国際親善試合 日本代表vsアルゼンチン代表 第1戦マッチレポート

試合

手応えあり。第1戦は南米王者アルゼンチンと1-1のドロー

国際親善試合
日本代表vsアルゼンチン代表 第1戦

12月14日(木)、フットサル日本代表は、南米王者アルゼンチン代表を迎え、国際親善試合を実施した。この試合は、17日に北海道帯広で行われる第2戦も含めて、来年ウズベキスタンで開催されるFIFAフットサルワールドカップと、その予選を兼ねたAFCフットサルアジアカップに向けての強化の一環。2大会連続でW杯決勝へ進出している南米の強豪と戦うことで小暮ジャパンの現在地を測る。

試合は、1stピリオド早々、デザインされたセットプレーから失点を喫したものの、それ以上崩れることなく果敢に戦い、2ndピリオドも残り1分を切ったところで平田 ネトアントニオマサノリがゴールを決めて同点に。その後アルゼンチン代表は、パワープレーを行ったが得点できず、そのまま引き分けに終わった。

アルゼンチン代表は、攻守に強度が高く、南米王者らしい巧さを随所に見せたが、日本代表も臆することなく戦い、特にファーストセットの堤優太や金澤空は、速さを生かして裏を取るシーンを何度も作り出し、日本の進化を感じさせた。

17日に行われる第2戦は、お互いに手の内がわかってのゲーム。アルゼンチンのマティアス・ルクイス監督も「微調整を行い」「今日と同じように全力で戦う」と話したように、強豪国としての奢りはない。本当の実力が試される戦いが期待できる。

第2戦は、12月17日(日) 13:00キックオフ(予定)
JFATVでライブ配信される

日本代表 木暮 賢一郎監督

国際親善試合 日本代表vsアルゼンチン代表 第1戦試合後の会見に臨む木暮 賢一郎監督

試合後の会見に臨む日本代表 木暮 賢一郎監督

ーー試合の総括をお願いします

みなさん、こんばんは。
ゲームに関しては、昨日の前日の会見でも言いましたけど、チケットが完売した満員のなかで日本代表チームとしてフットサルをプレーできる幸せを感じながらプレーをしようという話をずっとしてきました。我々はフットサルというスポーツはまだまだ発展していかないといけない段階だと思ってますので、まず結果ということではなくて、フットサルの魅力であったり、そういった情熱というのを伝えることは少なからずできたのではないかと思っています。そういう意味でも非常にいいゲームができたと感じています。

ーー10分を切ったあたりで黒本(ギレルメ)選手を呼んで話をしていたが、黒本選手を入れるタイミングがあの時間になったのは、どういった理由からですか?

まず素晴らしいキーパーを2人擁することができていて、異なる特徴を持っているという認識のもと、新しい戦略として、ゲームの流れであるとか、対戦相手、置かれている状況で、ここ数回の活動のなかで併用しています。ご存知のようにフットサルは、フィールドプレイヤーは交代自由ですけれども、キーパーを交代自由にということは、なかなかないと思いますが、そういう可能性を探りたいというのは、2人とキーパーコーチの内山(慶太郎)と話をしているという前提があります。なので、ゲーム前もそういうことを伝えていました。

具体的には、ハーフタイムが終わってベンチの前で全選手、チーム全体にクロを使うプランニングというのを再確認してますし、キーパー2人にも伝えています。0対1の状況が続いていた場合であるとか、考えたくはないですけども、0対2になってしまった場合とか、相手のプレスの強度が高くてボールを回せない時間帯が長く続いたときには、クロを入れて、それがメッセージだよという話をしていました。試合展開が0対1の状況が続いたので、フィールドプレーヤーには彼が入ったら何をするかというのは全部伝えていましたので、ちょうど5分を目安に入れるよというところを最後に確認して、送り出したというところになります。

