Fリーグ2023-2024シーズン 第9節マッチレポート 湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田

試合

町田が連勝記録を8に更新、境川決戦を制してリーグ首位に

Fリーグ2023-2024シーズン 第9節
〜湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田〜

Fリーグディビジョン1は、7月21日(金)から25日(火)にかけて、第9節を開催。湘南ベルマーレは22日(土)に、ホーム小田原アリーナにペスカドーラ町田を迎えた。この2チームの試合は、境川決戦と呼ばれるダービーマッチ。昨シーズンの終わりに開催された全日本選手権では湘南が勝利しているが、リーグ戦では町田が5シーズン負けなし。湘南としては、ホームで5シーズン分の借りを返したいところ。

現在のチーム状況も対照的。湘南は、7節で今シーズン初めての負けを喫すると、前節も敗戦し、2連敗中。ホームで浮上のきっかけを掴みたい。一方の町田は、開幕戦は敗れたものの、以降は前節まで連勝、クラブの連勝記録も7に伸ばして好調を維持している。しかも8節終了時点で勝点で首位名古屋オーシャンズと並ぶ2位。3位につけるY.S.C.C.横浜の足音が聞こえるだけに、負けられない思いは強い。

湘南ベルマーレ試合前集合写真

ペスカドーラ町田 試合前集合写真

キックオフから強度高く仕掛けたのは町田。高い位置からのプレスでボールを奪って攻撃につなげる。湘南は、その強度にアジャストするのに時間がかかったのか、ミスが目立つ序盤となった。そこに乗じて町田が先制。湘南の攻撃が未遂に終わったところで野村啓介がボールを奪うとゴール前まで運んでシュート。初先発のゴレイロ、中澤航が一度は止めたが、倉科亮佑がこぼれ球を拾って得点した。その後は湘南も徐々にリズムを取り戻し、ゴール前のシーンも増えたが、終盤に向かう時間帯に町田の荒川勇気が中盤で激しいプレスからボールを奪ってシュートにつなげてリードを広げた。

キックオフ前に気合を入れる湘南ベルマーレ

湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真

湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真

2ndピリオドは、2点のリードを許した湘南のキックオフでスタート。ワンプレー目で縦に速く仕掛けて堀内迪弥のシュートをお膳立て。そのシュートは町田のゴレイロ・ジオヴァンニが弾くが、こぼれ球に牧野謙心が反応して、身体ごとゴールマウスに飛び込んで1点を返した。その後も際どいシーンを作るが得点できないまま時間が経過すると、町田が自陣のキックインから攻め込み、ヴィニシウスが右サイドを突破、ゴール前で待ち構えた荒川にパスを送り、荒川はそのままゴールに流し込んで得点。再びリードを2点に広げた。

後半に向けてベンチで話をする湘南ベルマーレの選手たち

湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真

湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真

その後は、お互いにチャンスを作りながら得点できない時間が続く。6分弱を残したタイミングで2点差を追う湘南が、靏谷春人をゴレイロに仕立ててパワープレーをスタートする。しかし、このあとも両チームともに得点はできないままタイムアップ。2023-2024シーズン第1戦目の境川決戦は、町田が勝点3をもぎ取ることとなった。

9節の結果、湘南は5位をキープ。一方の町田は、名古屋がバサジィ大分との一戦を引き分けたため、勝点で上回って単独首位に躍り出た。次節はホームで、その名古屋を迎える。

湘南ベルマーレ 試合後会見

試合後会見に出席した湘南ベルマーレの伊久間洋輔監督とキャプテンのフィウーザ選手

試合後会見に出席した湘南ベルマーレの伊久間洋輔監督とキャプテンのフィウーザ選手

ーー試合の総括をお願いします

伊久間洋輔監督 今日もホームで本当に熱い応援をありがとうございました。結果は、思った通りではなかったですけれど、我々の、湘南らしさは少し出せたかなと思ってます。ここ数試合は、うちがやろうとしていることがなかなかできていないところがありましたけど、そこに関しては、攻撃にしてもゴールに迫っていたと思います。(勝敗については)これが好調なチームと好調でないチームの差だなと思います。ただ、下を向かずに、ジオヴァンニ選手に対しても、あのくらいゴールに迫れるということは、まだまだ伸びしろがあると思ってますので、次に向けて頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

