけど、まず自分たちのゴールを守ることができずに失点してしまった。最後までパワープレーを続けましたが、結局勝点1で終わったという流れです。

ーーY.S.C.C.横浜戦もリードを許す展開だったが、内容的には違いを感じました。内容的には悪くなかったにも関わらずリードを許してしまった理由はどう考えていますか?
横浜戦と同じように0対2で前半を終えましたけど、自分たちにとっては違うゲームだったと思います。さっきも言いましたけど、チャンスはありましたし、そこで自分たちが決め切れるかどうかっていうところで、こういう流れになると思います。後半、(相手)キーパーなしのところでチャンスがありましたし、 それ以外のところ、そこはチャンスが多分少なかったですが、自分たちが決めるチャンスがあるところで決めきれなければ、こういった流れにはなります。

ーー2対2、9対0、3対3というのが直近3試合ですけど、波があるのは初年度の難しさなのか、他の理由なのか、どう考えていますか?
今日は、何回も言いますが5点は決めなければいけなかったと思いますし、それ以外でも5回はチャンスがあったと思います。ファビーニョのところで3回、清水和也のところでもありましたし、金澤空のところでもありました。それが外からのシュートで惜しいというものではなくて、本当にゴールじゃないとおかしいぐらいのチャンスがあったと思うので、そこを決めきれないとやっぱりこういう試合になります。先週の試合は、前半7回チャンスがあったうちの4回を決めることができたし、後半もそうですけど、そういったところで試合の流れが変わります。チャンスをしっかり決めきらないとこういうふうになると思います。

ーーシステムが浸透していないということではなく、決めきれないことの問題ということですか?
システムの問題ではなく、フィニッシュだったり、そういう部分だと思います。こういう試合はやっぱり失点を少なくしなければいけないと思いますし、ゴールをなかなか決められない試合は、無失点、もしくは1失点に抑えないと本当にダメだと思いますし、2失点目3失点目は自分たちのエラーなので、そういったところをやっぱりなくさないと難しい試合になると思います。今日に関しては、ゴールのチャンスは作れたと思いますのでそこはやっぱり決めきれるかどうかというところだと思います。

ーーパワープレーで逆転してからもパワープレーを継続していたが、その意図するところを教えてください
あれは自分たちがパワープレーしながら守備をするという形で、ずっと相手に主導権を握らせるのではなくて自分たちがボールを保持しながら、なおかつ相手がよりプレスをかけてきたら自分たちのチャンスもありますし、そういった狙いがあってやっいてます。
1回自陣で失うようなエラーはありましたけど、そこの部分もやっぱり高い位置を見てそこにしっかり出していれば自分たちのチャンスにはあの繋げられたと思うので、そういったところもあのやっぱりこうあの1つの守りながら攻撃をできるというやり方なので、そういったことを自分たちやってます。

ーーパワープレーの得点が同じシチュエーションでしたが、それは狙い通りですか?もしくは湘南の守備を見てのものですか?
自分たちのやり方、攻撃というのは、どういった守備に対しても狙いを持ってやれるようにしています。今日に関しては、2点とも同じような形になりましたけど、そこは全然違う形でもゴールを狙えたと思います。たまたまそういった形にはなりましたけど、ディフェンスが2-2だったり、1-2-1だったりの種類に対しても自分たちはトレーニングをしています。今日はそこがうまくゴールにつながった形です。

ーー日本のフットサルの印象は?
以前に日本に来たことがあるんですけど、そこから比べるとすごく良くなってると思います。日本のフットサルは強度が高いので、美しいフットサルというよりは、より激しいフットサル、強度の高いフットサルかなと思います。でも、以前に日本に来たときよりも本当にすごくレベルが上がっているなと感じています。

吉川智貴選手

ーー試合の総括をお願いします
監督が言ったことがすべてだし、そうですね、失点も全部自分たちのミスですし、もうちょっと点を取れる場面もありました。前半についてはもっともっとよくしなくちゃいけないんですけど、試合を通して悪い試合はしていなかったかなと思います。勝たなきゃ意味がないので、勝点2を失ったゲームだったのかなと思います。