(同点後に)相手がパワープレーをしてきたので、また戻すというところは、どちらが良い悪いということではなくて、それぞれの特徴をゲーム展開に合わせて使うというものです。それを一つハイレベルなゲームで示すことができたのは、我々にとってまた大きなアイテムと言いますか、そういうものが増えたなと思っています。2人のキーパーは素晴らしかったなと思います。

ーーアジアカップ予選では世界と戦うときに、ピヴォのマッチアップで優位性を出せないという将来的なところを見越して、クワトロからのパス回しにトライしていたと思います。今回のアルゼンチンという非常に強い、フィクソも強い相手に対して、そのトライはどれぐらいやろうと思っていたのか、実際の手応えみたいなものはどのように感じられましたか?

この質問は、非常によくされるんですけども、自分は今日、ピヴォの3人に伝えました。よくそういう質問を受けると。「3-1ですか」「4-0ですか」とか、「難しいですか」とか。もう言われたくないという話を、3人に言いました。なので、そのプレーをこの日本でのゲームで示してほしいと。同時に彼らも同じことを感じていると、彼らは本当に素晴らしい努力をしてくれてますと、彼らにも伝えました。

ただのひと言もピヴォを使わないとか、ピヴォはいらないということは一切僕は言ったこともないですし、そもそも3-1とか4-0という人の配置でゲームを区切りたくないというマインドがあるので、今の質問にお答えするとすれば、ピヴォの選手たちは、非常によくチームの機能と、彼らの持っている機能をこのハイレベルなゲームでうまく展開をしてくれたなと思います。取り組んでいるものに関しては、一定の成果を示すことができたのではないかなというふうに自分は感じています。

でも、そういった質問はしないでくれということではないです、質問していただいていいですよ(笑)。

ーー今日のアルゼンチンはすごく強いと感じましたが、それに対しての今日の内容は、日本としては、確実に積み上げている手応えがあるのか、今の立ち位置はどう感じていますか?

移動時間など、そういう背景はあると思いますが、我々もFIFAデイズでブラジルに行ったときは、30時間かけて中1日でゲームをしてますので、今の世界の情勢のなかで代表選手というのはタフな要求レベルを突きつけられるというところがあります。ですから、自分としては相手のコンディションが良い悪いという物差しではなくて、あくまで来ているメンバー、彼らはほとんどの選手が今年の南米チャンピオンであり、ワールドカップチャンピオンでもある選手たち、ほぼベストメンバーで彼らはメンバーを組んでますので、そういうなかでいいますと、我々が進む方向性としては非常にいい手応えを感じています。

具体的に言うと、これまで長らく日本代表が世界と戦うときは、どうしても守備の時間が多くならざるを得なかったという現実があります。ただ、そういういい守備をして、勝点を積んでベスト16というところまでは、ワールドカップで進んでますけれども、その先をどう乗り越えていくかということを考えたときには、やはりボールを持つ時間を長くしないといけない。世界の強豪のプレスをコンスタントに回避して、仮にゴールは奪えなくても、ボールを持っている時間を長くすることで、今までよりも守備の時間を減らして、相手が嫌がること、相手の背後をついていくとか、強豪国とどう戦うかということにずっと取り組んでます。

引いてカウンターを狙って勝機を見出すのではなくて、自分たちは長くボールを持ってということをやりたいというのはあります。ただ、起こりえることとして、今日のようなロースコアになるということは当然理解しています。ですが、フットサルで長くボールを回す、プレスを回避して、スピーディーにプレーするということは今日、お見せすることができた時間帯があったと思いますので、その精度を上げて、次はボールを持つプラス、ゴールを奪っていくというところ、そこの精度を上げていきたいと思っています。

ただ、世界と戦う、アジアの国々に常に自分たちがイニシアチブを取ってゲームをするというところは、もうすでに進めてきた歴史的な背景もありますので、今日のようなアルゼンチンであったり、スペインであったり、ポルトガルであったり、そういった国のプレスをしっかり回避するというところを、これに満足することなくブラッシュアップしていきたいなと思っていますけれども、ゲーム展開としては、おおむね、想定通り一定の評価というのはできる、そういったゲームだったのではないかなと思います。