フィウーザ選手 この試合に向けて非常にいい準備ができたと思っていますが、勝利することはできませんでした。今日で3連敗ということで、良くなっていかなくてはいけないと思っています。個々の責任というよりは、チームとしての責任だと思います。我々はそのために十分準備はしてきましたが、また練習をして、今日犯したようなミスを次の試合ではしないよう、40分間戦って勝利をしたいと思います。

ーー今日は中澤航選手をスタートから起用しましたが、その意図と評価をお願いします。

伊久間洋輔監督 フィウーザがコンディション不良でしたので、航を起用しました。

彼は、非常に自信を持ってやれてましたし、評価としては、悪くありません。フィウーザがいることもあって試合に出るのはなかなか難しいですが、それを彼もわかって、コンディションを落とさず、気持ちも落とさず、日々やってます。また、フィウーザがいないと、当然向こう(対戦相手)も「フィウーザじゃない!」ということで気持ちが上がるかもしれないですけど、我々としては、選手たちもそうですし、航が出て特に問題があるわけでもないです。彼への信頼もありますから。彼がこれだけできるんだったら次もね、フィウーザに何かあるとは思いませんけど、そういう意味では、彼も非常に期待できる選手だと思っています。

フィウーザ選手 いい試合ね、いっぱい止めた。いっぱい止めたけど、町田も強いね、ディフェンスとオフェンス、めっちゃ強い。航、頑張りました。

ーー開幕戦以外勝利している町田ですが、今シーズンの印象は?

伊久間洋輔監督 ジオヴァンニ選手が非常に素晴らしい。それがまず一つ。町田の選手たちのハードワークも本当に素晴らしいと思います。ただ、映像を見ていても今日もそうですけど、ディフェンスでエラーがないのかといったら、結構ありますし、ゴールに迫られるシーンも多くあります。先週のしながわ戦においても、得点になってもおかしくないシュートがポストに当たるとか。でも、これっていうのは、おそらくですけど、例えばトランジションになったときとか、誰かが抜かれたときとか、全員がゴール前に戻ってくることによってプレッシャーを一つ与えることができる。そういう一つひとつのプレーがシュートをポストに当てたりするんじゃないかなと思います。

今日も、うちが勝ってもおかしくない試合だったと思います。だから、やれない相手ではないんですけど、これが現実だという。トランジションが3つ。だから、多分そこで我々は負けているんだと思うんですよね。向こうのハードワークに対して、3本のトランジションを我々が守れないということで、そういう現状だと思ってます。だから、そこを改善していけば。決して力自体が劣っているとは思ってない。その辺も含めて自信を、勝たないと自信は戻らないかもしれないですけど、決してやれないことはないと思っています。町田さんの印象としては、本当に一人ひとりがエラーをしようとも、自信を持って前に進んでくるという、全体的にいうとそういう感じがしてます。

ーー立ち上がりがあまり良くないのは?

伊久間洋輔監督 そうですね。ずっと良くないですね。良くないんですけど、そこは多分、今までフィウーザが止めてくれていたのが今日は浮き彫りになったんじゃないかなというところだと思います。そこに関しては、見直すいい機会だと思ってるので。そこで我々が立ち上がりの悪さを改善して、失点をしなければ限りなく勝利に近づくと思います。そこは先週から言って練習したものの、同じことになりましたけど。ただ、その後のディフェンスとか、プレスに行く雰囲気はすごく良かったと思いますので、あれを最初からできるようにやっていくしかないなというところです。

ーー後半のスタートで得点できましたが、ハーフタイムの指示については?

