試合

ホーム最終戦はファン・サポーターの後押しもあり、北九州が浦安に初勝利!!!

~ボルクバレット北九州 VS バルドラール浦安~

1月29日、ボルクバレット北九州対バルドラール浦安の試合が北九州市立総合体育館で行われた。AFCフットサルアジアカップ2022の代表メンバーを複数擁する強敵浦安を迎え撃つ北九州。バレット祭として開催された試合には、ユーチューバーのマキヒカさんや、地元の人気パーソナリティ中島浩二さんなど多種多様なゲストが来場し、1,328人の観客と北九州のホーム最終戦を盛り上げた。

試合開始後約6分、浦安のガリンシャ選手が右サイドからゴール前まで持ち上がったが、北九州の守備が決定機を阻む。小島義瑛選手はキャッチしたボールを自ら中央付近まで運び、テンポよくパスを繋ぐと安嶋健至選手がシュート。北九州が先制点を奪う。

リードされた浦安は、その後何度もゴールを脅かすが、小島選手の好セーブに阻止され得点を奪うことが出来ず第1ピリオドが終了。

第2ピリオドは、開始早々に北九州のジョー選手が角度のない所から鋭いシュートを放ちチャンスを作るシーンからスタート。浦安はボールを保持するものの、北九州の粘り強い守備で攻め手を欠き、スコアは動かないまま終盤へ。浦安のパワープレーに対して北九州は狙い通りのパワープレー返しで宮崎岳選手が追加点。更に残り時間約2分の時点で花嶋悠選手が勝利を決定付けるダメ押しの1点を挙げた。

早めに先取点を取ったことで試合を運ぶ上で優位に立ったものの、個の技術と高いチーム力を併せ持つ浦安の攻撃に耐える時間もあった北九州だが、ホームの雰囲気も味方につけて勝ち点3を手中に収めた。

F1に昇格して以来浦安には一度も勝てていなかった北九州にとって待ちに待った勝利はクリーンシートでの快勝となった。また、ホーム最終戦の勝利も北九州がFリーグに参入して以来初めてのことで、チームはもちろん、ファンやサポーターにとっても格別な試合となった。

浦安はこの試合の勝敗にかかわらず、名古屋対町田の結果を受けてプレーオフ進出が決定しており、1勝のアドバンテージを巡っての立川との順位争いの結果は最終節で決まる。

試合終了後、浦安のプレーオフ進出決定セレモニーで北九州の選手達から激励の声がかけられる場面も。続けて行われた北九州のホーム最終戦セレモニーでは、中嶋孝行監督が「上手くいかない時こそボルクらしさをと積み重ねてきました。選手には感謝しかないし、選手の可能性がいっぱい出たゲームを沢山見ることが出来て僕自身も嬉しく思います。皆さんの人生の中で上手くいかない事とか、困ったなという事があった時に、ボルクが頑張ったから私達も頑張ろうと思ってもらえるようになったら嬉しいです」と挨拶。

キャプテンの安嶋健至選手も「ホームゲームでは『ボルク劇場』と呼ばれるような劇的な試合が多く、皆さんの声援と後押しがあって、ボルクらしい一体感のあるフットサルが出来たと思っています。コロナ禍でなかなか皆さんと交流する機会がない中で、試合後のお見送りの際に生の声を聞くことができ、改めて沢山の方々に応援していただいているんだなと実感しました。本当に力になりましたし、今後もボルクの一体感は皆さんと作っていくものだと思いました」と感謝の言葉を述べた。

ボルクバレット北九州 試合後会見


中嶋孝行監督監督
ーー試合の総括をお願いします
中嶋
残り試合での勝ち点が計算出来るようになった時点で、僕らは8位に上がるというクラブとしても新たな一歩を目指して今日も勝つ、というのが勿論あったんですが、モチベーション的にちょっとマインドを変えようということで。ボクシングでバンダム級8位の選手がチャンピオンに挑んで勝ったらいきなり1位じゃないですか。浦安さん2位だから、僕らも浦安に勝ったら2位に上がる!と勝手にマインドを変えようと(笑)