ーー前半は前進するところで苦労しているように見えましたが、監督が言われてたようにチャンスの数が多かったっていうところでは内容面だけで見れば、ポジティブの面が多かったかなと思います。振り返って、どんな印象ですか?
まあそうですね。前半はちょっと横パスが多かったかなっていうところで、前進するってところが少なかったのかなと思います。それは後半はすごく改善しましたし、後半の方がより縦にプレーできたと思います。ああやって横・横のプレーになったら前進するのは難しいですけど、ただめちゃくちゃ悪い内容かっていうよりは悪くなかったと思いますし、本当にミス2つの失点しかないと思いますし、チャンスも作れていたので、特に悲観することはないのかなとは思います。だけど、ミスのところはなくしていかなきゃいけないですね。

ーー前半は、相手がパスを横に出さざるを得ないような守り方をしていたんですか?
いや、そうでもないです。自分たちがうまく背後のスペースを取りに行くタイミングであったり、そのパスであったりっていうのが足りてなかっただけです。相手ディフェンスがどうのこうのというよりも、自分たちのちょっとした意識のところっていうのがあるのかなと思います。

ミックスゾーンにて
※ミックスゾーンでの取材のため、写真はありません

湘南ベルマーレ 高橋 広大選手

ーー改めて今日の試合を振り返ってポジティブな感じですか、それともネガティブな感じですか?
ネガティブにはなりたくないけど、みんなの頑張りで…、途中まで勝ちゲームだったから、課題はあるし、必然の引き分けなんですけど。さっきも言いましたけど後半の攻撃の質がもうちょっと上がってれば、勝点3はこっちのものだったかなと思います。

ーー名古屋は、リードされている状況でも負ける気はないというふうに見えましたが、その辺りはどう感じましたか?
いや負ける気はないですよ、こっちも。当たり前ですけど。パワープレーも、やられましたけど、相手にめちゃめちゃ何本も決定機があったかって言われたらそうじゃないし、返せるチャンスもあったし、負ける気はありません。

ーー今シーズンもチームとしての目標は優勝を目指しているんですよね?
はい。

ーーそういう目標でありながら、勝ちきれない、勝ったり負けたりという状況ですが、その辺で感じる課題は?
課題はいっぱいあります。ふたを開けてみれば未熟なチームだったので、今はそれを改善しつつ、でも成長していると思うし、今日も成長できたと思う。今シーズン、圧倒的に負けた試合は2試合だけで、それが上位の2チーム。ただ、スコア的には圧倒的に負けたけど、大きな差は感じてないし、やれると思ってる。今日もそうだし、どこかで勝点3を掴むきっかけの試合があると思うから、それを信じてやりながら、まだ(シーズンは)半分も行ってないんで、最後まで諦めずにやりたいと思います。

ーー選手が少し増えて、そのあたりでチームとしてまだ成熟してないということは感じますか?
はい。いい選手が入ってきたんですけど、競争のところでいったら、あまりないので。コンスタントに出てる選手と全く出てない選手で分かれちゃって、そこが結果に直接的に反映してるわけじゃないけど、コンスタントに出てる選手はもっと結果を出さなきゃいけないし、出られなくて悔しい思いをしてる選手も這い上がってきて欲しいと思う。そこは別に結果とは関係ないとは思ってますけど。

ーー今シーズンはキャプテンですが、監督からの指名ですか?
最終的にはそうでしたけど、言われる前に立候補しようと思ってたので。今シーズンは、自分が先頭に立ってやるべきだと思っていたし、その覚悟も自信もあったので。

ーー実際にやってみてどうですか?
そんなに器がでかい人間ではなかったので、苦労してる部分もありますけど、でも先頭に立って、勝つために見せなきゃいけない姿勢を、見せ続けつつ、直接的に結果に絡めるようにもっと頑張りたいと思います。

ーーキャプテンの力というのは、どういうふうにチームに影響すると思いますか?
歴代のキャプテンになった選手を見てきましたけど。プレーでも引っ張ってくれてきてたし、1つの言葉にしてもチームの核を突くというか、常にチームのためにやってきた選手が担ってきた立場なので。正解はないと思いますし、みんなが満足することはないと思いますけどチームのことを考えながら、勝利のために、毎日考えながら試行錯誤しながら、やってます。けど難しいですね。