伊久間洋輔監督 言った通り、ゲーム自体は悪くないと、ボールもピヴォに入っているし、1対1も決して負けてるわけじゃないから、続けていくこと。プレスも効いてるし、相手が、なんて言うのかな、ボールを飛ばしてしまうというか、というシーンも結構ありましたので、このまま続けていって、1点取れれば、まだまだやれるぞっていう話はしていきました。あとはピヴォに入ったときの動き出しのところをちょっと修正して、そういうところではよかったかなと思います。

ーー3連敗しましたが、この間、内村選手が出場していません。彼がいない影響があるのかと思いますが?

伊久間洋輔監督 おっしゃる通りで、彼は、ゲームをコントロールすることができる選手です。今、うちで主力で出ている選手たちは、去年は主力で出てない選手が多く、半分ぐらいはそうだと思います。そういう選手たちを今までは彼(内村)がコントロールして、ゲームをうまく運んで、みんなの力を出させていたと思うんですよ。だから、ピッチの中でゲームをコントロールする人間が出てこないと、なかなか厳しいなという部分はあります。それは多分、他の選手たちも感じていて、だから俺たちがやらないといけないんだっていうのが、出てきたと思います。ポジティブに捉えると、彼がいないとこうなるんだということをみんなが分かるべきだし、そこがうちの課題でもある。ただそういうことができる選手が(内村以外に)出てくれば、俊太の力ももっと出せると思うし、他の選手ももっと力を出せると思う。そういう意味でも、この7月の数試合は、彼がケガでいないとか、監督が退場したとか、いろんな状況がありましたけど、すべて経験になっている。若い選手たちは多分経験したことのないことを、この7月はたくさん経験してると思ってます。今日の試合は、「ああ、みんなもやれるんだ」と思ったと思います。これを続けていくしかないかな、と。ただ現状では、俊太の力がこういう現状を生んでいることは間違いない、1つの要因ではあると思います。

中澤航選手

試合後会見に個別取材に対応した湘南ベルマーレの中澤航選手

試合後会見に個別取材に対応した湘南ベルマーレの中澤航選手。リーグ戦初先発は、悔しい敗戦となった

ーー試合全体を振り返って感想をお願いします
試合の流れとしては、前半ちょっと入りが悪くて、こぼれ球で失点して、2点目もトンと取られてしまった。でも、そこからはチームとしても、こっちに流れが来てた時間もあって、無失点に抑えられました。後半のはじめ、ワンプレー目で得点も取れて、1-2という状況で、そこで湘南も勢いづいて、逆転するぞっていう流れにはなってたと思います。そのなかで個人的に痛いのが3失点目で、やっぱり3点目を取られるのと、こっちが点を取るかで全然違う試合になったと思います。全体を通してですけど、本当に悔しい試合。いい試合ができていたからこそ、本当にもったいないところで失点してしまったというか。ターニングポイントのところで負けてしまったかなというのは思います。

ーーリーグ戦でスタメンは初めてでしたが、どのような心境で臨まれましたか?
準備はしてきたし、いつ出ても大丈夫という気持ちは自分のなかにあったので、入りも悪くなく入れたと思います。個人的にも勝ちたい試合だったし、チームとしても絶対に勝たなきゃいけない試合ではあったので、やってやろうっていう気持ちで臨みました。

ーー勝ちたいという気持ちは、2連敗があったからか、それとも初先発だからか、どちらがより強かったですか
もちろんそこも(2連敗)なんですけど、やっぱり個人として、先発で出るのが初っていうのがあったので、絶対に自分がチームを救って勝つっていうところまで描いてはいたので。そのなかで個人的には、もっともっとやれたと思いますし、大事な場面でもっと止める選手にならなきゃいけないし、守備だけでなく攻撃も、僕は攻撃参加も得意としているプレーなので、そこでももっと絡んでいけたらなと思います。

ーー課題も感じたと思います
初めて先発で出てみると、後半から出るのとでは景色は違いますし、自分のミスですべて流れが変わってしまったり、逆に自分のプレーで流れを変える、こっちのほうにもってくることもできると感じました。だからこそ、一個一個のプレーは意識してました。これからも練習でも、もっと試合をイメージして、試合では逆に練習のようにプレーできるようにっていうのは、常にやっていかないといけないと思いました。

