~牧野謙心選手 & 島村毅選手~
ここで満足せず、代表に定着できるように頑張りたい
3年後のフットサルワールドカップに向けて、新しく木暮賢一郎監督が指揮を執ることとなった新生フットサル日本代表。小暮体制になって初めての代表候補トレーニングキャンプが12月13日〜15日に実施されている。そのメンバーに湘南ベルマーレから選ばれた牧野謙心選手に、初招集の感想を聞いた。
※取材は12月12日のリーグ戦後に実施
ーーまず初めて代表に呼ばれた感想を教えてください
牧野「小学生の頃からサッカーとフットサルをやっていて、自分はフットサルの湘南ベルマーレに入ることを目標にやってきて、その上に代表という目標がありました。それを二十歳という年齢で経験させてもらえることに満足せず、1度選ばれただけではなく、今後もコンスタントに選ばれて代表に定着できるように頑張りたいと思います」
ーー発表後初めての試合でしたが、この試合に臨むにあたって何か思いはありましたか?
牧野「違いを見せられるように挑もうというのは、前よりは強く思っていました」
ーー得点のチャンスもありましたが?
牧野「金曜日に町田(※1)の代表にいく若い選手たちがたくさん点をとっていたので、自分も得点を考えていたんですけど。点は取れなかったので、残念な気持ちです。本当は得点を決めて、いい流れで代表の合宿に行きたいと思ったいたんですけど」
※1 12月10日(金)開催:ペスカドーラ町田×バルドラール浦安戦
ーーポジションごとの発表でしたが、フィクソで選ばれたということについての感想は?
牧野「アンダー20でも小暮さんの指導は受けていたので、そこは変わらず伝えられてきたことを代表でもやればいいかなと思っています」
ーー若い選手が多く選ばれていることについては?
牧野「アンダー20で一緒にやっていた選手がたくさんいるので、コミュニケーションは取りやすいと思いますが、彼らに負けないようにしたいと思います。それからもともと代表にいた選手たちのプレーを見て吸収したいと思います」
ーー自信のあるプレー、アピールしたいプレーを教えてください
牧野「ベルマーレには、ピヴォの選手があまりいないというところで、フィクソである自分は、ピヴォとの1対1のトレーニングが試合でしかできないので、代表合宿ではトップのピヴォの選手たちとトレーングできるので、自分の特徴である1対1、背負われたあとの1対1の守備を見せたい。代表で負けないように頑張りたいです」
ーー伊久間監督も他チームのピヴォをほぼ抑えているので、いつ代表に呼ばれてもおかしくないとおっしゃっていました
牧野「伊久間さんも高校生の時からずっと一緒にやっているので、信頼してくれていると思うし、自分のこともわかってくれていると思う。それで、そういうことを言ってくれたのかなと思います」
日々の練習に感じる充実感、今日の経験を必ず次に繋げたい
12月12日(日)に開催されたFリーグディビジョン1 第18節湘南ベルマーレ VS エスポラーダ北海道戦で、今季湘南に途中加入した元Jリーガーであり、現湘南ベルマーレフロントスタッフの島村毅選手がFリーグデビューを飾った。初めて立ったFリーグのピッチはどんなものだったのか、その手応えを聞いた。
ーーデビュー戦の感想をお願いします
島村「先週、(初めて)メンバーに入れてもらって、チャンスは来なかったですけど、1回メンバーに入れてもらってからの1週間、本当に出場したい気持ちが強くなりました。今日は絶対にチャンスが来ることを信じて、いい準備をして迎えたんですが、前半の展開を見て、『もしかしたら今日来るかな』と思ってドキドキしながら待っていたら、監督から『1分間』と言われて。自分はその1分で何ができるかというところで、爪痕を残す、点を取ってやろうと思って出場しました。そうしたら本当にすごくいいチャンスが来て。『決める!』って思ったんですけど決められなかったですね(笑)。今日はすごく悔しいので、眠れないかもしれないです。でも、1分間で1つ決定機を作れたことは、すごく前向きに捉えていますし、これからに繋がると思います。ここがスタートラインだと思いますので、シュート練習と、もっともっといいイメージを作って、次は決めたい。次はもっともっと長い時間出場したいので、練習するしかないと思っています。また、今日、この舞台に立てたのは監督やチームメイト、来てくださった皆様のおかげだと思っています」
ーー試合後の会見で監督が決めて欲しかったと言っていましたが、監督やチームメイトの反応はいかがでしたか?
島村「『決められたよね』とみんなに言われましたし、いろんな人に『決めろよ』とも言われました。自分でも『決められたな』と思います。1分か2分は(出場)チャンスが来るかなと自分でもイメージしていたので、ゴールを決めて喜ぶところまで明確にイメージしていたんですけど、そこまではうまくいかなかったなという思いがありますが、さっきも言いましたけど、すごくポジティブに捉えています。1分だけど、みんながいじってくれることは、(この経験を)ムダにしなかったなと思うので、次に繋げます」
ーー自チームでやる紅白戦などと比べて、実際のF1のピッチで戦った印象は?
島村「紅白戦もまだ数えるほどしかやってないんですが、ベルマーレは優勝争いをしているので、仲間と対戦する方が厳しいディフェンスが来るなとは思っていました。今日、実際に公式戦で初めての相手と対戦しましたが、普段からベルマーレの選手たちと練習している分、そんなにイメージとのギャップはなかったです。フットサルの競技性というところでは、公式戦のピッチに初めて立ちましたけど、サッカーのときの、途中から入る緊張感と変わらないと思いました。僕は、現役時代(Jリーグ)から途中出場が多い選手だったんですが、そういったところの体とメンタルの作り方という部分は自信持っているし、今日は、途中出場というよりは後半の頭から、ハーフタイムに『行くぞ』と言ってもらえて、気持ちの準備もできて、チームメイトたちも本当にいい声をかけてくれました。ここをこうしたらこう動いてくれとか、特にロドリゴは普段の練習から僕が入ったら『こう動いてね』というのをこと細かに教えてくれるので。だからこそ結果を残したかったですね」
ーー入団されてからデビューまで時間がありましたが、ここまでの苦労と、今日のゲームでチャンスを作りましたけど、JリーグとFリーグの違いはありますか?
島村「そうですね、1ヶ月半、苦労ではないですね。引退してから鈍った体を無理矢理叩き起こしている感じなので、練習は毎日きつくて、結構ベテランの年齢になっているので疲労の回復や体調管理は難しいですけど、充実感があります。それは毎日よくなっている感覚があるというか、感覚を取り戻しているというか。1週間経ってできることが増えていく感覚、元々のベースがあるので、やっぱりそこを取り戻している感じです。まだまだチームには迷惑をかけていると思いますし、できないことは多いですけど、練習した分だけ、『絶対に自分の武器を見せつけてやる』という気持ちでやっているので、今、非常に充実しています。動きでは、ピッチの広さも違いますし、フットサルは100%全力で数分プレーして途中交代しますが、その競技性というところが僕にとってチャンスだと思っています。サッカーだったら足りない体力で出ずっぱりは厳しいですけど、フットサルだからこそこの1分2分に集中してできる。体力を使い切ったら交代できるというのが僕みたいな選手にとっては本当に有利だと思う。その短い時間で何ができるかを考えて、次に繋げたいと思います」