コラム

2023-2024シーズンに向けて close-up バルドラール浦安

あっという間に新シーズンが開幕。最初の公式戦となるオーシャンカップを戦って、リーグ戦に突入しました。各クラブとも指向するフットサルや目標に違いはあっても、昨シーズンからの成長を目指す思いは同じです。そこでオーシャンカップの取材から、気になるチームの監督や選手が今シーズンへの思いを語ったコメントを紹介。今回はバルドラール浦安をclose-upします。

※Fリーグオーシャンカップ2023の2回戦 VS マルバ水戸FC戦後のミックスゾーン取材より。(バルドラール浦安の最終順位は準優勝)

小宮山 友祐監督

ーー今シーズンのチームについて、若い選手が増えているなかで目指すところは?
もちろん間違いなく去年の成績を超えるというところ。現状の選手達と現状のパフォーマンスのなかで、見えているところは正直あると思います。20代後半や30代の選手がこれから爆発的に伸びることはあまりないと思うので、であればやはり若い選手達に投資したいなと思う。これは浦安だけじゃなくて、例えば、移籍したときにも素晴らしく輝ける選手、代表に入ったときも素晴らしく輝ける選手になって欲しいなという思いがあります。うちで育った子達なんで、そういう未来への投資という意味も含めて若い選手は積極的に使って。今日も使いましたし、これまでも使ってきましたし、今後も変わらず使っていく。フットサル界全体のことを考えて今後も使っていきたいなと思います。

ーー今シーズン、ここまで練習してきたものが、今日の試合でどの程度表現できたか?
6割くらいですかね。セットプレーもディフェンスも、6割くらいですかね。まだまだやっぱり試合勘がね。(大会までに)トレーニングマッチを3試合4試合やりましたけど、やっぱりまだちょっと足らないかなと、正直感じてます。

ーーリーグ戦の目標と、そこに向けての課題と感じていることは?
もちろんタイトルを取るという目標は変わらず。昨シーズンは、プレーオフで悔しい思いをしたので、リーグタイトルを取りたいと強く思っています。そのなかで現時点で足らないと思うのは得点力。得点というのは、こだわっていかないと。今シーズンの目標としては75点、1試合あたり2、3点は取りたい。失点はやはり1試合あたり1点に抑えたいという話をしていて、そこに向けてまだまだフォーカスできると思います。得点はどうしても去年までガリンシャという絶対的な存在に頼っていたので、一人ひとりがどうやっていくかだと思うし、そうじゃないと勝てないと思うので、得点力というのは絶対に必要だと思います。

ーーその得点を取るプラン、チャンスメイクについては?
そこに関しては当然のことながら、たくさんシュートを打つとか、当たり前のことをやるしかない、枠内にしっかりシュートを飛ばすとか。

一つは、ピヴォですし、一つはクワトロの中から背後を使っていくというところだと思います。ただ、ラストパスを出せる選手がちょっといなくなったので、ラストパスを出せる選手の精度を上げていきたい。今だと石田(健太郎)くらいしかいないし、柴山(圭吾)にゴールとパスを求めるのはちょっと酷なので。2人のペア、関係値をもうちょっと良く作れたらいいなと思って今、東出(脩椰)と柴山とか、石田と長坂(拓海)とか、大島(旺洋)と誰かとか、というふうなペアを見つけて、その中で熟成させていく。そうするとラストパスがずれないとか、2人の関係なんで、クワトロで縦に割ったら2対2じゃないですか、コートを半分に割ったら2対2、相手も2対2で、この2対2の中で10m、20mをどうやって使うかだと思うので、そこに対してはもっとフォーカスしていきたいと思います。

ーー昨シーズンは石田選手が長い時間出場することが多かったが、今年は他の選手の成長を促していく形か?
もちろんもちろん。健太郎には点をとって欲しいので、もう1個前でもプレーして欲しいなと思います。点をとって欲しいですね、健太郎にも。

ーー石田選手は、フィクソというポジションに面白みを感じているようだが?
みたいですね。代表でもやってるし。多分、自分が代表で生き残るにはフィクソが大事だと思っていると思うんですよね。やっぱり全体的な視野が広い選手なんで、パスもそうですし、多分あそこでゲームをコントロールするのが楽しいと思うんですけど、僕はやっぱり点をとって欲しいんですよね。アルトゥール然り、得点をとれるフィクソじゃないと世界に通用しないので、得点をとれるフィクソがどうしても必要になってくるのかなと思っています。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇

石田 健太郎選手

ーー今シーズン、ここまで練習してきて、チームとしての手応えは?
チームとしては、ガリンシャがいなくなって、ディドゥダも累積で出られなくて、(今シーズン加入した)本石(猛裕)も出てなくて、相当若いチームになっていると思います。そこは、試合を経験していくしかないと思っています。練習でいくらできても試合でできないと本当に意味がないと思うので。(この大会で)たくさん試合をするためにも勝つことが大事なので、今日(2回戦)はその点において、最低限のことはできたかなと思います。

ーー石田選手自身のプレーの評価は?
僕自身はそうですね、まずはあまり去年と大きく変えずに、ディフェンスの部分というのは少し、去年よりも強化したいなと思っていましたが、(今日の試合は)自分たちがボールを持っている時間が長かったので、ディフェンスする機会はあまりなかったんですけど、後半、僕が一番年上のセットになったので、そこは得点差や時間を見ながら冷静に対応できたかなと思います。

ーー今シーズンは若い選手が増えましたが、キャプテンとしては?
浦安だけじゃなくて、どのチームも若い選手が本当に多くなってきて、また新しいFリーグになるんじゃないかなと思っています。そのなかでまだベテランではないですけど、試合経験を多く積んでいる選手がどれだけ引っ張れるかが大事だと思うので、結果でも引っ張れるようにしていきたいと思います。

ーー今日は試合中もチームメイトへの声がげが多かったが、そこは意識して?
そうですね、今日は。僕も伝えられることは伝えますし、でも最近は練習から伝えることは多くしているつもりです。まだ1か月くらいしか練習してないので、下部組織から上がってきた選手の特徴というのは掴みながらやっていくというところですけど、こういうプレーができるんだとか、若い選手からも新しい発見が日々得られているので、今までとは違うシーズンの始まりだったかなと思います。

ーー今シーズンの目標は?
優勝と、毎シーズン言ってるですけど、本当にそこにいかなきゃいけないと思います。去年よりも上にいくためには、もっといいプレーをしなきゃいけないので難しいですけど、浦安にはリーグ優勝経験者が1人もいないので、どういうことをしたら勝てるとか、優勝できるとか、そういうことはわからないので、本当に目の前の1試合1試合、1個の練習を本当に全力でやっていくしかないと思います。なので、そこは先の結果はもう置いといても目の前の1試合に集中するようにしていきたいと思います。

ーーこの大会に臨むに当たっての目標は?
監督も言ってましたけど、タイトルを取る、どの大会でもどの試合でも勝つというのがこのチームの目標です。負けて得るものっていうのは、若いチームにはあるのかもしれないですけど、(負けると)試合ができないので、僕的には得るものは何もないと思ってます。勝ち続けることで得られるものが絶対にあると思うんで、本当にこの大会こそ1試合1試合ですけど、勝たないといけない。まずは明日の試合を勝つことを全力でやっていきたいなと思います。

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
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