それは守備面でも同様で、もちろん相手のレベルの高さもありますのでボールを回された時間はありますけれども、高い位置でハイプレスをかける時間も、ある一定の時間を示すことができたと思います。攻守において自分たちが目指しているものの精度を上げていきたいなというふうに思っています。

ーー前半の立ち上がりで丁寧にパスをつけようとしたのか、パスが弱くなってカットされて危険な場面が何度かありましたが、時間の経過とともに対応できたように見えたが、強い相手と対戦するのに、慣れるまでに時間がかかったということですか?

自分の起用法としては、4人をセットで替える時間帯と、そうじゃない時間帯であったり、セットの中で選手を入れ替えてというスタイルですけれども、おそらく本当の立ち上がりの立ち上がりは非常に良い立ち上がりを、スピーディーな展開をすることができたのかなと思います。その具体的な要因としては、一番プレーをしている、一緒にトレーニングだったり、試合を積んでる時間が長い4人。近々のウズベキスタンでのゲームからあの4枚で、少し試していました。専門的なフィクソはいないですけど、4人全員がスピードがあって、走力があって、モビリティがあるというところでの立ち上がりは、ウズベキスタンの経験というか、ウズベキスタンでそのグループでやってる慣れといいますか、阿吽の呼吸みたいな精度があって入りは良かったと思います。

次のセットは、ウベギスタンに行ってなかった選手であるとか、少しメンバーを入れ替えたというところでのタイミングのズレであるとかは、自分の感覚ではそこの時間帯が一番、ちょっとボールの回りは良くなかったかなというのが、セットが替わったタイミングでありました。ですが、彼らも素早くアジャストしてくれて、ゲームを重ねるなかで、いつもいつもいいプレーができるわけじゃないですから、そういったものを全選手が感じ取って、チーム全員で精度は上げてきた。もちろん慣れもあると思いますし、立ち上がりなので、ホームのプレッシャーであるとか、いろんな感覚があると思いますが、ただ概ねいい入りはできたと思います。

試合前にも言ったんですが、去年ブラジルと対戦したときよりも明らかに選手の経験値であるというところは増えたなと思っています。非常に若い選手が多いので、そういったところも学びに変えてですね、第二戦では、もっともっといいプレーをできるんじゃないかなと期待しています。

ーー代表デビューは甲斐稜人選手だけでしたが、山田凱斗選手や本石猛裕選手など国内での代表戦に出場したことがない選手が何人かいましたが、若い選手たちの評価を教えてください

はい。ずっと言ってますけども、自分は若い選手がすごく好きです。やっぱり彼らの伸びしろであったり、ポテンシャルというものに大きな期待をしています。そういった選手たちがどうやって…、一足飛びにとは言わないですけども、ハイスピードで駆け抜けてくれるようになるためには、やはり試合に使うことが大事だと思っています。

もちろん選手なので、もっと長く出たかったとか、満足感はないかもしれないですけど、彼らにも伝えていることは、この代表戦に呼ばれなくて、このゲームをスタンドから見たり、後から映像で見て、「相手は強いな」「もっとこうした方が」「自分だったら」と思うことと、ピッチの中を同じ目線でベンチから見るのは、まったく景色が違うと思っています。さらに、1秒でもピッチに立って対峙することはさらなる経験であると思います。

誰もが最初からたくさんプレータイムがあって、自分のクラブと同じようなプレーをするということは、簡単ではないです。自分自身も20歳とか21歳で代表デビューをしたときは点も取れなかったですし、消化不良なような試合を何回も経験していますし、代表選手としての1年目2年目というのは、輝くことはできなかった経験もあります。ですが、彼らに伝えたいのは、外で見るよりも遥かに素晴らしい、次につながる経験をしたと思っていますので、間違いなく彼らは今日よりも、次のゲームではもっといいプレーをしてくれると思いますし、そういった若い選手がどんどん出てくることで、フットサルの未来というのは、もっともっと明るくなると思います。代表チームでこれだけ若い選手たちをこの2年間使い続けたり、招集しているメッセージをいろんな指導者たちに感じ取ってもらって、どんどんどんどんいい選手を育成年代から育てて欲しいなと思っています。もちろんベテラン選手も大事ですよ。

ーー甲斐稜人選手の評価は?