前回の浦安戦の時にも話していたのが守備のバランス。4対4のバランスで、必ず自分達の前にボールがある状況を作ろう、定位置守備の4対4のベースの中で、それが崩れなければ相手の攻撃が難しい状況が作れる。マンツーマンでしっかりと役割分担して、ピヴォとフィクソの関係性で負けないようにすることと、あとは全体のバランス。降りる、中を絞る、外に出す、そこからボールを取った後のオープニングのボールが結構効果的だったので、カウンターに繋げやすかった。それが結果的に相手の脅威になったと思うので、それから粘り強く最後までやれたのが良かったのかなと思います」

ーー多くの観客の前でのプレーでした。ホームの声援の後押しは感じましたか?
中嶋「勿論ありました。特にこぼれ球を拾われるのと、自分達が持つのとでは全然ゲームが変わる。そういうのって意識していてもなかなか一歩出なかったりするものですが、ファンの後押しっていうのはすごく大きくて、相手にそういう偶発的なボールを渡してしまってピンチになった時に必ず拾えていたというか、危ない場面を回避出来ていたのは、やはりあれだけの声援のおかげだなと思います。逆に浦安さんとしてはやり辛かったと思いますね。あれだけ打って、チャンスなんだけど、いつもだったら入りそうなのに。ゲームって生き物だから、歯車がちょっと壊れちゃうとなかなかそれを修正できなかったりするので、そんな中で生きていたゲームを自分達のものにしたという感じではあったのかなという気はしますね」

ーー浦安の選手が少しイライラしている時間帯もあるように見えましたが?
中嶋「やっぱりああなっちゃうと思うんですよね。上手くいかない時ってどうしても感情が揺れ動くから。そうなるといつも美味しいスイーツが、怒って食べたら何か美味しくないとか、逆にいつもそうでもない物でも好きな人なんかと一緒だったら美味しく感じたりとかするのと同じで、それを今日僕らは美味しくいただけた時間が多かったという。だから相手から押し込まれている時間に、いつもだったら危ないと思う場面でもポジティブに捉えてやれました」

ーー浦安に対しては初勝利となりました
中嶋「そうなんですよ。最初は見てるみなさんも不安があっただろうし、選手もそうだろうし、そんな試合が繰り返されてきたと思うんですけど、11月以降くらいは負けたゲームに関しても勝ってもおかしくないと言われてきました。今日みたいなゲームを今までは落としてたと思うんですが、強い相手に対しても自分達らしさ、粘り強くやることとか、最後まで諦めないとか、連動して動くとか、カウンターもいい連動があったんでゴールまで結びついたと思うし、そういうのを体験しながら少しずつこうなれば良くなるんだというのを覚えて、感じ始めてきて。先週も今週もハーフタイムは先に選手達に話させるんですけど、それだけでも『あ、大丈夫だな』っていう風な感じなんで。色んなところで主体的になったし、提案も出来るし調和も出来る。かと言って僕が何もやらないわけではなくて、そこは僕が掲げたベースの部分に対して上手く調整が出来るというか、いいチームになったなと。上手い下手で言うとそれはまだまだ難しい所があるかもしれないですけど、チームとしては本当にいいチームになったなと思います。

選手にはやりたいこと、出来ること、しなければいけないことがあると言っていて、それをピッチに出てる人出てない人、ベンチ外の人含めてみんなやれている。いいバランスをとれてやれていると思います。

ーー最終戦に向けての意気込みなどをお願いします
中嶋「勿論試合に勝ちたいですが、先ほどセレモニーでも言ったように、最後までボルクらしさって何だろうとか、ボルクのフットサルから何を感じてもらうのかという部分を大きなテーマに、なんとなく試合してなんとなく勝ったとか負けたとかではなく、僕らはあくまでもFリーグでの興行というか、見られる場所にいる立場なので、やっぱり見てくれる人たちにボルクが頑張ってるから俺も頑張ろうとか思ってもらえるように、最後まで体張ってやっている姿を見せなければいけない。そういうマインドだけは持ち続けたいと思うし、その先に勝利があればいいなと思っています」

