試合

1戦目はしながわが勝利、長野は再び3点を追う展開に

~ボアルース長野 VS しながわシティ~

リーグ戦が終わるとディビジョン1の上位は優勝に向けてのプレーオフへ。そして最下位のチームは、ディビジョン2の優勝チームとの入替戦に臨む。来期、F1を戦うチームを決める注目の入替戦は、2月11日(土)12日(日)の2日間、駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で行われた。

対戦したのは、F1リーグ12位のボアルース長野と、F2リーグを15勝1分負けなしで優勝したしながわシティ。奇しくも昨年と同じカードの再現となった。

長野は、Fリーグに2部制が導入された2018-2019シーズンにF2に参戦して優勝、そのシーズンにF1で12位となったアグレミーナ浜松を入替戦で破り、F1に昇格した。その後、4シーズンをF1で戦ってきたが、いずれも最下位となっている。とはいえ入替戦を戦ったのは、昨シーズンのみ。2019-2020シーズンはヴォスクオーレ仙台の、2020-2021シーズンはトルエーラ柏(しながわシティの前身クラブ)のライセンス問題があり、開催が見送られた。

昨シーズンの入替戦は、1戦目にしながわが2-1で勝利。2戦目もしながわが1stピリオドのうちに2得点を挙げ、昇格に王手をかける。ところが、3点差を追うことになった長野が、2ndピリオドにパワープレーから3得点を挙げて逆転で勝利。この結果、勝点、得失点が並んだ場合はF1のチームが残留となるレギュレーションにより、長野がF1に残留を果たした。しながわは、掴みかけた昇格を、残り10数分で逃すという残酷な結果を手にすることとなった。監督、選手共にこの無念さを胸にこの1シーズンを戦い抜き、再びこの舞台に戻ってきた。

長野のキックオフでスタートした第1戦、しながわは最初のプレスから強度高くしかけ、この試合にかける意気込みを見せる。その強い意志は1分を過ぎたところで得点として結実。左サイドから丹羽脩人選手が1対1を仕掛けてからゴール前に速いパスを送ると、ゴール前に詰めた白方秀和選手が押し込んで先制に成功した。

ボールを持つ時間が長いのはしながわ、とはいえ長野もていねいな守備でゴールを守る。特にペナルティエリア付近では、シュートコースに身体を投げ出してゴールを防いでいく。また、機を見て攻勢を仕掛け、得点機会も演出した。

この攻防の中、4分強を残したところでしながわのチアゴ セウバック選手を長野のゴレイロ、山口友輔選手がペナルティエリア内で倒したと判定され、しながわがPKを獲得する。しかし、ダニエル ホザ選手が蹴ったこのPKを山口選手が防ぎ、追加点を許さない。その後、長野はパワープレーを試みるが、得点までは至らず、しながわが1点リードのまま1stピリオドを終了した。

2ndピリオドも先制したのは、しながわ。前からプレスをかけたチアゴ選手が高い位置でボールを奪い、そのままシュートに持ち込み、得点、リードを広げた。

2点のリードを許した長野の反撃シーンは、16分を切ったところ。ゴレイロからの長いボールを相手陣内左サイドで受けた増山太一選手が1対1を制し、ゴール前へパス。ゴール前に渡辺大輔選手が飛び込んで得点、1点を返した。

しかし、その後はしながわが攻勢を強めていく。26分にはチアゴ選手がディフェンスを交わす浮かしたシュートで得点、さらに29分にはサカイ ダニエル ユウジ選手がハーフライン付近から鋭いパスをゴール前に送ると中村友亮選手がゴールにねじ込み、3点差とした。その後長野は、パワープレーをスタートするが得点できないまま、タイムアップとなった。

この結果、長野は第2戦で3点差をつけての勝利が必要となった。

ボアルース長野 試合後会見


柄沢健監督
ーー試合の総括をお願いします
柄沢
皆さん、こんにちは。今日もありがとうございました。

2戦含めての第1戦ということをミーティングで選手に伝えて、尚かつ勝点、得失点、F1のチームという、そのトータルの中で第1戦がすごく大事だよというところから試合に入りましたが、勝負するところ、点を取るところ、抑えるところ、そこが一歩、今日の段階で言うと、しながわの方が勝っていたと思います。3点差という大きなビハインドですが、これからどうやって3点を取りに行くか、もうそこしかないので、今日できたこと、できなかったことを、もう一回冷静になってしっかりと整理して、明日に備えたいと思います。戦いはここからだと思っているので、明日、長野の泥臭いフットサルをすべて出し切りたいと思っています。以上です」