すごく大きな意見を言うプレータイムとか攻守の関わりはなかったかもしれないですけれど、彼の表情や臆することなくアグレッシブにディフェンスを行うとか、ボールを持ったときに前を向いて相手の脅威になろうとする、そういう姿勢は見て取れましたし、一歩踏み出した感じじゃないですか。金澤空や甲斐稜人、山中翔斗、山田凱斗もそうですけども、自分自身がU-18といった育成年代の代表からずっと見てきている選手たちですので、そういった世代がこの先の主役になれる、期待も込めて何年も前から鍛えていると言いますか、そういうメッセージを送り続けています。また、そういった若い選手に刺激を受けるもっと若い世代がたくさんいますので、刺激を受けてもらって、この場に来れるように努力して欲しいと思いますし、ベテランの選手たちには、それを阻むぐらいの、やはり努力をしてもらって、そういう切磋琢磨から健全な競争が生まれてくることを期待しています。

アルゼンチン代表 マティアス・ルクイス監督

国際親善試合 日本代表vsアルゼンチン代表 第1戦試合後の会見に臨むアルゼンチン代表 マティアス・ルクイス監督

試合後の会見に臨むアルゼンチン代表 マティアス・ルクイス監督

ーー試合の総括をお願いします

みなさん、こんばんは。
今日は非常に素晴らしいスペクタクルを皆さんにお見せすることができたと思います。2つの非常に力を持ったチームの対戦となりました。疲労であったり、そういったやや不利なコンディションにもアルゼンチンのチームはうまく適応できたと思います。

今日は、後半まで常に1点差という状況が続き、最終的に同点というスコアは今日の試合の内容を表していると思います。

後半に関しては、日本の方がより良いプレーができていたと思いますけれども、私たちも前半は非常に良い試合をすることができたと思います。

ーー率直に日本と対戦して感じた印象を教えてください

日本代表が素晴らしいチームであるということは、もともと分かっていたことで、今年、日本代表が戦ってきたさまざまな試合も私たちは事前に見ています。日本代表は、アジアチャンピオンであり、非常に競争力の高いチームということで、個々の選手のレベルも非常に高いですが、組織としても非常に力を持ったチームだと思います。

今日の試合は、日本とアルゼンチンの、お互いにそれぞれが持つ目標に向かって非常に良い強化の機会になったのではないかと思います。日本代表は同じメンバーでより長い期間戦ってきていますので、そういった意味では非常に危険なチームと言えると思います。次の日曜日の試合までには、いくつかの点を改善して臨みたいと思います。

日曜日の試合もおそらく非常に難しい試合になると思いますし、今日と同じように全力で戦うことを求められる試合になると思います。

ーー同点になった後にパワープレーを仕掛けましたが、リスクを負ってでもパワープレーを選択した理由を教えてください

今日の試合は非常に、あと少しでアルゼンチン代表が勝利を収めることができたというような展開でした。日本の同点ゴールはおそらく40分近くに決まったと思いますけど、ただアルゼンチン代表のユニフォームを着るというのは、どこであってもどんな試合であっても常に勝利を追求することが求められます。ですからああいったパワープレーでプレーをするという選択をしました。実際そのパワープレーの中で2、3回チャンスを作ることができたと思います。けれども試合に負けるわけにはいきませんので、リスクはほどほどに制限しながら戦いました。中心となったのは、ミドルシュートとサインプレーでしたが残念ながら得点には至りませんでしたけれども、日曜日までには微調整をして試合に臨みたいと思います。