ーー試合の間は、終始落ち着いて見えました
今まで準備をしていたので。いつ出ても良いっていう状況でやっていたからこそ、練習でも、仲間たちとコミュニケーションをとってましたし、そういう面で緊張っていうのは全くなかったです。

ーー初スタメンで緊張しないのはすごいと思いますが
結構、あがっちゃうタイプではあるんですけど、準備をしっかりしてきた分、やっぱり自分の役割というのを理解してプレーできた試合でもあったので、そこに関しては、緊張はなかったかなっていうのは思います。

ーー良くも悪くも流れを変えるという話がありましたが、試合のなかで実感がありましたか?
はい。やっぱり一本セグンドを止めていれば、とか。弾く場所がよければ、こぼれ球を詰められないだとか、パスを一本しっかり通せていれば、一発でシュートを打てたなとか、そういうのは本当に山ほどありました。だから、一本一本のパスは、こだわらなきゃいけないですし、練習からやっぱり全部止める。仲間としっかりコミュニケーションを取ったりとか、守備は1人じゃできないので、ディフェンスと連携をとるだとか、やっぱりそこらへんはもっともっと突き詰めていかないと(クラブの目標である)アジアチャンピオンというのははないのかなと思います。

ーーやはりその辺は、試合に出たからこそ得られた経験ですか?
もちろん試合に出なきゃ得られない経験はあるし、試合に出て分かる部分っていうのもあるし、僕個人もそこを課題としています。今と試合前で、見えてる景色とかっていうのもまたちょっと違いますし、やっぱりそういう部分は突き詰めていかないとなと思います。

ーー見えてる景色が違うというのは、具体的には?
試合に出て、そこで得た課題を練習したいという思いがある。試合に出ないとその課題にも気づけないですし、自分の課題がどういったところにあるのかも、試合に出ないとわからないので。個人としてもチームとしても、まだまだやっていかなきゃいけないと思います。今は苦しい状況ですけど、今日はゲーム自体は悪くはないと思うので、次につなげるためにもあとはポジティブにポジティブに持っていきたい。個人的にもチームとしても、ドツボにはまらないことが大事だと思うので、リーグ戦はまだまだ続きますし、ここでクヨクヨはしてられないなあというのは感じています。

ーーいいセーブもたくさんあったが、やれたところとやれなかったところについて具体的には?
攻撃参加とセービングが僕の持ち味ではあるので、その攻撃参加の部分ではしっかりラインを上げて、パスをいいところに出してというのは、下で受けるよりも高い位置で受けた方が攻撃もしやすいので、攻撃参加っていうのはできたと思ってます。セーブも、失点はしてしまったし、そこは課題なんですけど、何本か止められたシュートもあるし、全然やれないってわけではないと個人的に思ったので、あとは自分個人じゃなくてディフェンスとどう連携して止めるか。止められなかったシュートをどう止めるかとか、個人に自分にもフォーカスはしてるんですけど、チームにもフォーカスして、チームで組織的なディフェンスができればもっともっと強いチームになると思いますので、そこら辺を練習から意識していきたいなと思います。

ーーいいスローを投げてピヴォにボールが入っていたが、フィウーザ選手とは違いが出せたのでは?
スローも個人的には、得意としているプレーではあるので、ピヴォとも連携は取ってますし、ずっとコミュニケーションをとって、こうしたらこう、こうしたらこうっていうサインも何個かパターンを決めて作っているので、そこは迷いなく、練習通りにできたかなとと思います。

