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湘南之虎がFリーガーとして現役復帰を発表!

~湘南ベルマーレフットサルクラブに島村毅選手が加入

10月1日(金)、湘南ベルマーレフットサルクラブは、元Jリーガーで現在、同じエンブレムをつける仲間である湘南ベルマーレで営業スタッフとして勤務する島村毅選手の加入というおどろきのニュースを発表した(背番号は30)。島村選手は現在負傷箇所の治療を行なっているため、10月中の選手登録を目指す。

数多くのゴールシーン(ヘディング)に期待


島村選手は大学卒業後、2008年に湘南に加入。11年のプロ生活のほとんどを湘南で過ごし、2018年に引退した(2011年は徳島に期限付移籍)。その後は、フロントスタッフとして湘南ベルマーレに勤務。営業職のほか、週2回スクールコーチも担当。昨年からは社会人チームの藤沢ユナイテッドFCにも所属している。

今回のオファーは、湘南ベルマーレフットサルクラブの意向によって実現。古川 剛士フットサルクラブ代表取締役兼CEOは、2010年に開催された「湘南ベルマーレフットボールフェスタ2010」における「F vs J」の試合での島村選手の活躍をひもとき、「前線でボールをキープして本当に強烈なボレーを決められた。その当時フットサルクラブは下位に低迷していたので、ああいう選手がきてくれたらなと切望していました」と振り返った。今後に向けては、「チームは現在、リーグ戦で3位につけている。日本一に貢献してくれる重要な選手だと思っています」と期待を込めた。

チームの指揮を執る伊久間 洋輔監督は、現役Jリーガー時代に決めた数々のゴールシーンに言及し、「フットサルはゴールに近い競技。だからこそシュートが非常に重要。そういう面でもいいと思う」と話した。また、選手としてのポテンシャルについては、「サッカー選手がフットサルで成功する鍵は2つある。それは、ディフェンスができること学ぶ姿勢があること」と語り、その2つの鍵について「島村選手は非常に長けていると私は捉えている。必ず活躍してくれると思う」と分析した。

湘南ベルマーレの水谷 尚人社長は、「我々湘南ベルマーレは、総合型スポーツクラブとしてビーチバレー、トライアスロンなどの多くの競技について、同じエンブレムのもと、交流を重ねながらやってきました。今回は、フットサルとサッカーで、あらためて選手が交流することになりました」と語り、同じエンブレムをつける仲間として選手やサポーターの交流を目指す取り組みである「ONE BELLMAREプロジェクト」の一環でもあることを説明した。

島村選手は、今後も営業スタッフとスクールコーチは継続。Fリーガーとして三足目の草鞋を履くこととなる。(藤沢ユナイテッドFCの活動も続けていくとのことなので四足目?)

島村毅選手の会見コメント


島村「皆さん、こんにちは。湘南ベルマーレ営業部兼スクールコーチ兼フットサル選手の島村毅です。今回、このような形でフットサルクラブからオファー、チャンスをいただきまして、古川さん、伊久間監督を始め、関係者の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございます。

フットサルへの挑戦、非常にワクワクしております。少し前に会社に阿久津(貴志)さん(エグゼクティブダイレクター)が、今回のオファーについて説明しにきてくれました。その話の中で僕のことを戦力として考えていると、そしてピッチ外の部分でもサッカーとフットサルの競技の垣根を超えて、フットサル界とフットサルクラブを盛り上げて欲しいと、貢献して欲しいと、そういったお話をいただきました。非常に光栄に思いますし、僕に何かお手伝いができることがあれば、ぜひチャレンジしてみたいと即決でオファーを受けさせていいただきました。何よりもまた、大観衆の前で、たくさんの人に応援してもらってプレーして、そこでゴールを決めたらめちゃくちゃ気持ちいいだろうなと、そうした欲求に駆られました。本当にワクワクして前向きな気持ちで、すぐにでもプレーしたい気持ちでおります。

Y.S.C.C.横浜に松井大輔選手の加入が決まり、非常に話題になっていますけども、松井選手と比べられるとちょっと荷が重いというか、テクニックはちょっと足元にも及ばないかもしれないですけど、強い気持ちと強いフィジカルと強いヘディングの3本柱で頑張ってみようと思っています。一生懸命頑張ります。よろしくお願いいたします」

島村選手の本気度がわかる一問一答


–フットサルは戦術が細かい競技。戦術についてはどのように考えていますか?
島村
「今回のオファーがあってからフットサルの勉強をしています。現在はAbemaTVやYouTubeで試合の映像をたくさん見ています。まだまだ理解しているとは思っていないですが、少しずつサッカーと違う部分を勉強しているところ。やりながら、監督や選手に教わりながら、1つ1つ学んでいくしかないかなと思っています」

–FvsJの当時から、Fリーグのレベルは上がっていると思うが、どう感じていますか?
島村
「その通りだと思っています。当時(FvsJ)も、フィジカル面は通用したと思っていますが、それ以外の部分は何もできなかった。Fの選手たちに、コートを広く使われたり、戦術的な部分、セットプレーの部分でうまくやられてしまったので、そこは1つ1つ勉強しないといけないと思っている。謙虚に練習してみんなに追いつけるように、チームの力になれるように頑張りたいと思います」

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
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