ーーマティアス・ルクイス監督が現役の選手だった頃などは、アルゼンチンがボールを持つ時間が長かったが、今日の日本はボールを持つ時間が長かったと思います。こうした変化についての理由と、日本の選手で印象に残った選手がいたら教えてください

私が選手だった頃は、アルゼンチン代表というのは非常にディフェンシブなフットサルをするチームで、どちらかというとトランジションであったり、カウンターといった戦い方がメインでしたけれども、最近のアルゼンチン代表ではそういったプレーの哲学というものが変わりつつあります。

ボールを取られたときには、それを奪い返してできるだけポゼッションを高めてプレーをするということを心がけています。

今日の試合では、第一ピリオドでは日本の方がよりボールを持ってプレーしていましたけれども、彼らが求めていたような奥行きであったり、フィニッシュというのは、なかなかそこに達することはできなかったと思います。後半に入ってからは全く逆の展開になり、アルゼンチンがよりボールを持って相手ゴールを狙うといった展開になりました。

日本の中で印象に残った選手を挙げるとするならキャプテンを務めていた選手(吉川智貴選手)かと思います。彼は日本代表の中での時計といいますか、試合を読む力に長けた選手だと感じました。おそらくスペインなどでそういった力を培ってきたんだと思います。日本というのはもう世界のどこで戦っても主役として戦えるだけの力を持ったチームになったと思います。

ーー中2日で帯広というすごく寒い地域での試合となり、今日とはまた違った層のフットサルファンが来ると思います。そういったファンにアルゼンチンのどんなフットサルを見せたいか、意気込みをお願いします

本当に今回こうして、日本代表との対戦の機会をいただいたことには非常に感謝しています。私たちは、2018年にも日本に来る機会があったわけですけれども、こうして今回戻ってこれたことをとてもうれしく思っています。

次の試合でも、観客の皆さんには素晴らしいスペクタクルをお見せしたいと思っていますし、その次の試合が行われる地域が非常に寒いところであるというのはもう聞いていますので、アルゼンチンは今ちょうど暑い時期なんですけれども、そういった意味では適応が必要になると思いますが、おそらく問題はないと思います。ですので、次の試合にお集まりいただく皆さんにも日本とアルゼンチンという2つの素晴らしいチームの試合をお見せしたいと思います。

ミックスゾーンにて
※ミックスゾーンでの取材のため、写真はありません

吉川 智貴選手(名古屋オーシャンズ)

ーーアルゼンチンと対戦しての手応えはどうですか?

手応えはそうですね、まあまあいい内容だったと思いますね。強豪相手にここまでボールを持ってプレーできたというのは、今まであまりなかったと思いますし、自分たちがゲームを支配できた試合というのは、アジアの中ではありましたけど、こういう強豪を相手にここまでできた試合は、過去を振り返ってもそうないと思うので、本当にいい内容だったと思いますけど、だからこそ勝ちたかったというところですね。

ーー木暮監督がファーストセットには専門的なフィクソの選手はいないといっていたが、吉川選手が舵取り含めてその役割を果たしていたと思うが?

はい。そうですね、あのメンバーだったら自分が後ろに入らなきゃいけないので。ただ、どのメンバーとやろうが、自分はどっちかというとそういう役割なので。そのセットのバランスを見て、やることを変えられるというのが自分の良さだと思うので、入ったセットのメンバーを見ながら、というところです。

ーー今日のメンバーを見て吉川選手が判断してそういう動きをしたということですか?

ウズベキスタンの遠征に行ったときのファーストセットが今回のファーストセットだったんですけど、自分がフィクソに入ってという感じです。だからやり慣れていると言えばやり慣れています。

ーーパススピードや攻撃のスピードが目まぐるしく速くて、そこは最後まで落ちてなかったように見えましたが、そこはどうですか?

