Fリーグ2023-2024シーズン 第17節
〜湘南ベルマーレ VS Y.S.C.C.横浜〜
10月21日(土)、湘南ベルマーレは、ホーム小田原アリーナに、同じ神奈川県にホームタウンを持つY.S.C.C.横浜を迎え、第17節を戦った。湘南は、アウェイが続いたこととホームタウンの一つである秦野での開催を挟んだこともあって、小田原での試合開催は約2カ月ぶり。久しぶりの小田原で勝利を飾りたい思いは強い。
横浜ホームで戦った前回対戦は、3対3のドロー。湘南リードで迎えた終盤、横浜が菅原健太の得点で追いつき、勝点を分ける結果となった。今シーズン最後のダービーマッチで決着をつけたいところ。
横浜のキックオフで始まった試合は、序盤は湘南が主導権を握って攻勢を強めるものの、徐々に横浜も自分たちのリズムを掴んでお互いに譲らない展開に。フィニッシュまでは至らない中盤で奪い合うシーンも多く、決定機も身体を張ったディフェンスと、両ゴレイロの活躍でスコアが動かない拮抗した時間が続く。
この緊張感を破ったのはアウェイ横浜。残り時間が2分を切ったところで湘南の守備のエラーを誘って高橋響が得点。先制に成功する。
2ndピリオドも先に得点を決めたのは横浜。中盤の奪い合いからカウンターを狙う湘南の裏をついてフリーになった高橋が再び得点し、リードを広げた。
開始早々、2点ビハインドとなった湘南は、ゴレイロのフィウーザも攻撃に加わるシーンを見せつつ、より攻撃に重心を傾けていく。5分を過ぎたところで1対1をわずかに抜いたところから高橋広大が放ったミドルシュートがゴールに吸い込まれ、得点。1点を返した。
その後はお互いに攻めながらもスコアが動かない時間が続くと、4分を切ったところで湘南がパワープレーをスタートする。湘南は決定機は作るものの、横浜のゴレイロ、井戸孔晟の好セーブもあり、パワープレーで得点はできなかったが、フィールドプレーヤーが4人になったタイミングで堀内迪弥が前線からのプレスでボールを奪ってシュートに持ち込み、同点に追いついた。
その後も湘南はパワープレーを継続。残り2秒になると、相手陣内でマイボールを得た横浜も堤優太がゴレイロのユニフォームを着て勝利への執念を見せる。が、そのままタイムアップ。2度目の対戦もまた、ホームチームが追いついてのドローで決着となった。
湘南ベルマーレ 試合後会見
伊久間洋輔監督
ーー試合の総括をお願いします
久しぶりのホームゲームで、本当にたくさんのお客さんに応援をいただいて感謝しています。ゲームに関しては、スタートからチャンスをけっこう作っていたなかで決めきれないというのが、今のチームの現状だと思います。ただ、先週のゲームと比べて今日はチャンスはあったと思いますし、自分たちがボール保持をしながら相手コートへ攻め込んでいくことに関しては、できていたと思います。
やはり失点、今日に関しては、横浜さんの日本代表の堤選手や菅原選手がいるファーストセットをいかに抑えるかというところだったんですけど、高橋選手のシュートの精度が良かったのと、うちのディフェンスのエラーだと思いますけど、そこをきっちり決められる高橋選手が素晴らしいなというところだと思います。
悲観的に考えるよりは、我々は何ができたのかということを考えた方がいいかなとも思っています。先週は2対0から追いつけず、今週は2対0から追いつけたというのが一つポジティブであると思いますし、ホームの力だったとも思います。
ただ、ゲーム自体はうちが持っている選手の特徴を出せていた部分がありました。次に向けて勝点3を取りに、またトレーニングをしていきたいと思います。ありがとうございました。
ーー今日の試合、前半10分くらいまでは湘南の方がボールを持っていたが、前半の後半からは横浜のカウンターが目立つようになったと思います。守備の意識について、教えてください
今、取り組んでいるのは、我々がボールを保持して攻めていくということ。前年度、その前の年でもやってはいたんですけど、どちらかというと相手に攻めてもらって、そこから奪って攻めるというところがあったと思うんですね。だから、攻めればカウンターになることはある程度はしょうがないとは思いますし、それを投げれば我々のレベルはアップしないと思っています。なので、そういう面でまず攻撃に行くというところをフォーカスしています。
ただ、当然カウンターで失点するわけにはいかない、今日は失点しましたけど。そこに関しては、また整備が必要だと思いますし、意識がないわけではない。やっぱり前から奪いに行っている部分とか、ゴールに向かうことについては、今日に関してはみんな非常にゴールに向かっていたと思います。それをやりながら、リスク管理もやっていかなきゃいけないのは当然なので、そこは改善の余地があると思います。そこに関しては、みんなが守備を意識してないわけではないので、どこで失うのかという部分をもう少し分析して、カバーリングなどを改善するとかかなとは思っています。
ーーその攻撃への積極性というのが、堀内選手が決めた後でもパワープレーを続けたところに出ているという認識でいいですか?