安嶋健至選手
ーー先制点を挙げたシーンについて
安嶋「シンプルにディフェンスでキーパーの小島がキャッチして、そこからの速攻で3対2だったですかね?マティアスがしっかり中央レーン運んでいって右にいたけど僕が左、3枚走って行ってしっかりスリーレーンをとって自分もセグンドまで走って。あと根本的にイザケのパスが良かった。練習で2対1の局面の練習はずっとしてるんで。それの積み重ねの成果があの1点だったかなと思います」

ーー先制点が取れたのはかなり大きかったのでは?
安嶋「全然違いましたね。浦安はボール保持も上手いですし、先行されるとボール保持されやすいというか、そこがやっぱ上手いので、自分達のプレスをより高めていかないと攻撃回数が増えないんで、浦安相手に失点は出来なかった。ボール取られたら自分達が出ていかないといけないんで、浦安は背後をつくのも上手いしそこは巧みなチームだと思うので、先制点とることが出来たのは試合運びの上で相当効果的だったかなと思いますね。あとはここ数試合先に失点することが多かったんで、リードする展開を作れたのも勢いがついたのかなと。

おそらく浦安のやりたいフットサルはそこまで出来てなかったのかなと思ったんですけど、ボールを保持して自分達のリズムを作っていく、ディフェンスで前からはめていく、なるべく自分達のボールを多くするというのが浦安のスタイルだと思うんで、そこがなかなか点に繋がらなかったところでメンタル的にもイライラしてたのかなとは思います。

うちは最近失点数が多かったんで、特にディフェンスの面とセットプレーの守備。そこに関してはすごい修正をかけました。浦安はセットプレーで点を取ってくるチームなんで、そこを防げたのは本当に大きかったと思いますね。

後は小島の活躍が素晴らしかった。決定機を普通に何本も止めてましたし。そこは彼のおかげですね。前節は(上原)拓也が守って点も取って、キーパーの気持ちってフィールドプレイヤーにはなかなか分からないと思うんですけど、前回は拓也が出てる時には小島がずっとベンチで声かけ続けて、いい情報を出して。勿論試合出れないのは悔しいと思うんですけど。今日は出なかった拓也がずっとベンチで声かけ続けていて。キーパーがチームで守ってるなと。そこにボルクらしさがあるのかなと思います。彼らに感謝したいです」

ーー敢えて修正点をあげるとするとどういったところでしょうか?
安嶋「強いていうなら後半イゴール選手を上げてきて、ナチュラルなパワープレー気味に長い時間きていたと思うんですけど、それをずっと食らってしまうとマイボールになったとしても結構疲弊しちゃうんですよね。そこから逆に自分達がボールを持って、時間を進めたいんですけど取っても前に走れないとか、ボールをなかなか保持出来ないっていうところが後半ちょっと苦しかったですよね。勿論集中していいディフェンスは出来たんですけど、そこで自分達のキックインとかから、いかに保持する時間を増やせるか」

ーー会場の熱気はどうでしたか?
安嶋「伝わりましたね。ワンプレーごとに、自分達のいい守備だったりシュートだったりとかに歓声が上がってたのがすごく聞こえましたし、一体感は感じましたよね」

ーー最終戦に向けての意気込みとファンへのメッセージを
安嶋「自分達はひとつひとつの試合を勝つことしか考えていないんで。フウガとは毎回結構激しい試合になっている印象があるんで、清水兄弟だったりとかキーになる選手が数多くいるので、そこに絶対負けないように準備したいと思います。

あとは個人的なんですけど、フウガの岡村(康平)選手が今シーズンで卒業するということなんですけど、僕がロンドリーナの時からずっと一緒にいた先輩で、本当に仲良くしてもらったというか、恩のある先輩で。僕の兄貴もかかわってるんですよ、高校のサッカー部で。僕もロンドリーナ入ってずっと一緒にいました。僕大学生の時で、岡村さんの家に泊めてもらったりとかずっと仲良くさせてもらって。言葉では表せないくらい思い出がある選手なんで、最後彼と対戦出来るのが楽しみというか、いい試合がしたいです」