わからないですね(笑)。やっててやっぱり後半の最後の方とかはきついですけど。だけど、やっぱり強豪相手には走れないと勝てないと思うので、個々の力で勝つのは難しいところもあるので、そういう運動量は日本人の良さでもありますし、スピード、運動量のところが、今のフットサルではすごく鍵になってるのかなとは思います。

ーー先ほどアルゼンチンの監督が日本で印象に残った選手として吉川選手の名前を挙げていましたが?

ありがたいお言葉ですね、偉大な選手だったので。そんな彼に言ってもらえるのは、正直うれしいですけど、どちらかというと自分がどうというよりかは悔しいなという感じです。

ーー日本がこれだけボールを回せたのは、これまでなかったと思いますが、やり方なのか、選手たちのパススピードや個人のレベルなのか、日本の何が変わったのでしょうか?

やり方が一番だと思いますね。監督が作っている今のコンセプト、たぶんしっかりすごく分析されてると思いますし、そのコンセプトが今、ぴったりはまっているのかなと思いますし。

ーー誰がどこにいるというのは、見なくてもだいたい分かるような?

いや、そこまでまだ全然行ってないですね。そうですね、今日のファーストセットに関しては、だいぶ息は合ってきてるかなというのはありますけど、まだまだやっぱりバランスが崩れちゃうこともあるので、そこが課題かなと思います。特に僕が(裏に)抜けていったときというのが、やっぱり割と後ろが孤立しちゃう場面もあるから、自分のところがもうちょっと工夫の仕方があるのかなというのは、やりながら感じてました。

ーーアルゼンチンレベルの相手と対戦するとき、相手のプレスを回避して押し込んだ状態になって、ピヴォを使ってというときに、いい形でフィニッシュまで持っていけるっていうところまではなかなか難しかったですか?

おっしゃる通りだと思いますし、そこが次の段階なのかなと思います。今はしっかりプレス回避の段階で、自分たちがボールを前に蹴らずにしっかり後ろからつないで前に進んでいくというところは積み上がってきているので、次の段階はそこからどうシュートに持っていくかということだと思います。やっぱりああやってディフェンス能力の高い選手に引かれたら、正直どこの国がやっても難しいと思うんですけど、だからこそ、そこの工夫の仕方というのはここから積み上げていかなきゃいけないのかなと思っています。

ーー清水 和也選手や平田 ネトアントニオマサノリ選手は、ピヴォとしてキープできていたと思うが、吉川選手からみてはどうですか?

能力的にはやっぱり全然できると思います。できると言ったら変ですけど、和也もスペインでめちゃくちゃ活躍してましたし、マサも今、スペインリーグで試合に出て活躍してるので、そういった意味で常に世界のトッププレイヤーとやり合えている環境なので全然できると思いますけど、今のスタイル的に4枚でやりながら、ピヴォに入るという方が多分合ってるのかなというふうには思います。

ーーその動きの一環だと思いますが、アシストに関してもよく見逃さずに出したなと思いましたが?

はい、もうあそこしかなかったって感じです。受けたときは、ああやばいなって思ったんですけど、ちょっとかわして、出せればいいかなと思ったら、うまくターンできて。ちょっと見たら空いてたんで、そこを通って良かったなって感じですね。

ーープレス回避という話がありましたが、特に吉川選手のセットは堤(優太)選手とか金澤選手が勇気を出してライン間に顔を出したり、ちょっと止まってそこで待ったり、というプレーを結構自信を持ってやれていたのかなと感じましたが、そのあたりはどうですか?

おっしゃる通りだと思いますし、答えは一緒になっちゃうかもしれないですけど、ウズベキスタンで、そこの出来が結構良かったと思うので、それで結構みんな自信を持ってできてるのかなというところもあります。今日のゲームは、またウズベキスタンとは違う、南米の強豪のチームに対してもできたというところは、ああいう若い選手にとってはまた自信になると思うので、本当にもっともっと良くなっていくのかなと思います。

堤優太選手(Y.S.C.C.横浜)

ーー試合を振り返っての感想をお願いします

ホームということでウオーミングアップからサポーターの声が聞こえて、僕自身も気持ちが強くなって、個人的には最高のゲームができたと思います。正直ゴールの部分で貢献して勝利に近づければ良かったですけど、個人としてはいい入りもできたので、次の帯広戦もいい入りをして勝利できるように頑張りたいと思います。

ーーアルゼンチンの強さというのはどういったところで感じましたか?