今日に関しては、やっぱり我々も上位リーグに行くためには、勝点3を奪う必要があったので、続けたということですね。ゴールの意識というか、その当然リーグ戦なんで、勝点が1になるか0になるのかというのは、すごく難しいところではあるんですけど、やっぱり勝点3を奪いたかったので、追いついてもそのまま継続するということは、全員に言っていました。みんなもそのつもりだったと思うし、うまく追いつけて、ゴールの意識が高まってましたので、逆転してもおかしくなかったかなと思っています。
ーーボールを保持して攻めていくというのは、攻撃のスタイルが少し変わるということもありますか?
スタイルを変えているわけではなくて、オプションを増やしているということですかね。当然、ゲームの中では相手が攻めてきて、それを奪ってカウンターするということもあります。ただ、それだけではやはり優勝を目指すっていうのは難しいと思ってるので。例えば今日みたいに、リーグ戦を戦っていれば、先制されて追う展開もあると思うんですよ。その中で、我々がその主導権を握ってゲームを運んで同点にして逆転するとか、そういうゲーム運びができないといけないと思うんですね。
奪ってカウンターというのは、相手がボールを持っているわけなので、相手がそのリスクを冒さなければ起こらないわけです。だから、そっちに重点を置くというよりは、両方ですけど、我々がボールを保持しながら攻撃するということもできる、というふうに。やっぱり名古屋(オーシャンズ)さんは、そうじゃないですか? 自分たちで攻めて点も取れるし、相手が攻めてきても奪ってカウンターもできるという。やっぱりあそこまで行かないと名古屋さんと対等に戦うのは難しいと思いますので、そこを目指している。9位のチームが言うことではないのかもしれないですけど、そこを目指してるので、そういうゲーム展開を目指しているということです。
トランジションはトランジションで奪いに行きますし、相手が引いている状態でも、攻めきるというか。相手がプレスに来ても、しっかり自分たちでゴールまでボールを運べるということがしたい、ということですね。トランジションはもう当然のことなので、それをやり続けますし、それで何点も奪いたいとは思っています。
ーーラストのホーム戦は後援会組織の冠試合にもなるので、ホーム最終戦に向けて、どんな試合をしたいか教えてください
当然、どの試合も、とは思うんですけど、やっぱりホームの試合、今日も劣勢ながら追いつけたのには、我々にはそういう追い風があると、みんなもそれはわかっていること。なので、まず相手が名古屋であろうと、我々がゲームの主導権を握るために、相手のボールを奪いに行くとか、攻撃を仕掛けることはやりたいと思ってます。
前回の名古屋戦はアウェイでしたけど、キーパートラブルがあった途中までは、非常に追い込んでいたと思います。名古屋さんも小田原アリーナはあまり(相性が)良くないと思っているらしいので、あの戦いをうちのホームでできれば。そこは本当に全員、100%、150%ぐらいの力で行けるように、次の試合ももちろんありますけど、ホーム最終戦もそういう気持ちで臨みたいと思います。
フィウーザ選手
ーー試合の総括をお願いします
今日、ベルマーレ、前半いっぱいチャンスありました。けど、フットサル、一番大事はゴール。ゴールできない、勝つのはめっちゃ難しい。あと横浜2対0、ベルマーレ諦めない、試合2対2、いい試合。(横浜の井戸)孔晟もいっぱい止めた。それ、ベルマーレ、いい。今日、試合は終わった。次、みんな頑張ります。
ーー代表戦では無失点に抑えられたが、クラブでは(ボルクバレット)北九州、横浜と勝利はできなかったというところで、どんな違いを感じますか?