ーー40分通して出場するというのは、どういった経験でしたか?
素直に楽しいですね。やっぱり選手である以上、試合に出てないと。試合に出なくても価値を見出せる人もいるとは思いますけど、僕はやっぱり試合に出ないと、個人的にはダメだと思ってますし、もっともっと数分でもいいんで、試合に絡んでいきたい。後半ちょっと流れが悪いときにポッと出て、流れを変えたりとか、そういうのでもいいので、試合に出て出て、流れを変えられる選手になるというところから始めて。そういう場面でいかに今まで通りできるか。個人としてはやれている部分はあると思うので、そこに関しては全然悲観的にはならないで、できることを出していければいいなと思っています。

ーー今日スタメンというのは、いつ言われたんですか?
今週の練習が始まるときにはもうわかっていたので、個人的にもやってやるぞっていう気持ちで。試合に出て、自分が勝たせるぞっていう気持ちは、1週間、常に思っているし、試合に出ることがゴールじゃないですけど、やっぱりスタメンというのを言われると、さらに(気持ちは)上がっていくので、でもうまくいい緊張感を持ちながら、試合に入れたかなと思うし、そこは良かったと思います。

ーー恩師の阿久津コーチからは何かありましたか?
はい。あんまり多くは言われなかったんですけど、今まで通りやれば大丈夫だっていうのもありましたし、練習してきたことを見てくれていますし。あんまり気負わずというか、リラックスして自分のプレーをやれっていう、その一言はあったんで、それがあったのでいい感じで試合に入れたのはあるかと思います。

ーー今シーズンはチームとして若手が台頭しているなかで、中澤選手個人としても今日、勝敗は敗戦でしたが、結果を出せたというところでどんな思いがありますか?
フィールドでは僕と同世代の(牧野)謙心、(靏谷)春人、(萩原)真夏とかが活躍しているなかで、やっぱりもどかしさっていうのはあります。かといってクヨクヨしている暇もないですし、葛藤はあったんですけど、常日頃から練習から準備してきて、自分にしかできないプレーというのを、どれだけ再現性高くできるかというところにフォーカスして練習に取り組んでいるので、そこができたからこそ、負けてはしまったんですけど、いい課題が、課題と成果が出た試合ではあったのかなと思います。

ーー2点目が悔しいのかなと思いましたが?
全部悔しいんですけど、チームとしては3点目が一番悔しいところで、止められるシーンはまだまだありましたし、それこそフットサルは1対1は入らない入らないと言われてるスポーツなのに、自分のところで1対1を止められなかった、しかもニアに入ってしまったっていうところで、そこに関しては練習から積み上げていかなきゃいけないところ。経験値という意味では、試合に出なければああいう失点も経験できないし、そういう場面では自分の何が悪かったかっていうのを映像で観れるし、そういう部分ではやっぱり試合に出て良かったなって思います。

ーー同期の牧野選手がゴールを決めたというところでは感じるものがあったのでは?
はい。個人的にめちゃくちゃうれしかったですし、あの1点で乗ったと思います。その1点があったからこそ、あそこの3失点目を止めて、チームとして勝ちたかったというのはめちゃくちゃ大きいです。

ーー今後、フィウーザ選手から第一キーパーの座を奪うためには?
フィウーザも本当に素晴らしい選手ですし、尊敬している選手ではあるんですけど、フィウーザにできなくて僕にできることもありますし、ピッチに入ったら年齢とか、今出てるからとかは関係ない。僕個人としては、やっていくだけなので、どっちかっていうとあんまり迷いはないというか。やるしかないという感じなので、練習から、アピールしてアピールして、使ってもらえるように。それで今日みたいなチャンスは、やっぱりくると思いますし、そのチャンスでどれだけ自分のプレーを出せるか、いつも通りのプレーを出せるかというのがやっぱり大事になってくると思うので、そういう部分でしっかりいつも以上というか、いつも通りに。もう常に常に準備を。準備が一番大事だと思っているので、準備をしていければいいなと思います。

ーー次節に向けて意気込みを
チームとして3連敗してしまっているなかで、またホームですし、練習から悲観的にならず、ポジティブにやらないといけないと思ってます。1週間で能力とかはあんまり変わらないと思うので、あとは気持ちの問題という部分もあると思うので、そこに関しては下げないように、むしろ上げていけるように、連勝してるんじゃないかぐらいの勢いのチームで次節に臨めたらいいと思うので、そこは注目してください。