ーー背番号をまた変えましたけど、それはどういった理由ですか?
最終形態ですね 。4番が。4番が好きですね。

ーーキャプテンにもなったし、いろんな覚悟が詰まった4番ということですか?
覚悟はあります。

ーー本当に優勝を目指して。
はい。頑張ります。

◇◇◇

計盛良太選手

ーー試合を振り返っての感想をお願いします
勝点2を取りこぼしたなっていうのが感想、本当にもったいない。勝てた試合だったし、試合内容だったので、こういう試合を落とすのは、ちょっともったいないなあって感じですね。

ーー落としてしまったというところで、その理由について何か思い当たることはありますか?
まずはディフェンスの強度だったり、前半は前から行って、本当に距離も距離感も良く、全員が寄せられていた部分が後半になって、ちょっと距離ができたり、球際の部分で少し弱いところがあって。あとはやっぱパワープレーの守備ですね。

ーーその辺がまだ足りないと感じるところですか?
あとはもうメンタル的なところだと思います。2対0で勝ってる状態で、フリーキックから1失点して、そこからのこうメンタル的なところ、まだ若いチームですし、そういうところもこれからどんどん鍛えていければなぁと思います。

ーーそれは計盛選手が引っ張って鍛えていくぞというところですか?
自分は、プレーで見せるタイプなんで、まあそれを見て何か感じるものがあったらいいなと思いますけど。

ーー若いチームの不安定さや弱さみたいなものを感じますか?
どのチームでも若い選手っていうのは、そういうメンタル的なところはまだ不安定だと思うんですけど、どこのチームも若い選手が試合にコンスタントに出てるかといったらそうじゃない。このチームは、若い選手がコンスタントに出てますし、そういうところで成長する面ではどこのチームよりも早いと思うんで、そこはやっぱり引っ張っていってもらわないと、とは思います。

ーーチームの課題として感じるのは、若さとか若さからくるメンタル的な弱さみたいなところですか?
チームの課題としては、メンタルもそうですけど、仲が良すぎるというか。言い合えない環境というか、オンとオフをしっかり分けられてないのかなっていう。ピッチに入れば、やっぱり時には言い合うことも大事ですし、自分は特に言う方なんですけど、言っても返ってこない、分かりましたとか、自分の意見を言わない選手がいるので。それも徐々に良くはなってきているとは思うんで、そういうところでも新しい風というか、そういうのを取り入れられたらなと思います。

ーー自分自身のチームへのフィット具合はどう感じてますか?
やっぱりまだフィットはしきれてないなあって感じです。自分はどっちかというと、周りに使ってもらうタイプなんで、そこから一転して使うタイプになって、まだもう少しそういうフィットするまでに時間かかるのかなと。

ーーちょっと役割が変わってる感じですか?
そうですね。戸惑いもありますけど、自分の成長過程の一つなのかなと思ってます。

ーー移籍してきたというところで湘南の印象を教えてください
印象は、サポーターだったり、お客さんが常に多くいるイメージです。チームとしては、走ることを惜しまず、前に推進力があるチームだなと思ってました。

ーーチームとしては合う合わないというところは?
自分もどちらかというと、走る選手ですし、前に素早く攻撃したいタイプなので、自分のプレースタイルに合ってるなとは思ってました。

ーー役割が変わって、ちょっとそこに戸惑いがあると?
役割だったり、その選手の特徴だったりっていうのがまだこうフィットしてないなっていうところ。

ーー今シーズンの目標だったり、このチームに来ての目標だったりはありますか?
自分は去年、前十字靭帯のケガをして、1年間プレーできないなかで、まずはプレー勘試合勘っていうのを取り戻すのと、常にゴールは目指しているので2桁ゴール、あとやっぱり(W杯)予選で敗退しましたけど、日本代表に行きたいっていう気持ちは強いので、このチームから代表に行けるようになりたいなとは思ってます。

ーー目標が大きいとチームの順位ももう少し上げたいですよね?
まあそうですね。でもまだまだシーズンは長いんで、これからだと思いますけど。

ーー期待しています。
ありがとうございます。

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▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
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