難しいね。チームと代表、全然違うね。(質問の)意味はわかるけど、話すのは難しい。チームはFリーガー、みんな知ってる、今日、横浜とベルマーレ。横浜の選手たち、みんなわかるね。いっぱい試合やる、みんなそれ、難しい。けど代表、練習少しだけ。それちょっと違うね、チームと代表。
ーー代表を経験しての感想をお願いします
2試合ね、一番大事、勝った。あとゴール0、それもいいね。めちゃ大事な試合ね、最初、オーストラリア、次(チャイニーズ・)タイペイ、オーストラリア4対0、あと3対0、けど、難しい試合ね、めちゃうれしいです。
萩原真夏選手
ーー試合全体を振り返っての感想をお願いします
今、順位もあんまり良くなくて、負けが込んでるなかで、相手は前回負けている横浜なので、順位的にも今回は絶対に勝たなきゃいけない試合でした。でも、先制されて、後半の頭にまた1点決められちゃって、悪い流れになった。そこから同点に追いつけたのは不幸中の幸いじゃないですけど、良かったなと思います。ただ、自分たちのミスで失点している、今日の試合も2点ともそうだったので、やっぱりそうなると、F1相手で勝つのはやっぱり難しくなってしまうというのが今日の感想です。
ーー失点の仕方がちょっとびっくりするような印象でしたが?
要はエラーなんですけど、直で失点につながるエラーというか。「そのエラー、ダメでしょ」って、今日の1失点目とか特にそうだったので、そういうエラーがFリーグの試合で出ちゃうのはよくないと思います。
ーーそういうエラーが出たのは、どうしてだと思いますか?
個々の意識のところで「俺はこう思ってた」。で、もう1人が「俺はこう思ってた」。そこのズレでというので発生したりとか。「大丈夫でしょ」とか、そういうちょっとした軽い感覚っていうので、起こることだと思います。
ーー拮抗したすごく緊張感のある時間帯だったと思うが、そこでエラーが起きてしまうことが課題というところですか?
今シーズンは、通してそういうのが多い。自分の陣地の後ろでボールを失って、そのままゴールされちゃったりとか。今日の失点もさっき映像で見て振り返ったんですけど、確実に「ここがミス」というのは出てる。修正していかないと、今後は勝つのが難しくなっていくと思います。
ーーリーグ戦終盤で、ここまで時間はあったと思いますが修正は難しかったですか?
変えよう変えようと、ミーティングでも毎回話はするんですけど、それがやっぱり試合で出ちゃってるので。今、順位も下ですし。試合に出てる時間は3分くらいなんで、ちゃんと自分のやるべきことをやらないと。そこは本当に自分も含めて責任を持って100%で集中を切らさないでやらないといけない。残りの5試合、それをちゃんとやるのは大事だと思います。
ーーリーグ序盤は、いろんな選手が得点を取っていたが、最近は堀内迪弥選手に集中しています。その点については、萩原選手から見てなにかありますか?
個々の能力はみんな十分にあると思うんですけど、やっぱり決定力という部分で、一人の選手に頼っているっていうのは、よくないですけど、あると思います。でも、他の選手も得点チャンスはあるなかで、そこを決めきれてないのは、個人の課題だと思うので、もっと練習から改善していかないと。リーグ序盤のみんなが点を取って、バリエーションがいっぱいあるフットサルというのを実現するのは、なかなか難しいと思います。
ーーここ数試合は先制点を許すことも多くて、課題はそこかなと思うので、守備より攻撃にウエイトを置く方がいいのかなと思うが、その辺はいかがですか?
自分が思うにベルマールというチームは、最近は攻撃が目立つことが多いんですけど、守備や走る強度というのは、去年というより、その前からずーっとあるチームです。守備でマイボールにして、そこから先制点を取って、どんどん勢いに乗っていくっていうのがベルマーレのスタイル。今日も前半の守備が悪かったかといったら、全然だめという感じではなかったんですけど、やっぱりその1つのエラーという課題が、前半の最後、一番大事な拮抗しているタイミングに出ちゃう。そこで先制点を取られて、ちょっと気持ちも下がって、っていうのがここ最近のベルマーレの傾向。でも、そこをしっかり守備から集中して、マイボールにしてカウンターでもなんでも1点取れば、勢いには乗れると思うんで、そこは重要なんじゃないかなと思います。
ーーチームとしては守備から入るというイメージが強いですか?