ペスカドーラ町田 試合後会見

試合後会見に出席したペスカドーラ町田の甲斐修侍監督とキャプテンの伊藤圭汰選手

試合後会見に出席したペスカドーラ町田の甲斐修侍監督とキャプテンの伊藤圭汰選手

ーー試合の総括をお願いします

甲斐修侍監督 湘南さんのこれまでの試合、特徴も含めて、スカウティングをしてきたなかで、若い選手たちもすごく自信を持ってプレーをされているのも印象的だったので、どれだけこう、その持ち味を出させずにゲームを進められるかというところと、我々の今のチームのスタイルである強度を高くプレッシングをかけながらというところで挑んだんですけど、前半の入りも含めて、一定の効果があって、そういう局面というのは、いくつか作れたと思います。しかし、以前からある、決めきる局面でなかなか決めきれないというところは、今日の前半もありましたし、後半も含めてそういうシーンがいくつもあったので、そこはまた、繰り返しになりますけど、練習からしっかり突き詰めてやっていかないといけないなと思ってます。ただ、そういういろんな問題があるなかでも、結果として勝点3を取れたというところは本当に選手たちがハードワークして戦ってくれたと、それが勝利に繋がったと思います。

伊藤圭汰選手 前半からいいペースというか、先制点が取れて追加点が取れて、2-0でゲームを進めることができてよかったんですけど、そこで3点目4点目を取っていかないといけないですし、後半の立ち上がりに失点するようなゲームをしてはいけないなと思います。いろいろな課題をみんなで修正しながら次に向けて頑張りたいと思います。

ーー湘南はロドリゴ選手のような絶対的な存在がいなくなりましたが、今シーズンの湘南の印象は?

甲斐修侍監督 周りからそういうことを言われていることは耳にしましたけど、スタートしたところからの試合も全部見させてもらってるんですけど、そういう絶対的存在がいなくなっても、プレースタイルというか、チームのモデルもそんなに大きく変わってないですし、なにより特徴のある選手たちが、各局面で力を発揮するというところは、今シーズンも変わらず、なんなら去年以上に若い選手たちが自信を持ってプレーしているという印象だったので、本当に今日難しい試合になるなと思って挑みました。

ーー今日はピヴォのいないセットなど、いろいろバリエーションがありましたけど、その辺は想定内での準備だったんでしょうか?

甲斐修侍監督 想定という意味では想定はしてなかったんですけど、ただ今日の前半と後半の途中までの選手たちのパフォーマンスを見て、ちょっとラインナップを変える必要があったという判断をしたので、そこら辺は前回もそうですけど、試合の流れとか、選手たちのコンディションとか、相手に対してのかみ合わせも含めて、そこは変えていく判断をせざるを得なかったという形です。ただ、誰が出ても、チームが掲げる強度というところは落とさずにやってくれましたし、あまり出場機会のなかった選手たちも、これまで出てなかったということを思わせないぐらい自信を持ってプレーしてくれたので、そこは好材料だったかなと思います。

ーー強さを感じさせる戦い方でしたが、ピッチの中ではどのように感じられていましたか?

伊藤圭汰選手 僕たちは、普通にやるべきことをやればどんなチームにでも勝てると思って試合はしています。

ーー手応えみたいなものは?

伊藤圭汰選手 そうですね。今、すごく勝てている自信というのも、みんなありますし、そういう意識で練習からやっているので、それが、結果として現れているのはすごくいいかなと思います。

ーーそういう意識とは?

伊藤圭汰選手 練習から、本当に強度の高い練習だったり、試合を想定してみんなが練習しているっていう環境です。

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湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真
湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真

湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真

湘南ベルマーレ VS ペスカドーラ町田試合中写真

湘南ベルマーレを応戦するサポーター

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
▶Photo by 湘南ベルマーレフットサルクラブ
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