花嶋悠選手
ーー得点シーンについての振り返りをお願いします
花嶋「練習でやってる形、3対2とか数的有利の時の練習は結構してて、練習でも決めてた形だったから力も抜けてたし、マティ(前鈍内)からもいいボールだったんで、迷いなく打てたかなと。何も考えてなかったですけど、こうなったらこうしようって体が勝手に動く感じだったので。入って良かったです。タイミング的にはかなり大きかったと思います。パワープレーも2-0でやられるのか3-0でやられるのかで守り方も違うし、相手の心境もだいぶ違うと思うので、決めれて良かったです。チームが楽になったかなと。

毎回自分には今日のような役割があると思うんですけど、監督もそういう使い方を試合でしてくれてるから、今まで応えれてなかったけど今日は応えることが出来て嬉しかったです」

ーー今日の会場の雰囲気はどうでしたか?
花嶋「今シーズンに関してはホームゲームの勝率今までと比べて高いので、それが最後の試合にこれだけの人が入ってくれることに繋がっているのかなと思いますし、ホームゲームで勝つことって大事だなって。それをすごい感じます」

ーーホーム最終戦を終えましたが、シーズンを振り返ってみていかがでしたか?
花嶋「成長しましたよね。入りは良くなかったのは分かってるし、見てるみんなもそう思っただろうし、自分達もやっててあまり自信がないというか、そういう感じが練習からあったし、けどどうしたらいいんだろうってみんなが考えたシーズンで、最終的にこうやって全員が一人一人の役割を見つけて、それをみんなちゃんとやってるなって思いますね。監督も狙ってやってたんだって今になって思いますね。最初の頃はどうしても去年の色が強いし、去年までは戦術も与えてもらってたし、それに対して自分達がどれだけ出来るかっていうようなやり方だったんですけど。そうじゃなくて、自分達で考えて自分達の解を探そうっていうのを監督はずっと言っていたのでめっちゃ考えるようになったし、それが今の僕達。変わりましたね。監督のやり方が違うというのは当たり前なんですけど、そこに順応出来なかったし、今になって思えばすごい成長出来たし良かったかなと。馬場さんに教わって上手くなれたのは間違いない。本当にそう。馬場さんが教えてくれたことが全て答えを持ってるっていうのはみんな知ってて、あとはやるだけっていうところを今の監督がやりやすくしてくれたっていうんですかね。馬場さんには本当に色んなことを教わったから感謝してます。本当に面白い。フットサル。今みんな輝いてますよね、前とは違う輝き方というか。馬場さんもチーム自体を輝かせてくれたけど、そこをベースにしてみんなが考えて、自分が輝けるものは何だろうって考えれるようになったのが今シーズンの良かったところかなと。

成長が止まったら選手辞めようと思ってるんですけど、今シーズンも成長は出来たかなって自分では思ってて。苦しかったけど。点も取れてないし、使ってもらった時にいい結果も出せなかったから。苦しかったけど成長は出来たかなと。今日点が取れたのは本当に嬉しかったですよね。自分のしてきたことが一番報われる瞬間だったし、嬉しかったです。本当に監督が仕事をくれてたから、それに応えられてなかったのが一番苦しかったので。やっとかって監督も思ったんじゃないですかね(笑)監督にも言われてた形だったから、ダイレクトで打てって練習でもすごい言われてたから、それが頭に残ってたんで。それをそのまま体が出したって感じです」

ーー最終戦への意気込みやファン、サポーターのみなさんへメッセージを
花嶋「関東の試合だから北九州の人は限られた人しか来れないと思いますけど、アベマでも試合見れるので見て欲しいですし、また好きになって欲しいです。そして見てくれる人のために勝ちたいですね、最後の試合。終わり良ければ全て良し(笑)」

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Text by 東 恭子
Photo by 東恭子
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