そうですね。やっぱり守備しないと、失点しちゃうし、守備の強度を上げれば、相手は焦るので、こっちのペースにしやすいですから守備はかなり大事だと思います。
ーーここ数試合、靏谷春人選手の起用が限定されているように感じるんですけど、その辺はどうですか?
言ったら僕と同じ種類の選手。で、春人は右サイド、僕は左サイド。やっぱり彼は、ほかのチームからしたらすごい脅威で、1人で止めるのは難しいからカバーに入って止めようというところで、やっぱりかなり研究されていると思います。そういったところでプレーのしづらさというのは、予想ですけど、ちょっとあるのかなと思います。
それと、春人が僕たちに求めているものに、僕たちが合わせられてないのか、そういうのもあって出場が限定的になっているのかなと思います。1対1は、一流ですし、他のプレーもF1リーグのレベルなので。
ーーリーグ前半は右サイド靏谷選手、左サイド萩原選手というセットがすごく楽しかったが、最近はあまり見られないですが?
僕もすごく好きです。自分がドリブルを仕掛けて、逆サイドの春人に飛ばして、春人がまた仕掛けて、っていうのは。でも、そこで固まっちゃうと、バリエーションが少なくなってしまうので、伊久間さんは、他の選手と組み合わせたりとかをやってるんじゃないかなと思ってます。
Y.S.C.C.横浜 試合後会見
鳥丸太作監督
ーー試合の総括をお願いします
まずこの小田原アリーナで湘南さんと試合をするということは、選手にとってはとても恵まれた環境、演出もそうですし、観客にも多く入っていただくなかで大事な試合を、選手がプレーできたことにすごく感謝してます。
ゲームの内容は率直に悔しかったっていうところです。途中まで僕らがリードしていたこともあって、僕らの状況を考えるとどうしても勝利が欲しい試合だったので、そのなかで勝ち切れなかったことがとても悔しいです。ただ、自分たちのフットサルは体現できていたと思うし、ゲームの主導権も、僕の目から見ると握れている時間帯が多かったのかなと思っているので、そこのゲームの内容は悲観していません。ただ、やっぱり今は勝点が必要だし、勝たせてあげたいという気持ちと、自分自身も勝ちたいという、チームとして勝利が欲しい状態だったので、その勝ちを逃してしまったところがとても悔しい試合だったというのが率直な感想です。
ーー堤選手からスピードのある展開を予想していたという話がありましたが、そこに向けてどんな準備をされましたか?
まずは、1対1のトレーニングをすることが多かったです。湘南さんは、靏谷選手とか、1対1が、アラがさらした1対1だけではなく、今日だったら堀内選手のような優秀なピヴォがいるので、それに対抗するというところで、そこの1対1で負けると後手に回ってしまう試合になると思っていたので、そこの対人の部分の練習を多く行いました。あとは相手のシステムが3-1で、後ろの3枚とピヴォの1枚が少し間延びしているのが湘南さんのやり方なので、それに対するロングボールの対抗というところで、奪ったあとのスピードのある攻撃については、日頃から言ってますけど、そういう相手が間延びするのを想定した練習というところがメインでした。
ーー高橋響選手がコンディション不足というところで代表に呼ばれなかったようですが、今日は攻守に大活躍でした。監督から見て高橋選手のコンディションは、いかがですか?
とてもいいと思います。今日のこのゲームでのパフォーマンスはすごくよかったですし、彼は安定して、そういうパフォーマンスを見せているので。代表の合宿に呼ばれても、おかしくないんじゃないかなというのは、僕の印象です。
ーー1週間の準備ということろで守備の話が中心でしたが、攻撃面はどういった準備をされましたか?
攻撃では、湘南さんがマンツーマンのディフェンスをしてくるので、マンツーマンの対抗というところで、試合中も話しましたけど、ボールを持った選手がフリーであれば、そこのなかの駆け引きであるところだったり、あとはワンツーマンの対抗の、このタイミングでブロックを入れようねとかということを練習しました。僕らの新しい引き出しを増やすというところプラスマンツーマンの対抗は、攻撃の中では、やっていったところ。あとは僕らはシュートを打ってもなかなか決められない状況が続いているので、シュートの練習は、切り取って、いつもの週よりは多く行いました。
ーー得点は狙い通りに取れた感じですか?