米村尚也選手
ーー明日の試合に向けて、意気込みをお願いします
米村
ありがとうございます。今日の試合に関しては、立ち上がりで、自分たちに有利なゲーム展開をなかなか作れなかったところで失点し、後半さらに失点を重ねてしまって、本当に自分たちらしくない試合をしてしまい、奇しくも去年と同じ3点差というところをひっくり返さないといけない状況に陥ってしまいました。そこに関しては、自分たちの責任であるので、柄沢監督が今おっしゃってくれたように、明日のキックオフまで、自分たちがどうすれば試合に勝てるか、残留できるかというところを考えて、準備はここから始まっていると思うので、気持ちを切り替えてやっていきたいと思います。以上です」

ーー今日はどういったゲームプランで試合に臨まれたのか、教えてください
柄沢
点を取られているので奪わなければいけない、また得失点もあるので、そこはもうプラン通り。明日を見据えてというのもありますけど、まずは今日の得失点を縮めるというところで、彼を少なからず長く使ったということです」

ーー選手の出場時間にばらつきがありますが、その点については?
柄沢「そうですね、スピード感とか、もしかしたら相手の方がちょっと速くて、そこに対して対応するまでに時間がかかったということなのかもしれないですが、ちょっと映像を見ないとわからないですね」

ーー去年の入れ替え戦としながわに違いを感じましたか?
柄沢「単純明快にピヴォのチアゴ選手、彼の1対1のところの脅威、そこがやはり去年とはひとつ違うなとまず思いました。ただ、我々もF1で22試合、戦ってきているので、もう1回そこは整理して、落ち着きたいなと思っています」

ーーパワープレーは、明日もやると思いますが、今日のパワープレーの狙いや位置付けについてを教えてください
柄沢「少し長い時間、3点差のところでやっていて、パワープレー返しがまずなかったので、言い訳になるかならないかというのは明日次第だと思いますけど、山蔦(一弘)ヘッドコーチ、山元(優典)コーチ、隣に座っている米村、今日しながわさんがどういう守備をしてきてというところの分析について、私はそこもすごく信頼しています。明日はやはり第一ピリオドで、どういう点差になっているかというところが間違いなくポイントだと思っているので、冷静にパワープレーのところを分析して、また明日に臨みたいなと思っています」

しながわシティ 試合後会見


岡山孝介監督
ーー試合の総括をお願いします
岡山
お疲れ様です。想定していた通りの試合ができたと思います。ただ、まだ半分なので、また気を引き締めて、明日も頑張りたいと思います。以上です」

白方秀和選手
ーー明日の試合に向けて、意気込みをお願いします
白方
昨年のこともありますし、この点差でも優位に立っていると思ってないです。今日のように本当にチームが一つになって試合ができれば、明日も必ずいい結果が出ると思うので、しっかり頑張りたいと思います」

ーー今日はどういったプランで臨まれたのか、教えてください
岡山
そうですね、まず4対4、パワープレー以外のところに関しては、悪い意味じゃなくて、長野が結構大味な、縦に速いフットサルをしてくるんで、そこをどう食い止めるかというところをまず課題に上げていて、あとは積極的に裏を狙ってくる形があったので、そこのところでマーク交換のミスが起こらないようにという部分と、あとは個人技がある選手の特徴を伝えて、抑えるように伝えました。そこに関しては選手たちがよくやってくれたと思います。あとはパワープレーのところ、あの時間やられたわりには、よく守れていたんじゃないかなと思います」

ーーパワープレーの守備は、ほとんどの選手がやっていましたが、長野がパワープレーを長い時間やることを想定して練習してきたのですか?
岡山
もちろんです、もちろん。6月くらいから全員ずっと練習していたので、誰でもできます

ーーリーグ戦終盤の会見で、長い期間、今日明日のためにトレーニングをしてきたから特に変えることもないとおっしゃっていたが、1戦目戦ってみて、今年のしながわは、去年とはこう違うから、明日はこうなるというようなことがあれば教えてください
岡山「違いというのは、ピッチ内外で違う選手になっているんじゃないかなと思います。僕は、一回り大きくなっているんじゃないかなというように感じていますね。実際、F2でも、これまでも優勝してきましたけど、点差や内容を見ても格段に成長してるし、プレーの質も上がっているように見えるので、ピッチ内ではそういう部分が変わっていて、それが自信になっていると思います。もう一つは、ピッチ外の強さ、『粘り強く、そしてエキスパートに』という今季のスローガンの、そのエキスパートになる、過程の今、一部だと思うんで、去年のそういう苦しい経験とかも含めて、それも成長の糧にできているなと思っていて、実際に今日の朝、集合したときから、去年とは雰囲気が全然違うなと感じました。去年は、自信はあるんだけど、やっぱり悪い意味で不安が混在しているというか、そういうところが見られたんですけど、今年は自信が上回っていて、その中にいい緊張感が生まれているような状態のように感じました。去年は多分、1試合目に勝って、逆に安心しちゃった部分があったと思いますけど、先ほどベンチに帰ってきたときも、浮かれている選手は誰もいませんでした。明日が勝負だとみんなわかっている、そういった精神面の成長をすごく感じています」

▶Text by 小西 尚美
▶Photo by 小西 尚美
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