~モデルさんを誘ってみました~
サッカーよりも狭いコートで、5人という少人数で行われるフットサル。
短時間でボールがコート上を何度も行き交い、片方のチームがチャンスかと思ったら、数秒後にはピンチになるくらい攻守の入れ替わりが激しく、その迫力が最大の魅力です。
そんなフットサルの日本最高峰の大会が「日本フットサルリーグ」、通称「Fリーグ」です。全国各地の強豪チームが総当たりのリーグ戦を行い、毎年日本一を争っています。
Fリーグの試合は、一般の方がチケットを買って観戦することももちろん可能です。でも、実際に行くとどんな雰囲気なのか?フットサルを見たことがない人がいても大丈夫なのか?
初めての観戦にはいろいろ不安がありますよね。そこで今回は、「#初めてのFリーグ」と題し、会場や試合の雰囲気をレポートします。
スポーツ観戦初心者のモデルさん探し
今回取材に協力してくれたのは、フリーモデルの蜜 凛(みつ りん)さん。今までにスポーツ観戦はほとんど行ったことがなく、自身も競技経験がないそうです。最初にこの企画のお話を来た時は、「私で大丈夫なのか……?」と思ったそうな。
今回蜜 凛さんと一緒に観に行ったのは、「ディビジョン1 プレーオフ」の準決勝第2戦。リーグの上位3チームが優勝を争うトーナメント戦です。対戦カードは、【バサジィ大分 vs フウガドールすみだ】でした。
会場は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館。最大で約4,000人が収容できる都内屈指の競技場です。入り口はこんな感じでした。
会場に入ってまず目に飛び込んできたのは、「フットサルリボン」と大きく書かれたブース。現役生活の中で癌を患ったデウソン神戸の鈴村選手と湘南べルマーレの久光選手が中心になり、がんの啓発と小児がん患者への支援のための活動を行なっています。このブースでは寄付を募っており、金額によってリストバンドやオリジナルキーホルダーをもらえるようでした。
今回はリストバンドをもらいました。なかなかおしゃれです。
さて、アリーナに入ると観客席が。
蜜 凛さんは空いていた席に座りました。アリーナ内には物販コーナーもあり、フウガドールすみだのタオルマフラーを買って気分が高まります。
いよいよキックオフ!
「正直、ルールもよく知らない」と話していた蜜 凛さんですが、真剣に走る選手たちを見つめます。
前のめりになったり、激しい接触プレーの時は顔をしかめたり、そして得点シーンでは全力で喜んだりして、試合を楽しんでいました。
見れば知りたくなる
ここで蜜 凛さんから質問が。
蜜 凛「なんで今の選手はボールを持って前に行けそうだったのに止まっちゃったんですか?」
編集部「あれはファウルといって、反則があったからです。相手の足に自分の足を引っ掛けちゃったので、それが反則行為にあたるため、審判が笛を吹いて反則をとりました」
蜜 凛「相手の体にぶつかっちゃったら反則ってことですか?」
編集部「いえ、正当なタックルもあります。例えば同じようなタックルでも、足ではなくボールに当たっていればファウルにならないことも多いです。そのあたりは審判のさじ加減もありますね」
試合は2−0でフウガドールすみだが勝利!
ですが、第1戦をバサジィ大分が3−1で勝利していたため、リーグで上位だった大分が決勝進出を決めました。(後ろの男性の悔しがる姿も印象的です!)
ルールが分からなくて楽しめる
試合後、蜜 凛さんに感想を聞いてみました。
Fリーグどころかスポーツ観戦もほとんど初めてに近かったようですが、かなり楽しんでもらえたようです。
蜜 凛「スポーツはテレビで見るくらいで、家族が騒いでるなぁ、盛り上がってるなぁ、って思うくらいでした。今日は実際に間近で見てみて、テレビで見るよりも素早い動きをしてるのがわかりましたし、その中でボールを奪い合っている迫力はすごかったです。狭い場所の中で後ろにパスをしたり足の隙間から抜けたりして、そういうのよくできるなぁと思って見ていました」
応援も印象に残ったようです。サッカーのJリーグよりもサポーターの人数は少ないかもしれませんが、アリーナは室内で声が響く分、一人一人の熱量が伝わったようです。
蜜 凛「応援団の人が太鼓を叩いたり声をかけたりしているので、一緒に踊りたくなりました!声を出すのはちょっと恥ずかしいですけど、手拍子したり座りながら軽く踊るくらいなら楽しそうだなって。FKの時に応援団の人がちょっとリズムを変えたりして、それで『あ、ここは大事な場面なんだな』とわかりました」
今後もフットサルの観戦に行くか?との質問には、「誘われたら行きたい!」とのこと。
蜜 凛「動きがたくさんあって、応援団も見ていて印象に残りましたし、ルールがわからなくても楽しめるものなんだってわかりました。友だちに誘われたらまた来たいです。その時に、誰かルールやプレーを解説してくれる人がいるともっと面白いと思います。今日も編集部の方にファウルの解説をしてもらって、何が起きているのかがわかりましたから」
何もわからなくても楽しいけれど、ルールやプレーをある程度わかっている人と一緒に観に行くと、もっと楽しくなるのかも?
Fリーグに興味がある人、行ってみたい人は、知り合いを誘ってみるのはいかがでしょうか。
Text by 中村 僚
Photo by 中村 僚
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