完全にこの得点を思い描いていたわけじゃないですけど、コンパクトに攻撃をしていくなかで、回収からのショートカウンターだったり、定位置攻撃のところでの少しズレを生んだなかでの攻撃というのはチャンスになっていたので、そこの部分の積み重ねで得点になったと思っています。
ーー先週の名古屋戦の敗戦から立ち直って試合に臨んだように見えましたが、今週の試合に向けてどのような声がけなどをしましたか?
名古屋戦と違って、今日の試合に関しては、勝たなければいけない試合という伝え方をしました。
同じ神奈川県のチームというのもありますし、湘南さんと僕らはチームコンセプトが違うというところで、チームコンセプトというのは、自分たちがやってきたことが強いということを示すためのものだと思うし、それを証明するためには勝利しないといけない。戦い方も多分違うし、システムも違うし、違うところから勝たなければいけないよというところ。あとは現実的に上位リーグと下位リーグに分かれて、最後のファイナルシーズンを迎えるところから見ても今日の試合は必ず勝たないといけない危機感を持って、選手に伝えたのは、名古屋戦と大きく違う部分だったのかなと思います。
ーー井戸孔晟選手についてですが、矢澤大夢選手がケガで戦列を離れているが、井戸選手は今日もダイナミックな動きなどもあり、矢澤選手を彷彿とさせるプレーもあったが、それはクラブとしての狙いか、それとも彼の特性ですか?
矢澤選手のように、というのは、ちょっと違うかなと思っています。もちろん彼は、すごく優秀なキーパーですけど、井戸選手はまた違った良さがあります。例えばキーパーがトラップで少し逆をつくというのは、なかなかできないと思うんですけど、彼はそれを自然にやれたり、足元だけではなくてセービングも彼はとても気にしてトレーニングしてますし。あとは身体を見ていただければ、もう全然、最初の頃と体つきが違っていると思うので、そういうところで自分のプレースタイルを、試行錯誤しながら確立しているような印象です。
本当にまだ未熟なところもあるし、そのポテンシャルを感じる部分もあるしというところで、とても伸びしろがある選手。今日のゲームに関しては、不安定な部分も特になかったですし、やっぱり試合に出場することで安定したプレーができてきたのは、監督目線でいうとうれしい成長だなと感じています。
堤優太選手
ーー試合の総括をお願いします
この小田原アリーナでプレーできるということは、選手としてすごく楽しみでありましたし、神奈川ダービーということでも、我々はこの1週間、気持ちの入った練習をしたなかで引き分け、勝てなかったというのは非常に悔しい思いがあります。
ゲームについては、試合前から多分スピーディーな展開になるのは分かっていましたし、僕らが2-0で勝ち越したなかで、連続失点してしまったので、そこをもっともっと勝つためには、集中力を欠いてはいけないというのを学んだので、次の(ペスカドーラ)町田戦に勝てるように準備していきたいと思います。
ーー名古屋戦は、残念な敗戦でしたが、この1週間、選手同士で何か話したりは、ありましたか?
ある意味、王者に負けてというところで、一個、メンタル的な部分はガクンと落ちましたけど、この1週間、意図的に、固定のセットだけではなく、いろんなセットを試すことがあったので、そういうなかでいろんなコミュニケーションが取れて、気分のリフレッシュができたと思います。
ーー井戸選手について、同じピッチに立つ選手としては、どのように感じますか?
(フウガドール)すみだ戦で矢澤大夢と北野聖夜がケガをしてしまって、全員でケガなくシーズンを終えたかったですけど、なかなか難しい状況になりました。キーパー3人は、一人ひとり違うポテンシャルを持っていますし、試合のなかで今日のパフォーマンスは間違いなく、勝ちたかったですけど、負けなかったっていう部分は井戸孔晟のおかげでもあります。試合を重ねるにつれて間違いなく成長していると思いますし、彼は割と多くのコミュニケーションをとるタイプで、他の選手ともたくさんコミュニケーションをとっているので、キーパー攻撃だったり、セービングであったりというのは、もっともっと良くなると思います。今後の練習と試合を経験して間違いなく、いいゴレイロになると思いますし、チームが上位に行くためにも、井戸選手の成長は必要なので、僕自身もこれからもっともっと多くのコミュニケーションをとっていきたいなと思っています。