ディフェンスはアグレッシブに前からプレッシャーをかけてきますし、自分たちのミスを見逃さずにボールを詰めてくるので、そこはやっぱり苦しめられました。攻撃もワンタッチツータッチというのはすごくうまくて脅威だったので、そこは僕らもしっかり自分たちの足の速さを使って相手にも何もできないようなプレッシャーをもっともっとかけていきたいと思いました。

ーーそんななかでも堤選手のプレーは見ていて楽しかったが、自分の手応えは?

僕個人としても、前からくるということは裏のスペースが空くので、そこを上手く利用できると思ったので、ワンタッチで出すのか、ツータッチをいつもより早く出すのかというのは、頭を休めずに考えながらプレーしたので、そこで裏が空いたりしたので、そこは試合中ずっとイメージしていたので、そこは良かったかなと思います。

ーー小暮ジャパンになってコンスタントに代表に選ばれて、いろんな経験を積んできましたが、国内の試合ということで特別意識したことはありますか?

活動の最初にミーティングがあったんですけど、日本のフットサルの価値を高めるという部分では、日本で(試合を)行えるのは非常にありがたいことですし、日本フットサル界を盛り上げるには、いいフットサルをして、いい勝利をすることだと思います。今日は、勝利という部分は難しい結果でしたけど、いい内容でゲームを終えられたので次の帯広戦、絶対に勝利して日本フットサル界を盛り上げるために、僕自身もゴールで貢献できればと思っています。

ーー堤選手のファーストセットはプレーのリズムも良かったですし、立ち上がりなんかはアルゼンチンを押し込んでいたと思います。試合を通してセットの手応えはどう感じましたか?

ウズベキスタンの合宿から長く練習もしてきましたし、同じ時間を共に過ごしていろんなコミュニケーションをとるなかで良さが出てると思います。そういったところでボール保持は今日は良かったと思うので、そこでさらにシュート本数は増やせるように改善しつつ、みんなが得点できるように帯広戦は頑張っていきたいと思ってます。

ーー日本だと無双している堤ゾーンがありますが、アルゼンチンを実際に相手にした感想はどうですか?

スカウティング通り前からのプレッシングは、世界ナンバーワンという印象もあったので、そこのプレッシャーは感じましたけど、そこの判断の部分を頭を休めずにやったので、2人組でワンツーで抜け出すであったりというのは多くできたと思います。あとは1対1でもっともっと良さを出せるように、そしてシュート本数を増やして、ゴールに近づけるだったり、セットプレーを増やして、自分の良さももっと出していきたいなと思ってます。

ーーセットプレーのシューターとしても期待されて、吉川選手からのいいパスもありましたが?

(吉川選手からのいいパスは)毎試合一本はあるので、そこは絶対に枠に飛ばして、決めたい気持ちはあるので、次の帯広戦、がんばりたいと思ってます。

ーー代表に若い選手たちがたくさん入ってきて、甲斐選手や山中選手といった左利きのアラの選手とのポジション争いもあると思いますけど、その辺はどういうふうに感じていますか?

一人ひとり良さがあると思うし、稜人だったり、翔斗だったりは1対1で強みを持っているので、自分自身も盗めるところは盗んで、今は割と自分が多く出場しているので、自分が経験した部分は少しでも伝えられればチームはまたさらに良くなると思うので、そこはお互い励まし合いというか、もっともっとコミュニケーションをとってやっていければいいかなと思います。

ーー所属チームとしては下位リーグでファイナルシーズンを戦うことになりましたが、その悔しさを日本代表で晴らしたいといったことはありますか?

そうですね、正直悔しい気持ちもありますけど、今は日本を背負ってるので、そこは気持ちを切り替えて結果を出すために頑張っていきたいと思いますし、ここでの経験を下位リーグですけど、下位リーグで全勝できるように、自分自身もチームに還元できればいいかなと思うので、そこをもっともっと経験して、しっかりチームに還元できるように頑張っていきたいと思います。

ーー堤選手の積極的なプレーがチームを引っ張っているようにも見えたが、そういうところは意識していますか?

常にゴールに近づきたい気持ちもありますし、アジアカップもありますし、アジアカップの先にはワールドカップにあるので、絶対に出場したいと思ってますし、僕個人としても、チームのなかで真ん中の年齢になってきたので、チームを引っ張っていけるような存在にもなりたいと思っているので、声だけじゃなくて、気持ちの部分も、もっともっとチームを引っ張っていけるように出していきたいと思ってます。

ーープレーで引っ張るタイプですか?

そうですね。YSの時もそんな感じなので、プレーのところで引っ張っていければいいかなと思ってます。

山中 翔斗選手(ペスカドーラ町田)

ーーアルゼンチンの印象から教えてもらえますか?

やっぱり世界の強豪の中の強豪で、前ブレが早かったりっていうのは改めて実感できましたね。

ーー強さはどこに感じましたか?

個だったり、組織というのは、本当に今までやってきた国と比べて、やっぱり一段階上っていうのは、本当にやってみないとわからないというか、やってみてもう本当にこれが強豪の中の強豪なんだなっていうのは、感じました。

ーー今日の試合、前半は出場時間が短かったが、後半はそこを取り戻すプレーができていたと思いますが、前半のプレーについてと後半に立て直せた要因について教えてください

前半は早々に出て、やっぱり自分の役目というかというのがなかなか果たせなくて、1回しか出られなかったですけど、後半に次に出たときにはもう二度とチャンスは来ないと思って、本当に死ぬ気でプレーできて、そこでちょっとグレさんに評価してもらえて、長く出場機会を得れたのかなって思ってます。

ーー後半はシュートまで持っていくプレーができていたが、気持ちはどう切り替えましたか?

自分がピッチに出たときには、自分の持ち味を出していくというのは代表じゃなくてもフットサルをやるうえでは常に持っています。自分の特徴は、やっぱりドリブルで、ドリブルからのシュートというのは自分の武器だと思っているし、それが世界にどれだけ通用するかというのをやらなきゃ意味がないし、呼ばれた意味もなくなってしまう。そこで自分の武器がどこまで通用するのかというのをやってみて、通用したんじゃないかなと思ってます。

ーーあとは決めるだけですね?

はい。なかなか点が遠いんですけど、帯広戦があるので、そのときにもしまた出場機会があったら次こそは決められるように頑張っていきたいと思います。

ーー町田でだったら決めているはずというシュートがありましたが?

そうですね、やっぱり代表に定着するということは、なかなかまだできてないと思ってますし、今日は比較的多めに出れましたけど、試合の出場機会もなかなか…。本当に、まだ定着はできてないと思いますし、やっぱり得点を決めないと、そこには残れないと思ってるので、貪欲に続けていきたいと思います。

ーークラブでやるのと代表でやるのは、かなり違うものがあると思うんですけど、実際このほぼ満員の会場で初の国内代表戦をやってみていかがでしたか?

すごい雰囲気も良くて、やる前からチケット完売っていうのは知らされてたんですけど、本当に改めてピッチに立って最高の雰囲気でやれたことも、自分の中の大きな宝物でもありますし、その中でも勝ちたかったというのは本音ですけど、でもやっぱりこういうのも経験していかないとやっぱり代表っていうのは、残っていけないと思うので、次帯広があるんで、そこでは絶対に勝てるように頑張っていきたいと思います。

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
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